こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

Thomas Dolby 「Budapest By Blimp」'88

2008-11-02 19:02:20 | 音楽帳
Thomas Dolby - Budapest By Blimp


この3枚目は、1988年、自分は、浪人を越えて、大学2年生の頃発売されたものだ。
まず、ジャケットに絶望し、そして、音もちらりと聴くが、興味をそそられなかった。
そのまま、数十年が経ち、そういえど、いくたびかは聴き返していたが、納得できるものではなかった。

オレのフェラーリがどこかに消えた!と驚いている、ウラのジャケットのトーマス・ドルビーは、見たくなかった。
フェラーリがおいてあるのは、つまりは、野外の映画館で、「アメリカ」だった。
イギリスのミュージシャンがはまる没落のシナリオ、イギリス・日本でヒット→アメリカを目指して、自らの音楽性を壊してしまう。それをなぞっているように思えた。

***

当時、大失敗だったこのアルバム、しかし、つい最近になって聴きなおすと、こんな名曲が入っていることを発見し、自分の思い込みを恥じた。
このアルバムの後に、プレファブ・スプラウトをプロデュースする、その萌芽が、この曲にはある。

8分と長いが、暗い心境の自分には、すんなりと、この8分のゆるやかな漂白する音が、しみこんでくる。
名曲である。
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