京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019 京の冬の旅(善想寺・相国寺 慈照院)

2019年01月20日 19時52分46秒 | 日記
1月18日の午前中は、京の冬の旅で公開中の善想寺と相国寺塔頭 慈照院を訪ねました。

最初に善想寺です。四条大宮の交差点から大宮通りを北上し、大宮六角郵便局を左に曲がるとすぐ左手にあります。





善想寺は、天正10年に豊臣秀吉によって創建され、ご本尊は、皇室ゆかりの阿弥陀如来様です。

また、山門横の地蔵堂に祀られてらいる地蔵尊は、伝教大師最澄自らお彫りになったと伝わるお像で、人々の信仰厚く、泥足地蔵、汗出し地蔵、身代わり地蔵と呼ばれ信仰されています。



また、この地は四条後院(上皇の御所)にあたり、
境内の石仏阿弥陀如来様は代々、皇室により信仰されてきた石仏です。



墓地には、華道家元 池坊の代々のお墓があります。

次に6年ぶりに公開される相国寺塔頭 慈照院です。応永12年(1405)前後の創建で、始め大徳院と称していましたが、延徳2年(1490)足利義政の影堂となり、勅命により慈照院と改名されました。





今回は、2017年11月に朝鮮通信使に関する資料が「ユネスコ世界記憶遺産」に登録された関係で多数展示されていました。
学問に優れた慈照院の住職が代々、対馬に赴き、漢文による筆談で通訳にあたったようです。
また、江戸時代には桂宮(八条宮)の御学問所となり、書院「悽碧軒」は桂離宮「古書院」造営の際の財と技法で造られたと伝わります。











残念ながら今回は、千宗旦ゆかりのお茶室「頤神室(いしんしつ)」は、公開されていません。


2018 京の冬の旅(妙心寺龍泉菴、麟祥院、天球院)

2019年01月20日 06時48分18秒 | 日記
さて、今年も恒例の「第53回 京の冬の旅」が1月10日〜3月18日の日程で開催されます。

まず訪れたのが妙心寺です。こちらでは塔頭の龍泉菴、麟祥院、天球院の三ヶ寺が公開されています。





龍泉菴は「東海派」「霊雲派」「聖澤派」とともに「妙心寺四派」と呼ばれる「龍泉派」の本庵です。山門と仏殿との間に、四派を表す松が植えられています。

方丈襖絵は、平成11年(1999)の開祖五百年遠忌にあわせて由里本出(ゆりもと いずる)氏が描いた100面の障壁画が納められています。
5年前の公開時は、全面撮影禁止でしたが、今回は、寺宝以外は可となっていました。









次に、春日局ゆかりの麟祥院です。
寛永11年(1634)徳川三代将軍家光が、春日局の冥福を祈るために建立しました。







方丈襖絵は海北友松の子、友雪による水墨画で、「雲龍図」「瀟湘八景・西湖図」などが描かれています。
御霊屋は、桃山時代の仙洞御所の釣殿を後水尾天皇から下賜されたものです。かっては能舞台として使われていたもので、蟇股や内容の折上小組格天井、ギヤマン製の天蓋、小堀遠州作と伝わる春日局像が見どころです。







鯱鉾は、春日局の実家稲葉家の居城、淀城の隅櫓の屋根の鯱鉾だそうです。

最後に天球院を訪ねます。







玄関前の蝋梅が咲き始めていました。
江戸時代初期に姫路城主 池田輝政の妹 天久院により創建。建立の際に地中から球が掘り出された事から「天球院」と名付けられました。
玄関の屋根は杮葺の唐破風が付いています。
方丈内部の障壁画は狩野山楽、山雪の作品で152面がほぼ完全な状態で残っています。
しかし、文化財保護のために、Canonの高精度デジタル技術を使った障壁画に変えられています。











妙心寺の北門を出て、次の予定のある仁和寺へと、徒歩で向かいました。