京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東福寺塔頭 霊源院の紅葉

2021年12月03日 18時55分19秒 | 日記
 栗棘庵の次に霊源院を訪ねました。
通常非公開のお寺ですが、紅葉の時期にだけ公開され御朱印も授与して頂けます。









表門を入ると6躰の童地蔵が出迎えてくれます。
心和む瞬間です。







左手には本堂があり入堂してお祀りする事が出来ます。

霊源院の歴史は南北朝時代の観応年間に後醍醐天皇の皇子・龍泉和尚により創建された寺院です。
途中、応永年間に今の寺名・霊源院に改められたようです。







庭園も禅宗寺院らしく美しく、綺麗に清掃されています。
禅宗では清掃は"作務"の中でも重要な重要な修行のひとつとされています。







御朱印は書院で授与されていて、他にいなり寿司も販売されていて、書院内で頂く事が出来ます。

ご住職はじめ、お寺の方々も皆さん親切で、突然のお参りにも丁寧にされている様子に好感を持ちました。



書院の片隅には"円窓"のある小部屋があります。
ひとりになり瞑想したくなります。

次に同じく塔頭寺院の一華院を拝観します。





東福寺本坊庭園【八相の庭】

2021年12月03日 08時28分00秒 | 日記
 11月26日は久しぶりに東福寺本坊庭園を拝観しました。

今年の紅葉は例年に比べ、少し早いようです。
この日も通天橋・開山堂のチケット売場には行列が出来ていました。

そんな行列を横目に東福寺本坊へ。





方丈南庭です。
中国の蓬莱思想に基づいて作庭された庭園で、重森三玲の初期の代表作のひとつです。

それまでは方丈の四方には庭らしい物は何も無かったそうで、作庭時にお寺からは「寺にある物で作庭して欲しい」の注文がついたそうです。

物を大切にする禅宗寺院らしい依頼です。





東庭です。

円柱の石で北斗七星を表現しています。
使われた石柱は東司(とうす)の柱石の余石を利用した物です。





西庭です。

皐月の刈り込みと砂地で大きな市松模様を図案化しています。





北庭に向かう途中には「通天台」と呼ばれる舞台があり、通天橋東側のもみじを眺める事が出来ます。

通天橋を渡り紅葉を楽しむのもいいですが、通天台からも十分に楽しめ、しかも「八相の庭」も楽しめる東福寺本坊庭園の見学も十二分に魅力があります。

以前は桜の渓谷だったそうですが"修行の
妨げになる"との理由からもみじに植え換えられたそうです。
当時の修行僧も、これだけの紅葉の名所になるとは思わなかったでしょう!







北庭です。
重森三玲の「永遠のモダン」を象徴する庭園です。
苔と石との市松模様が斬新で最近に作庭された庭園と言われても納得する北庭です。

使われている敷石はもとは南庭の唐門(恩賜門)に使われていたものを再利用したものです。