名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

肌寒い山里の初夏

2012年05月30日 | セカンドルーム


昨日までの荒れ模様は収まり、薄日が差しているが何となく肌寒い。
北寄りの風が冷たくて、5月の末とは思えない。
5月1日に蒔いたトウモロコシと枝豆の苗が伸び悩やみ、畑への移植が出来ない。

田植えが終わった田んぼを朝夕に見回わっているが、楽しみでもあり不安もある。
他の田んぼに比べて育ちが遅れているとか、苗の色が良くないとか余計な心配をしてしまう。


東西に流れる谷川と急峻な山の間のわずかな平地に、隣り合って3枚の田んぼがある。
最上段の田を借りているが、下段の左は師匠の田で、勤めの合い間に手際よく仕事をこなしている。
忙しい兼業農家は他にも大きな田があるが、休日と早朝、夜間をうまく利用して、一人で二役も三役もやってしまう。
右側の田は、老夫婦が昔ながらの手法で米作りをしていたが、80過ぎのおじいさんが体調を崩して今年は止めてしまった。


去年の取り入れの後に、干草を田に入れて田起こしの準備までしたいたのに、さぞかし残念なことだろう。

仕事のスタイルも質素な暮らしぶりも昭和そのもので、農作業以外にも教わることが多く、その生き様に見習う点も多々あった。
跡取りは町へ出て戻ることは無いので、集落の耕作放棄地がまた一つ増えた。
働くだけが人生だった人は、これからどういう暮らしをしていくのだろうか。
小さな集落には、学ぶべき師があちこちにいる。

コメント
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