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ふたりのミケちゃんに出会ったのは、夏終わろうとする頃だった。
とある島の駐車場。物見遊山のにんげんが来ない、ひとけない公園向かいの広々とした過ごしやすい場所。
雨風吹いたら、クルマの下にもぐりこめばいい。
えさをくれる人たちがいるようで、ころんころんとしたカラダ。
人懐っこいのはミケ猫の特性。座ってひざまづくとカラダをくっつけてくる。
さわるとふかふかのカラダ。生まれてまもない若いネコらしく、やわらかい毛とカラダ。
たぶん兄弟、じゃなく姉妹のふたりは仲良くて、ずっと一緒。
お互い頭突きをしたり、カラダをすりよせあい、カラダを重ねあってはお互いの体温と心音を確かめ合い、グルグルと鳴っている。
昨日の雨、傘を差して様子を見に行ったが出会えなかった。
雨がやんだ今日は、ひなたぼっこに出ているだろう。
こんな日には、大学時代のペンキのにおいを思い出す。
文化祭の入り口を作る業務委託を無償で受け、少し寒くなりだした外で、でっかい木材にペンキで絵を描いていた。
当時の自分の衣類には、いっつも絵具が飛び散って、ジーンズもトレーナーにも落ちない色があちこちに在った。
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おひさまのぬくぬくした 座ぶとんの上で
ねこいっぴき ひなたぼっこです
ひがな一日 それですごします
まぶたなど はんびらきです
めえるのは おひさまいっこ
ほかに・・・
おひさまの金粉をまぶした自分のてあし
せけんなど・・・どうでもいいのです
おひさまいっこあれば (やまだ紫)
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■イアン・マッカロク 「セプテンバー・ソング」1984■
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