12月11日は圓通寺で比叡山を借景とする素晴らしい庭園を鑑賞し、次に近くにある日蓮宗大本山のひとつ妙満寺を訪ねました。
既に拝観時間は終わっていますが、境内は17時まで開放されています。
毎年5月には山門前には躑躅の花が咲き誇ります。
妙満寺は康応元年(1839)に六条坊門室町(今の烏丸五条あたり)に創建されました。
その後、応仁の乱などの兵火により移転を繰り返しますが豊臣秀吉の京都改造政策の一環で天正11年(1583)に寺町二条に移されます。
以降、約400年にわたり法灯を守って来られましたが、周囲の市街地化による喧騒を嫌い今の洛北・岩倉の地に昭和43年に移転して来ました。
ご覧の通り、境内からの眺望は素晴らしく霊峰比叡山が良く見えます。
手前に見える塔はインド・ブッダガヤの大塔を模した仏舎利塔で宗派を問わない納骨堂になっています。
"雪月花の庭"のひとつ「雪の庭」も素晴らしく、名前の通り雪の日は静寂に包まれます。
1月6日からは3月まで改修工事が入るようで暫くはこの景観はお預けになります。
宝仏殿には能や歌舞伎で有名な「安珍・清姫の鐘」を所蔵されています。
能では謡曲「道成寺」や歌舞伎では「娘道成寺」などで演じられています。
歌舞伎役者の方々のサイン色紙があり、"道成寺物"を演じる際にお詣りに来られるそうです。
豊臣秀吉が架けた五条大橋の橋脚の一部も旧境内から移されています。
一部の写真はネットから転載させて頂きました。