ヨハネ黙示録、赤い竜(私の幻想画)
男鹿半島、伝説の地図
竜も大蛇も同じものだとして話を進めていく。
聖書のヨハネ黙示録(もくしろく)には、
「・・・火のように赤い大きな竜である。これには七つの頭と十本の角があって、
その頭に七つの冠をかぶっていた。
竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。・・・」
と赤い竜の姿が説明されている。
これを読めば、八俣の大蛇(やまたのおろち)を連想する。
民族が異なっても、人間は同じようなものを創り出すようだ。
古事記には次のように載っている。
高天原(たかまがはら)で、暴れたスサノオは追放されて、
出雲国(いずものくに)の、肥の河(ひのかわ)上流に降りた。
箸(はし)が流れてきたのを見て、さらに上流へ登っていくと、
お爺さんとお婆さんが、娘をなかにして泣いていた。
わけを尋(たず)ねると、
「私はオオヤマツミノカミの子孫で、アシナヅチ、妻は、テナヅチといいます。
そして、娘の名はクシナダヒメでございます。
娘が8人おりましたが、毎年ヤマタノオロチがやってきて1人ずつ食っていき、
今年もまたオロチがやってくる時期になりましたので、
最後に残った娘とこうして泣いていたのでございます。
そのヤマタノオロチは眼が真っ赤で、8つの頭と8つの尾をもち、
8つの山と谷を超える長さで、体には杉や檜(ひのき)がはえています。
腹はいつもただれて真っ赤です。」
と話した。
子どものころに読んで、よく知っている話だろけれど、
登場人物の名前を思い出していただくために一部分を載せた。
クシナダヒメだけは、まだ見つけられないでいるが、
その登場人物は神として八郎潟の周囲に祀られている。
八龍神社の主祭神は、八郎太郎だとばかり思っていたのだが、
八龍神社の氏子の方に調べていただいたところ、意外にも、
オオヤマツミノカミだと返事があった。
オオヤマツミノカミは本来、山の神である。
なぜ、水辺にあるのか不思議な気がしたが、スサノオとの関係にちがいない。
遙か以前は、土着的な龍蛇信仰があり、「八俣の大蛇」が入ってきて上書きした。
その後、今度は仏教が三湖伝説で上書きしていったから、
ねじれ絡み合った形になっているのだろう。
だから、姥御前神社・夫殿の巌谷に関する「八郎太郎伝説」もあとに作られたものだと思う。
使用フリーソフト
・カシミールで地図描画。
・Blender 2.72 竜
・Gimp 2.8
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