こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年11月5日 土曜日 リハビリ・音楽 サイキックTV '83

2011-11-05 14:01:24 | 音楽帳
金曜日の夜ともなると、電車の車内では立ちながら「ガクッ」とひざをやっている立ち寝の人を幾人も見る。
たまたまか?
座る人も、ぐったり寝ている人に見えることが多い。
疲れもピークなんだ。

だけれども、一方で、仕事していないのか?元気なのか?ケータイかゲームをいじくりまくりの人が大多数。


3・11後、もうすぐ8ヶ月が経過する。

東京の街は、震災があったこと・放射能が降り続くことを忘れている。
御歳暮、年賀状販売、クリスマスに向けたデコレイション・・。
節電・・ということで明かりを間引いていることは続いているが、それ以外は平成といった感が、今の東京。


ネットに行くと熱気に包まれて活動している人々に出会う。
自分には、そういうチカラが既にない。
器量が狭いからだろうが、自分のことすら出来ない自分。
日々をなんとかしてしのいでいくだけでチカラ尽きてしまう。

***

3・11後、やたらと「頑張る」というコトバを耳にする。
過去震災後生きて存在しているだけでも十二分に「頑張って」いるのに、そういった言葉を使うのはやめた方が良い、と言ったことがあった。

と、いいつつ、つい無意識に使っていることもあり「いかん」と思うことがある。
普段、自分はこのコトバをかなり意識して回避している。

街を歩けば「がんばろう!〇〇・・・」という文字が目立つ。また、スポーツには顕著だが、この言葉が濫用されている。
たまに見るテレビもこの言葉がよく使われている。
日本人の勤勉さをある面では表しているのかもしれないし、ほかに相当する言葉が無いからかもしれない。

***

日々をなんとかしてしのいでいくだけでチカラ尽きてしまう自分は、やはり音楽や本に自分の内面的な潤みを発見し、若干のチカラを得ている。

大きな声で叫ぶよりも、静寂感持って少ない言葉が、場を吸引するように。
何かそういうチカラの方に自分は傾く。
飛ぶチカラの無い者は、じりじりとカメのように歩く。

先日、紹介した2004年友人に上げたコンピレーションCDにも入っていたが、サイキックTVの曲。
1983年2枚組で発売された彼らのファーストアルバム「テンプルの豫言」。

「ただよいのセレナーデ」というメロディアスな曲は、渋谷さん・教授のサンストでもかかったが、当時3500円くらいで購入した。

購入したは良いものの、不気味さと聴き込みの足りなさから、中古レコード屋さんに売ってしまった。
その後、かなりを経て2000年代に入って、CDで手に入れてから、再び聴いたのだった。

***

YMOの1980年写真集「OMIYAGE」で教授が最近好きなレコードとして上げていたアルバム、クラフトワーク「放射能」・イーノ、マンザネラ等のユニット「801」と並んで掲載されたスロッビン・グリッスルに初めて出会う。

思えば、「Bー2UNIT」を作るに至るバックグラウンド、教授の脳の中にあった音楽像の一部。
リーダーであったジェネシス・P・オーリッジと教授は、「OMIYAGE」にも掲載されているが、ツアーの会場で初めて合い、ジェネシス「ライヴの最中、キミのシャツばっかり見ていたよ」教授「このシャツ、上げますよ」とその場で脱ぎ、ジェネシスが来ていた戦闘服と交換した。


スロッビン・グリッスルを聴いている頃、マーティン・デニー風にジャケット仕立てした「スロッビン・グリッスル・グレイテスト・ヒッツ(でした、失礼)」というギャグLPのバック写真に、ジェネシス・P・オーリッジがYMOシャツを着ているモノクローム写真があった。

この後、彼らは分裂し、クリス&コージーとサイキックTVに別れた。
サイキックTVは、そのユニット名通り、精神・宗教といった側面に重きを置いた。

その後、ジェネシス・P・オーリッジは、日本に夫婦で来日しては、宗教的祭事をステージで行なったり(裸の全身に針を刺したり)、ジェネシスが妻に整形し・妻がジェネシスに整形するという性別・容姿を逆転させる「アート?」を始めたり・・・
どうも付いていけなくなった。

***

「テンプルの豫言」の2枚目は、とても静かな音楽が多い。
「サイキックTVのテーマ」として8曲収まっているが、パート1のピアノとクラリネットの曲が好きで、2004年のコンピレーションCDに納めた。

YOUTUBEには、このパート1と共にパート2がアップされていた。
パート2は、人骨で作られた笛で奏でた音楽。
「テンプルの豫言」には、こういった民族音楽や宗教的匂いが強い音が収められていた。

自分はあくまで、リラックス出来る音楽として、このパート1を好んで聴いている。

コメント (2)
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