NHKで再放送されていた『坂の上の雲』のドラマ放送が終わりました。
以前に放送された時には見ませんでしたが、今回、興味深く見ることができました。
ドラマの冒頭「のぼってゆく坂の上にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう」というナレーションがありました。
これは、司馬遼太郎の原作第1巻のあとがきに書かれている「のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう」を元にしたものです。
「一朶」は「一筋」という意味なのですが、司馬遼太郎がこの表現を使ったのは、きっと次の意味があるのではないかと考えます。
「朶」の文字は「乃」と「木」が縦に並ぶ字で、「朶」は乃木希典将軍のことを表すのでしょう。
だから秋山好古・真之兄弟は坂の上の青い天に白くかがやく雲の上の存在である乃木希典のみをみつめて坂をのぼっていったのですね。
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