依水園の素晴らしい日本庭園とお茶室を見学し、次に春日大社へと向かいました。
大きな春日燈籠の参道を歩きやって来たのが桂昌殿」です。
徳川5代将軍綱吉公の母・桂昌院が元禄12年(1699)に寄進された建物で通常非公開です。
平成12年に奈良市文化財に指定され、正面には葵の御紋があしらわれ、国家安泰の祈願所でした。
今年で第10回を迎えた「珠光茶会」の濃茶席と薄茶席です。
珠光茶会とは
世界遺産「古都奈良の文化財」をはじめ、奈良には、いにしえより受け継がれるさまざまな伝統が今も息づいています。そのなかのひとつに、茶の湯があります。遣唐使が唐の団茶を日本に伝えて以来、奈良の地と茶の文化との関わりは続いてきました。
奈良とゆかりの深い茶人には、少年時代を大和郡山で過ごした小堀遠州や大和小泉藩主の片桐石州などがいます。
なかでも室町時代に奈良に生まれた珠光によってつくりだされた「わび茶」は、その後、千利休によって大成され、今日に伝わる茶の湯の基礎となりました。
日本を代表する文化のひとつである茶の湯の、まさに「原点」をつくりだした珠光。その誕生の地である奈良の魅力を、茶の湯を通して発信していきたい。その思いを込めて立ち上げたのが珠光茶会です。
この日の流派は藪内流。
藪内流を代表する茶室"燕庵"には3度見学に行っているので馴染み?があります。
待合では今日に使われる茶道具が明記されています。
実物を拝見するのが楽しみです。
例によって係の方が"お正客"を決めていて下さいとの事。
僕の席の後に着物をお召しになられたご婦人が三名おられ、僕の方から半ば無理矢理に?お願いしました。
やはり、ここはお茶を習われている方がお正客をされるべきですね。
久しぶりに頂く濃茶、、、茶会に参加した気分が満載です。
コロナ禍以降、濃茶もまわし飲みでは無く、ひとりひとりに出されるようになっています。
その後、お薄とお干菓子を頂き、席主さんのお人柄もあるのでしょうか?和やかな雰囲気の中での茶会となりました。
お道具を拝見して、次に点心席へと移動しました。
十二桝に仕切られたお弁当で、会場で頂く事も出来、また、お持ち帰りが出来るように紙袋に入れられています。
小さな手毬寿司を頂くと京都祇園にある"豆政"さんを彷彿とさせます。
なかなか美味しい点心のお弁当でした。
東大寺や元興寺、薬師寺など会場も10カ所あり、毎年参加したい珠光茶会でした。
購入したチケットの半券で春日大社の御本殿近くまで入れるので点心席の後に参拝しました。