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こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

細野晴臣 「Talking」(無印良品の店内用BGMより)

2007-02-05 00:43:56 | 音楽帳


ライムワイヤーで、なんと、細野さんの作った無印良品の店内用のBGM「Talking」という15分の曲がダウンロード出来た。

ん~ん、実に、80年代しています。

僕は、私立の巣鴨高校という学校に行っていたのだけど、何だかその頃の池袋の駅周辺の感覚を思ってしまった。
高校の頃といえば、1982年4月に入学して、1985年の3月まで。
学校が、池袋に近かったのだが、池袋周辺は、西武の盛り上がりを含め、すごくインテリというかスノッブな感じが漂っていた気がする。
自分の中では、その西武と、当時出てきた無印良品がなぜか繋がってしまう。

***

調べると、この曲は、無印良品のCD「BGM」というものに入っているそうだ。

80年代、細野さんは、随分と広告媒体のために音楽を作った。
それらを集めた「コインシデンタル・ミュージック」というアルバムもある。

***

1984年の秋、つまりは、YMO散開後、3人がばらばらにそれぞれの道を歩き出した頃、教授はMIDIレーベルを設立し、「音楽図鑑」を完成させ・発表したが、それと同時期に、細野さんは、NON-STANDARD・モナドレーベルを設立、カセットブック「花に水」を発表した。



今は亡き名雑誌「LOO」の11月号には、「スノッブたちが喜びそう」とある。

細野さん自身は「YMOが散開したとき、突然、少数派の気持ちになったんです」と語っているが、細野さんは、ブライアン・イーノの心境を意識しての取り組みだったのかもしれないが、今の時代と違うこの時代、細野さんの行動も教授にしても、まさに、一部のニュー・ウェイヴ好きが騒ぐ、スノッブ的な代物だった。実に80年代らしい。



当時の僕は、気が小さくて、スノッブたちが集まるようなツバキハウスにも、ピテカントロプスにも行きたくても行けぬまま、そこで流れる音楽は聴いてはいたものの、80年代を過ごしきってしまった。それは1つの少年時代の後悔だが、とてもではないが、精神的についていけなかったのも、事実であった。

***

「花に水」は当時、カセットに録音していたが、共感することが出来ずに消してしまった記憶がある。
今では手に入れることの出来ない一品だ。

2007年、この「Talking」は極めておだやかに、その音、そのまんまに、自分の中に響いている。
80年代の混沌とした時代をくぐり抜けて、やっと、おだやかに「素」の状態で聴くことが出来る。随分と時間をかけてしまった、と思った。

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