奈良ホテルでランチを頂き、次に奈良の中でもお気に入りの新薬師寺へと来ました。
新薬師寺は天平19年(747)聖武天皇の病気平癒を祈願して光明皇后により創建された寺院です。
現在は本堂(旧食堂)しか残っていませんが、最近の発掘調査で東西両塔を備える大寺院だった事がわかって来ています。
庫裏には発掘された立派な瓦が展示されています。
ご本尊は奈良時代から平安初期に造立された薬師如来坐像(国宝)です。
手と足は寄木になっていますが頭と胴体はカヤの一木造りです。
全体的にふっくらとされていて、威風堂々とお座りになっています。
薬師如来坐像の周りには十二神将(奈良時代・国宝・一体は後世の補作)がご本尊をお守りされています。
十二神将はもとはインド神話に登場する森林に住む精霊ですが、仏教に取り込まれ仏を守る守護神になっています。
奈良時代特有の塑像で造立されていて、一部には当時の彩色が一分残っています。
残っている顔料をもとにCGで再現された婆娑羅大将です。
こんなにも彩色豊かな像だったのには驚きを覚えます。
かっては切手にもなっています。
境内には百日紅と彼岸花との共演が見られます。
長いようで短く感じた今年の夏の終わりを感じる境内の風景でした。
次に東大寺戒壇院の西側にある千手堂へと向かいます。