Blog: Sato Site on the Web Side

「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

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2008年01月17日 | Weblog
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国士舘大学テスト。
夕方、ジョグ。11.52kmを1:00'05"で。二回山を登り下って、リス園とぼたん園を脇で見て、下校帰りの中学生をかきわけて。最近、走ることに狂ってる。

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しばらく自分の読みたい本を読んだり、とくにあてもなく図書館をぶらつくなんてことが出来なかった。ようやく!
和光大で借りた、カトリーヌ・クレマン『フロイト伝』(青土社、2007)、流れるような文章でぐいぐい読まされる。フロイトに「あなた」と語りかける女性哲学者による文章。軽く驚いたのは、妻マルタと四年もの婚約の期間に(その後半の2年間に)、しかも婚約者と離ればなれだったその間に、彼がコカインを常用していたという逸話。冒頭から彼の最晩年の(あごの癌であることから生まれる)口臭の臭さを話題にしたり、「精神」分析の創始者であるフロイトの「身体」との関わりに、クレマンはしばしばフォーカスをあてる。

「シュルコーの家でのパーティが不安なとき、フロイトは一服、「舌をなめからにするためにコカインをちょっぴり」服用する。自分をより〈男〉だと感じるために、一服、用いる。悲しいときに、用いる。そして二年の間、マルタに手紙を書くとき、フロイトはドラッグ常習者だった。」

フロイトは、コカインを研究した。それは麻薬常習者の友人が、麻薬(モルヒネ)から自由になるために。しかし、その友人は「恐るべき苦しみ」の内になくなる。

「あなたは麻薬中毒だった!ずっと続けていた!かの物質と手を切れなかった!やめたのは、やっと十年後だった!ほんとうですか、教授。あなたはジャンキーだったのですか。」