京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

圓通寺(幡枝離宮跡)

2021年09月04日 16時57分00秒 | 日記
 秋山さんでお昼を頂き、いつもの(?)パターンで圓通寺へと来ました。





禅宗寺院(臨済宗妙心寺派)らしく山門前には「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」の石碑が建っています。



以前はこの三門から入りる順路でしたが今はさらに東側に拝観の受付が設けられています。







蓮の花は既に開花期を終え、唯一、百日紅の花が禅宗寺院に花を添えています。







本堂に入ると霊峰比叡山を借景にした素晴らしい光景が開けています。
部屋の奥から眺めるとまさに額縁庭園です。

江戸時代初期の第108代後水尾天皇が長年探し求められた場所で幡枝離宮の跡です。
しかし、豊かな水の流れを求められていた上皇は約20年後に修学院離宮の地を気に入られ大規模な離宮を造営されます。

修学院離宮完成後は近衛家に下賜されています。

また、1678年には上皇から「大悲山」の山号と「圓通寺」の勅額を賜り禅宗の寺院となります。
また、第112代霊元天皇の勅願寺にもなっています。





庭園の詳しい説明はお寺に京都造形芸術大学(現京都芸術大学)の尼崎博正先生の解説があるのでそちらをご覧下さい。

小さな庭園の様に見えますが敷地は約500坪もあり生垣は数種類の植栽からなり、高さは160cm程もあるそうです。
とてもそうとは思えないところがこちらの庭園の凄いところです。
国の名勝庭園に指定されています。

また、庭石大小40個もの海石や川石が使われ、地上部分は全体の3分の1程だそうです。

全てが控えめで"ただただ霊峰比叡山を拝むための庭園"のように感じます。

撮影が許可されているのは庭園だけで他は禁止されています。
少し残念な気がしますね。










上賀茂御料理 秋山

2021年09月04日 07時03分00秒 | 日記
 8月30日のお昼の予約が取れ、久しぶりに上賀茂御料理秋山さんへ伺いました。









お昼12時前に門が開けられ囲炉裏のある待合に通されます。
毎回、出されるお茶は自家製でこの日は庭に植っている枇杷(びわ)の葉から作られた枇杷茶でした。

厨房の準備が出来ると名前が呼ばれカウンター席へと案内されます。
この日は常連さんばかりで和やかな雰囲気です。



串に刺された鱧を炙っている方がご主人の秋山さんです。
大阪府池田市の出身で辻調理師学校を出られ、憧れの京都吉兆で腕を磨かれました。

祇園にHANA吉兆を出店された際には料理長に抜擢された方です。



鱧の炙りや万願寺とうがらしなどの夏の食材を使ったカルパッチョ風の一品です。
創作性があって見た目にも楽しめます。







柚子の入った真薯です。
他には万願寺とうがらしと冬瓜のみですが出汁が非常に美味しかったです。

お椀の蓋には如意ヶ岳の大文字が、裏には妙法がデザインされています。





刺身は明石産の真鯛に鯵、いさきです。
いつものように生姜と藻塩と醤油が添えられています。

真鯛は藻塩で、鯵は生姜醤油で頂きました。





太刀魚といさきの塩焼きと鱧の卵の煮こごりです。 
お皿には山椒が添えられ、これがまた焼魚に合います。
京都の食堂には山椒が置かれているところが多いですね。(大阪では一味や七味ですが)











丹波地鶏を使ったすき焼きです。
炭火でじっくりと火を通します。

半分はとき卵で、残り半分は卵とじにして頂きました。
一品でふた通りの美味しさを味わえるのがいいです。

弾力のある地鶏に麩や赤こんにゃく、火を通すと身体を温める効果のある生姜、、、どれも味が染み込み美味しかったです。







おくどさんで炊かれたご飯です。
香の物で頂きますが、いつも"くるみ味噌"を別にお願いします。
これがまた、ご飯に合います。
また、岩塩で食べるとご飯の旨味がより一層わかります。



最後の水物は創作和菓子です。
京の夏の風物詩「五山の送り火」の如意ヶ岳大文字は羊羹で出来ています。



カウンター11席のみで、予約を取るのが大変なお店ですが満足度の非常に高いお店です。