こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

トーマス・ドルビー 「Budapest by Blimp」'88

2009-07-13 02:09:13 | 詩、セリフ・・・そして、コトバ


トーマス・ドルビーの実質的な3枚目のオリジナル・アルバム「Aliens Ate My Buick」に入っている「Budapest by Blimp」が好きだ。

ファンキーでは無い面の穏やかな彼の曲には、名曲が多いが、自分自身がプロデュースしたプレファブ・スプラウトとの相互影響なのか? この8分40秒と長い曲は、うつむき加減の彼の歌い方と水の流れのように静かに深く進行する透明感在るサウンドが相まって、深遠なところに連れて行ってくれる。

***

街路の曲がり角で、君の名を呼ぶ
流れてくる僕ら二人の調べ
小さな手が僕をつかむ 炎のように
月の満ち欠けのごとく、蒼白く

カフェで、ショッピング・モールで、君の幻を見る
幻は黄昏の露の上に、霧と消える

しかし本と写真は同じものとは言えないさ
あの列車はもうすぐに出発してしまう

・・・・・保守主義者の、ブダペスト

柱や宮殿の上でもどこででも、君の手を握っていよう
霧が晴れるまで
僕がどんなに遠く彷徨ってきたかを理解するより
もっと強く抱きしめているのがいいと思う

悲劇を目の当たりにしてもなお
偉大なる幻想の死を知るのはあまりにつらいから
僕らはその宝を嘲り、その輝きを掠め取った
学校では教えられなかったんだ

・・・・・多分、忘れることのほうが簡単なのよ
 私が旅立つ理由を知るよりはね
 過去から剥ぎ取ったページなの
 列車は離れて行くわ、この霧から

・・・・・保守主義者の、ブダペスト



さて、紳士淑女の皆さん、ご紹介したいものがあります
どうぞ、とくとご覧あれ

このしわくちゃの地図とダイヤグラムは
歴史書から破いた1ページ
時の中で凍りついた、掛け替えのない古代の遺物
ユダヤの灰の上に築かれているのが分かるかい

君の好奇心を満足させようか。華麗なる美は
ズールー族の血で署名されたんだよ

まったく上げ足歩調どころか
びっこ引いてるじゃないか

…保守主義者の、ブダペスト



作詞:トーマス・ドルビー
作曲:トーマス・ドルビー
1988年作品
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