京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京の冬の旅⑥ 渉成園(枳殻邸)園林堂

2024年02月15日 08時50分00秒 | 日記
1月13日は、"京の冬の旅"で東本願寺(正式には真宗本廟)の飛地境内社の渉成園(枳殻邸)を訪ねました。

渉成園は東本願寺歴代門首の隠居所や迎賓施設として使われた別邸です。
付近には『源氏物語』主人公・光源氏のモデルといわれる源融(みなもとのとおる)の邸があったとされ、源融ゆかりの塔や塩釜の手水鉢が配されています。







苑路には白梅、紅梅が咲き始めています。
季節は確実に春に向かっています。





境内には別名・枳殻邸の名前の由来てもなっている枳殻(からたち)も植えられています。
他では目にしない植物です。















園林堂は普段は外観だけしか見れないですが、今回の"京の冬の旅"では実に51年ぶりに内部が公開されています。

大玄関から入り、先ずは閬風亭(ろうふうてい)へ。
東山を望メルように建てられた大書院で、内部には徳川幕府最後の将軍・慶喜公の「渉成園」の扁額と、渉成園の造営に関わった江戸時代初期の文人・石川丈山の「閬風亭」の扁額が掲げられています。





園林堂はご本尊の阿弥陀如来立像をお祀りする持仏堂で、昭和33年(1958)の「親鸞聖人700回大遠忌」合わせ版画家・棟方志功にゆり44面の襖絵が描かれています。
"ほんまもん"を近くで見れる滅多にない機会です。
今回の"京の冬の旅"の中でも是非観ておくべき公開場所のひとつだと思います。















庭園は江戸時代初期に石川丈山により作庭され印月池を中心とした池泉回遊式庭園です。











庭園内には茶室や書院などが配され、江戸時代後期の儒学者・頼山陽も「渉成園十三景」はこの美しい景観を称えています。

渉成園への入園料金が500円と園林堂へは別料金500円とが必要ですが、充分に価値があると思います。