京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

依水園 お茶室見学会

2024年02月13日 09時34分00秒 | 日記
 1月10日は奈良へ。
10時30分に予約しやって来たのは国の名勝庭園にも指定されている依水園です。











東大寺南大門の西に位置し、江戸時代前期に作庭された池泉回遊式庭園です。
「前園」と明治期に築かれた「後園」とふたつの趣きの異なる庭園を楽しむ事が出来ます。

敷地には古代中国の青銅器をはじめ拓本、古印、古鏡などを収蔵する寧楽美術館がありますが、春と秋にしか開館されていません。












を済ませ、先ずは茶室「青秀庵」の写しとして裏千家十二代又妙斎の指導の元で作られた茶室です。

茶室内を広く見せるために「楊枝柱」が特徴的です。













次に茶室「挺秀軒」です。

江戸時代延宝年間に清須美道清により建てられた煎茶の茶室を、明治期に入り関藤次郎が裏千家茶席の待合にも使えるように縁を取り付けた建物です。
室内の円窓が特徴的です。

今回、こちらの茶室には入室していません。















渡り廊下を渡り、最後に来たのが「氷心亭」です。


写真にある様に新薬師寺に使われていた天平古材を天井などに用いて、明治期に作られた書院造りの茶室です。
当時は茶会とともに詩歌の会も催されていたそうです。











雄大な東大寺南大門や春日奥山を借景とした日本庭園を眺めながら呈茶を頂けます。





露地庭園には冬期には苔を霜から守る目的で"敷き松葉"が敷かれいます。
古田織部流と小堀遠州流とがあるのですね。
初めて知りました。







庭園内にある大きな伽藍石は東大寺西塔の伽藍石、手水鉢は大和郡山城から運ばれたものだそうです。









ちょっと一服で庭園内にある三秀庵にある"食事処三秀"でぜんざいを頂きました。 

三秀庵は奈良晒業者、須賀美道清が江戸時代の前期に別邸として移築した建物です。