こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

おもひでの街:大山(2024年9月21日)

2024-10-05 18:00:00 | 写真日和

この9月、ひさしぶりに親友MZ師・ハブ噛み師匠と会うことができた。

かつては毎週のように会っては、ひたすら街歩きをしていた仲間たち。1人が結婚してから、今では一年に何度か出会えれば良い感じになってしまった。

でも、せっかく会うのだから、と今まで3人で歩いていない場所を歩きたいと言ったのは私で、大山のハッピーロードで会おうという提案が通った。池袋から出ている東武東上線で3つ目の駅「大山」で降りた。

 

にぎやかな商店街「ハッピーロード」があるのは知っていたが、そこに降り立ったのは50数年目にして初めてだと思う。

しかし、今生(こんじょう)では初めてのはずの場所も、これまた過去いつの時代にか?来たような気がする。それは自分が生まれ育った場所・三ノ輪にある長い商店街「ジョイフル三ノ輪」と同じ匂いを感じるからかもしれない。身長1メートルに満たない幼児の頃からよく徘徊していた商店街の人間臭い空気に親しみを感じる。

知らない街を 歩いてみたい、どこか遠くへ 行きたい。。

自分を含めてある類の人間もそうだが、“失われた数十年”そして、そこに最終ボディーブローのような”コロナ禍“というパンチを喰らい、商店や商店街はたったこの数年でそれまでのあり方を見直したり変化することを要求されてきている。再開発という問題はどこでも付き物だが、この通りも再開発の波が迫っているようだ。少し前にデモの様子を知ったが、歩いてみるとすでに商店街の一部のアーケードは解体・撤去されていた。

商店街は途中でストンと切断され、唐突に長谷工のマークと建設中のビルが登場する。切断されたところにはかつてお店があったのだろうが、数十メートル何もない地区が現れる。ブチ切られたアーケードの端が見え、商店街を歩いていた人たちは建設中のビルと重機の横を通っていく。

商店街はにぎわう場所と閑散とした場所があるものだが、店じまいや移転をした人もいたのだろう。切断されたあたりには既にお店がなくなりつつあった。アーケードの端に幕を巻いた姿は、まるで戦渦で手足を切断され包帯を巻いたありさまのようで痛々しく感じた。

(つづく)

コメント (2)
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