山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

Cannery Row

2012-10-08 00:03:34 | グルメ
今日(昨日)、家族で岡山に行った際、レストランCannery Rowで食事をしました。



ジョン・スタインベック研究者としては、このCannery Rowという店名、以前からかなり気になっていました。

そして、一度、食べに行きたいものだと思っていました。

スタインベックがこのレストランと関係があるというよりもスタインベックの作品にCannery Rowというものがあるのです。


これは、学生時代に僕が読んだペーパーバック。

学生時代のホストファミリー、バロウズ夫妻からいただいた本の一冊です。
(バロウズ夫妻については、Kurt Vonnegut, Jr.について Host Family Reunionなどをご覧ください。)

一冊にOf Mice and MenCannery Rowのに作品が入っています。

翻訳も出版されています。



これは、現明治大学名誉教授の井上謙治先生の翻訳です。

さて、Cannery Rowとは、どんな意味でしょう?

かなり(?)難しいかもしれませんが、canneryは「缶詰工場」、rowは「通り、横丁」のような意味です。

ジョン・スタインベックの生まれ故郷カリフォルニアのサリーナスの隣町モントレーは、以前、イワシが多く水揚げされ、海沿いにイワシの缶詰工場が並んでいました。

その通りがCannery Rowと呼ばれるようになりました。

スタインベックのCannery Rowは、この通りに住む人たちを描いたなかなか面白い作品です。

ぜひ、機会があれば読んでみてください。

今では、工場も閉鎖されてしまいましたが、スタインベックと親交の深かった海洋生物学者エド・リケッツの研究所や、


作品Cannery Rowにも描かれているリー・チョンの店

が残されています。

また、モントレー水族館もあり、観光の名所ともなっています。

そして、忘れてはならない、この町を有名にしたスタインベックの銅像もあります。


レストランCannery Row、なぜ、このような店の名前にしたのかわかりませんが、一度機会があれば調べてみるか、店の関係者に尋ねてみたいと思います。

今回は、パスタとピザを食べましたが、このピザには、僕の出身地、静岡県の浜名湖の舞阪のシラスが使われているもので、とてもおいしかったです。


このレストランは直接スタインベックと関係がなさそうでしたが、ここで、スタインベックと関係があるレストランを紹介します。

これは、スタインベックの故郷サリーナスの町にあるナショナル・スタインベック・センターのすぐそばにあるレストランです。



この店の前には、ここでスタインベックが食べました、と書かれていますので、僕のようなスタインベック・ファンはここで食べたくなりました。



この時にここで食べた料理です。


ちなみに、このサリーナス訪問は2010年8月に開催されたスタインベック・フェスティバルでシンポジウムに登壇させてもらった時のものです。






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