京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

la mura神戸会下山(関西の洋館)

2024年02月21日 11時57分00秒 | 日記
 2月19日は、よみうりカルチャー大阪の講座「関西の洋館ノスタルジー」で神戸市兵庫区にあるla mura(ラ・ムーラ)神戸会下山の現地講座でした。



講師は、研究歴40年を超える建築史家の川島智生先生です。









湊川公園駅の北側「会下山(えげやま)」の住宅街に、『La mura(ラ・ムーラ)神戸会下山』という発酵食品を中心にした古民家レストランができてます。













国の登録有形文化財として築80年を超える古民家で頂ケル「発酵フレンチ」は、完全予約制のコースのみ!ランチは3500円と手頃なお値段で頂けます。













『La mura(ラ・ムーラ)神戸会下山』は、同じく兵庫区内にある「酒のてらむら」という老舗酒店がプロデュースしているお店です。

2階建ての建物は落ち着いた色味の木造で、高い天井ギリギリまで窓があり、日差しを多く取り込まれた洋風民芸建築の粋を集めた古民家です。

エアコン・照明以外はほとんど形を変えず補修され、当時の空気感をそのまま残しています。





築80年余りの「国登録有形文化財」は、もとは兵庫津の石阪芳松商店のご長男 石阪さんの住宅だったそうです。
4年ほど前までは住んでおられたようですが、その後は長らく「空き家」状態で劣化も進んでいたんだとか。

主屋の裏側にはかつてあと2軒おうちが並んでいたそう。1つは「石阪さんの娘さん家族のお家」として、もう1つは「お手伝いさんの住まい」として利用していたんだとか。古くから石阪家を知る人いわく、当時は超豪邸だったそうです。

その石阪さんは、小磯良平の弟子石阪春生のことで、この建物はそもそも石阪春生のアトリエとして建てられました。

写真の材木だけが残っているのが「お手伝いさんの住まい」です。



真ん中のくぼんだ所は「引き戸」になっているんですが、当時はここから料理を出したりしていたそうです。















ランチも非常に美味しいです。
神戸特有の坂道を登らないといけないですが、歴史ある登録有形文化財で頂くフレンチはいいものです。