こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

キャンディーズ 「年下の男の子」’78年

2010-01-24 00:14:59 | 想い出かたちんば


いきなりの脱線である。
今、「昭和史」という「壮大な動画集」のDVD作成に、ヘルペス星人は、頭痛を鎮痛剤で抑えながら、取り掛かっている。

みうらじゅんセンセイの「エロ・スクラップ」では無いが、「自分マニア」のかたちんばは、自分の生きてきた時代の「超大作」の検証作業に入っているのだ。

実に長い期間がかかっている。
昭和は、64年1月7日まであるので、当然であるのだが・・・。

***

当初は、「なぜ、日本は、こんな落ちぶれた国になったのか?」という歴史的観点での検証だったのだが、自分が生まれた1966年から、昭和天皇崩御のパートになって、そこから大脱線。

すっかり、近時は、70年代の検証に入るうち、自分が「胸を痛めた」=恋をしたアイドルの検証に入ってしまった。

キャンディーズの「年下の男の子」が発売されたのが1975年2月21日、小生9歳の時点である。
毎週土曜日には、うちのお茶の間では、夜8時から「8時だよ、全員集合(ドリフターズ)」を見ることは許されていた。

よく、この番組にもキャンディーズは出ていたが、9歳の我輩は、ランちゃんとスーちゃんの両方が好きになってしまって、そんな優柔不断な自分に対して「お前は、そんなことでいいのか!どちらかを選ばないと駄目じゃないのか!」という自問自答をしていた記憶がある。

ランちゃんは、単純に、チャーミングでキュートだから好きだったのだが、問題はスーちゃんの方だった。
「性」にまだうとかった9歳児が覚えた「スーちゃん」への行為は、明らかに、「かわいい⇒好き」ではなく、むちむちした「肉欲」に対する渇望であったからである。

こういう事を言っても、2010年の人には理解されないかもしれないが・・・いつもキャンディーズを見るたびに、ランちゃんにするかスーちゃんいするか?の二者択一の間で、もんもんと苦悩していた。

その後、20代になって、欲望にまかせて二股をかけるに至る、ふしだらに染まって「汚れちまった悲しみに・・・」には、まだまだ遠き、小学生時代の悩みだった。

***

そして、そこに、ピンク・レディのミーちゃんに、オトナに変化していく山口百恵さんまで加わって、苦悩が深まっていくのだが・・・。

当時からラジオ少年だった自分は、毎晩、TBSラジオの小島一慶さんの「夜はともだち」を聴いていたが、そのテーマ・コーラスもキャンディーズだったなあ・・・そう言えば。

人は、なぜか悲しい事に、1人だけ好きになって!と相手には要求するクセに、1人だけを好きではいられないのである。

人は、悲しい事に、気持ちという内なる生き物が別物として居座っており、それは、自分では制御出来ない生き物で、どう移ろっていくかを、自分でコントロール出来ないのである。

***

・・・この後、1978年4月4日の(もう今は無い)後楽園球場でのファイナル・コンサートを最後に、「普通の女の子に戻ります」と言って、キャンディーズは去っていく。

このYOUTUBEの「年下の男の子」も、その1978年の解散間際に撮られたものだが、今、改めて43歳のヘルペス星人が見ると、ランちゃん・スーちゃん、どちらに軍配を挙げるかというと、「ランちゃん」だった。

別に「肉欲」が消えた訳では無いのだろうが、歳を食ったのは事実である。
やっぱり、この頃のランちゃんの「かわいさ」にはかなわない。
ネット上で外人にも「CUTE!」と言われるほど、改めてキャンディーズはかわいい。

***

昭和史を追いかけていて思ったが、本当にこの頃は、日本という「クニ」があり、みんながみんな、同じ時代を共有しあっていたんだな。。。とつくづく思うし、そういう時代を共有し合えた事は幸せだったのだな・・・と今になって思う。

それは、郷愁(ノスタルジア)なのだろうが、キャンディーズが、小生12歳にして、突然解散してしまう事、「お別れなんですね」と・・・それ自体に胸を痛め、ピュアに受け入れられる土壌が、まだ日本には有ったのだなあ、としみじみと思う。

***

PS:近時「PERFUME」なる3人ユニットが居るが、音はモロ「ダフト・パンク」のパクリだし、かわいくないし、興味が無いのだが、兄貴からもらったCD通信に、このユニットの曲が入っていて、シャレであるのだろうが、テクノ命で育った自分には、余りシャレにはならなかった。
この乖離は、埋めようも無い。
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