kmitoh 春夏秋冬

水生生物雑記帳・男鹿半島幻想・接写と拡大写真

バイリンガル

2010-02-06 17:41:45 | 霞んだ光景
Koumori10020601


 バイリンガルとは2言語を併用する人という意味である。
 自分のことをバイリンガルだと思っていた。
 自慢できるような言語ではなく、生まれ故郷の福島弁と、生まれ故郷の2倍以上の歳月を過ごした男鹿弁である。
 ところが、男鹿を撮影して歩くと、「どっからきたすか(どこから来たか)」と聞かれる。
 怪しげな姿形だが、「催眠商法者」と見られているようでもない。
 いまは飲み歩くことなどないが、かって男鹿温泉で飲むと観光客と間違われて、高価な郷土料理を出されそうになったりもした。
 自分では男鹿弁を使っているつもりで飲んでいた。「小便たれてくる」とトイレに行った。戻ってくると「あんだ福島の人だすか」と言われた。「小便まげでくる(撒ける)」と豪快に話さなければならなかったのだ。
 故郷の言葉は一生抜けないのだろう。
 
 福島で飲んでいた。
 そして訊かれた。
 「あんた、変な言葉しゃべるけど、どこの人?」
 
 バイリンガルどころか、1言語も話せないコウモリになってしまった。
 
 写真はコウモリ。見慣れた中央の器官、その下方に頭がある。
  
 (書き直した記事です。)
 
 


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