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COVID-19で20年以降の石油需要は減少へ BP見通し、石油ピークアウト論に一石

2020-09-16 07:27:59 | 日記
BPは14日、石油需要見通しを発表したが、石油需要は新型コロナウイルス(COVID-19)以前には戻らず、2019年がピークになる可能性があるとの見方を示した。
石油の「ピークアウト論」については、長らく供給面のみが議論されていたが、近年は掘削技術の向上やシェールオイルやオイルサンドなど非在来型原油の台頭で供給面でのピークアウトの議論を続ける意味がなくなり、需要におけるピークアウトに焦点が移っていた。先進国などが省エネルギーや再生可能エネルギーの利活用に舵を切る一方、新興国ではいぜんとして石油需要が旺盛との見方もあり、当面は増加を続けるとの見通しが一般的だったが、地球上に突如現れたCOVID-19により、需要に関するピークアウト論に一石が投じられることになった。
日本国内では2000年代半ばに石油需要はピークアウトしているが、アジアでは需要が旺盛なため、石油元売各社は中長期の経営計画などにおいて、アジアを中心とした海外展開で経営を安定させ、日本国内の安定供給を維持するという方向性が示されている。これがCOVID-19でアジアでも石油需要の伸びが鈍化し、早期に減少に転じることになれば、中長期戦略の練り直しの必要性が高まることになる。

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