1月13日は、まいまい京都のツアーで嵐山にある「福田美術館」に来ました。
年に4回ほど開催される特別展以外は閉館されています。
すぐ近くには、平安時代の高倉天皇が寵愛された"小督の局"の供養塔があります。
福田美術館のオーナーは、消費者金融大手・アイフルの創業者である福田吉孝氏。館長を娘である川畑光佐さんが務められています。
「100年続く美術館」をコンセプトに掲げ、創業者の「地元の方々のご支援、そして京都という土地に対して、恩返しがしたい」という思いから設立されたと私設の美術館で、その所蔵点数は約1500点。琳派から円山四条派、京都画壇の作品を中心としており、円山応挙、与謝蕪村、伊藤若冲、竹内栖鳳、上村松園といった絵師たちの作品がコレクションの中心になっています。
今回、館内をご案内して頂くのは副館長の竹本理子さんです。
よく喋られる?わかりやすい説明で美術品の搬入口や消防施設、止水施設などホント館内の隅々まで案内して頂きました。
これらの美術品を展示する建物の設計は、東京工業大学・安田幸一教授が担当。外観は伝統的な京町家のエッセンスを踏まえたデザインが採用されています。
内部には蔵をイメージした展示室や、縁側のような廊下など、日本的な意匠を盛り込んだ。展示室の広さは3つあわせて約400㎡あるそうです。
1月18日から始まる「進撃の巨匠」展の準備がほぼ終わった館内を副館長の竹本さんのご案内で巡ります。
今回のツアーの目玉のひとつが庭園に出れる事です。
敷地は大堰川左岸の道路より数段高くなっているので眺望が抜群です。
展覧会のタイトル通りの京都画壇を代表するそうそうたる画家の作品が展示されています。
展示室内のガラスケースには、92パーセントの高透過率を誇るドイツ製のガラスか採用されているそうです。
継ぎ目の少ない巨大ガラスと、日本画を鑑賞するのに最適なライティング、、、建設費は公表されていませんが膨大な費用が掛かっているみたいです。
"素晴らしい展示室"の一言です。
以前にも書いた事がありますが、これ位の規模の展示室が丁度いいですね。
展示スペースが限られているので内容がより厳選されている様に感じます。
京博の平成知新館の全展示室を使った特別展は、正直疲れてしまいます。
(最後の方は根気が続かず端折ったり、飛ばしてしまう事が多くあります。)
ミュージアムショップの奥にある壁は開閉式になっていて、美術品の搬入口になっています。
普段は目にする事の無い美術館の裏側をたっぷりと堪能しました。