こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年12月15日 火曜日 「ニューウェイヴ・カセットシリーズ ② 1981年11月20日 sideB」

2015-12-15 23:39:40 | 音楽帳

カセットテープシリーズ②は、B面を開けると「なあんだ」と思われる選曲かもしれない。
1981年11月と言えば、作品「テクノデリック」が発表された月。
そんな11月20日に「なんで今さら“BGM”を録音?」と。
それに大村憲司さんのソロは、1980年末までの第二期ワールドツアーの流れのままYMOファミリーで制作・発表された春夏向けの作品だし。。。

しかし「なあんだ」と言える者は、今だからこそ、ひもじい思いをしていた少年時代を忘れているのだろう。
不自由無い生活と十分な余裕を享受して、きっとそれをお払い箱にしてしまったんだ。

毎日毎日、その日聴いた音が心に到達しえたなら、その曲を録音する、を積み上げ残す。
それを、繰り返す中学時代。
既に持っているYMOのLP「BGM」をそのまま録音して残そうと思ったのは、ラジオで掛かったものが再度心に響いたからである。

「その行動はどういう意味?理解できない。」とキチガイじみて思われるだろう。
「もともとカネもねえくせして、持ってるLPとおんなじ曲を録音してカセットテープ代のムダじゃねえか。バカじゃないの。」と言われるだろう。

だが、日々FM雑誌を見てヘッドフォンをしてラジオ・エアチェックする中で、耳に聴こえてきた音の流れが良かったなら、その体験を残したいと思った。既に何十回も聴いている曲であっても・その音楽と過ごした有益な時間がある。
それが録音を残した理由。

よく通る好きな道に咲いた花の姿を、キレイだなと通るたびに思い、毎回シャッターを切り、写真に納めることと同じである。

同じ曲であっても、それを聴く日や時間や条件が異なるだけで新鮮に見える。聴いている機器や状況で響きは異なる。
曲の順番を入れ替えるだけ、あるいはほかの曲との流れ、それだけでも音楽は大きな変化をもたらす。
エアチェックやカセットテープ作りは、料理と同じである。

二重・三重の録音で出る余分なカセットテープ代は、別の場所でなんとか工面せにゃあかん悩みだったが、だからと言って計算だらけの理性的生き方も出来ない。カネはあとから何とはするぜ、という勢いだった。
(現実には、何ともならないだろう、と分かっていても。)

ニューウェイヴカセットシリーズ②のB面は、19:20~20:00のNHK-FM「サウンド・オブ・ポップス」。確か?時間遅れの新譜特集だったと思うのだが、3月21日に発表された「BGM」A面トップ、三人三様の3曲が後半収まる。
そこに、分数が余ったので、余った分数を時計で測り、持っていたLP「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」から教授の名曲『キャスタリア』を入れた。イーノに影響を受けたピアノ曲。

この余った部分に持っているレコードなどを入れ込む、という方法は、当時のFM雑誌で”カセットコレクター自宅拝見”みたいなコーナーで紹介された人がやっていることに感化されたものだった。

■ティム・ブレイク 「宇宙の灯台」1978■

ゴミの巣窟整理の中で、ああそうだ、と発見したものがあり、しげしげ眺めていた。
これもまたカビが生え出しているけど。

写真を現像に出すとタダでもらえた写真ホルダー。
ここに70年代終わりごろから80年代にかけて、FM雑誌から切り抜いたカセットテープ・インデックスカードの背表紙用の名前ラベルを収納していた。使う予定だったものが使われぬまま残ったもの。





残り物に福がある。
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