最近、天使に心を蝕まれて、
悪魔の辞典を書くのに難儀している。
■役者に年なし
【類語】芸人に年なし
(1)円熟した役者は、実際の年齢よりも若い役も
巧みにこなすこと。
(2)円熟していない役者は、実際の年齢よりも
精神年齢が幼く、片目を赤く染めたりすること。
■物言う花
広辞苑には「美女」となっているが、誤用である。
女性のやかましさを表した言葉。
【同義語】
姦(かしま)しい。
花が三輪もあればやかましいという意味。
【反意語】
「物言わぬ花」はFlower。
■反比例
一つの量が他の量の逆数に比例すること。
【例】
「年齢」と「配偶者に対する尊敬の念」。
■正比例
y=kx (kは定数)
【例】
「年齢」と「面(つら)の皮の厚さ」
■空空しい(そらぞらしい)
みえすいていること。
【例】
お前百までわしゃ九十九まで
=あなた(夫)は100歳まで、わたし(妻)は99歳まで
元気で長生きしましょうね。
■未来像
未来に想像されるありさま。また、将来のあるべき姿。
【例】
介護していると、目の前に出現する姿。
■無用の長物
あってもかえって邪魔になるもの。
【警告】
この言葉をつきつめて考えると、
定年後の配偶者を含めて、部屋にあるものすべてが
無用の長物に見えてくる。さらにつきつめると
自分が一番無用の長物ではないかと気がついて
しまう危険性がある。
その対症療法は、「枯れ木も山のにぎわい」という
諺を思い出すことで、配偶者が枯木に見えてくると、
元気が出てくるはずである。
■口を合わせる
接吻のこと。
(間違っているような気がするので、あとで調べる。)
■一字千金(いちじせんきん)
一字が千金にも値するほど、文章や文字が優れていること。
【例】
このkmitoh悪魔の辞典。
■過ぎたるはなお及ばざるがごとし
優れすぎているのは、劣っているのとなんら変わりない。
【例】
人間の脳が進化しすぎて、「死」を常に
意識して暮らさざるをえなくなり、楽しくなくなったこと。