山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

Belated Happy 100th Birthday, Jack Kerouac!

2022-03-30 23:21:38 | 業績リスト
Belated Happy 100th Birthday, Jack Kerouac!

若い頃に読んだOn the Roadの作者Jack Kerouac、1922年3月12日生まれなので今年100歳のお誕生日です。









おめでとうございます。

学生時代のホストファミリーからいただいたThe Dharma Bumsも読みました。







実は若い頃読んでもあまりよくわからなかった本の一つです。

再読してみたいと思います。

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「英語の勉強 これからも続けてください」(「カムカムエヴリバディ」より)

2022-03-26 00:21:03 | 日記
英語の勉強 これからも続けてください
きっと あなたをどこか
思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ。(「カムカムエヴリバディ」)













英語はきっとあなたを思いも寄らない場所に連れて行ってくれます(『カムカムエヴリバディ』より) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2021年12月14日の『カムカムエヴリバディ』のRobertRosewoodさんのセリフ。僕も常にそう思っていますし、実際に英語は僕を本当にいろいろなところに連れて行ってくれました...

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新見公立大学紀要第42巻第2号発行される

2022-03-24 23:51:03 | 日記
この度、新見公立大学紀要第42巻の第2号発行されました。



その中で僕は、「インスタグラムに使われる曜日名"Monday"を含むハッシュタグについて」を発表しました。



これは、以下に書いた日本メディア英語学会第153回新語・語法研究分科会で発表させていただいた内容が元になっています。

日本メディア英語学会 第153回新語・語法研究分科会での研究発表「SNSにおける曜日名を含むハッシュタグ語について」 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

紀要第42巻(第1号)発行については以下をどうぞ。

新見公立大学紀要第42巻発行される - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

このほど、新見公立大学紀要第42巻が発行されました。この中で、「備中神楽の神歌および口上の現代英語訳1(「榊舞」「猿田彦の舞」)の翻訳を発表しています。今、気づきま...

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2021年度卒業式・謝恩会(2022年3月19日)

2022-03-24 23:37:04 | 日記
2022年3月19日(土)、新見公立大学健康科学部の卒業式・修了式が行われました。

今回、卒業・修了するのは看護学科と助産学専攻科、そして大学院の人たちです。

特に看護学科は、僕が看護学科に在籍していた最後の年2018年に入学してきた学生たちが卒業となりました。

2019年度から全学4大化に伴い、僕は地域福祉学科に移籍となりましたが、卒業生たちにはそれぞれが置かれたところで何ができるかを考え自分の花を咲かせてほしいということを伝えたいと思います。

看護学科に在籍しても学生たちに看護学を教えることができるわけではないし、地域福祉学科に行っても福祉を教えられるわけではない。

それなら自分の持っている技で何ができるだろうか、そのような考え方で日々過ごしていますが、卒業生の皆さんにも、今後配属の部署が決まると思いますが、それぞれの配属先で自分の花を咲かせてもらいたいと思います。

今年度も昨年度同様、新型コロナ感染予防の観点から学科教員ではないので、卒業式はオンライン中継を研究室で視聴し、コミュニティカフェで開催された謝恩会(お招きいただきありがとう)のみ参加させていただきました。







謝恩会後、研究室にご挨拶に来てくれた学生たちと記念写真を撮りました。







昨年度の卒業式の記事はこちら↓

新見公立大学健康科学部看護学科卒業生の皆さん、おめでとうございます(2021年3月) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

明日、2021年3月20日は、新見公立大学の令和2(2020)年度の卒業式。今年度は、4大化して2年目の地域福祉学科と健康保育学科がまだ卒業生がいませんので、看護学科と助産学専...

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新見公立大学卒業生、修了生の皆さん、おめでとうございます(2022年3月19日)

2022-03-18 22:15:25 | 日記


畑作業をしながらよく考えるのは教育のこと。

同じ日に植えた作物の生育状態の違いはなぜ生じるのであろうか。

土質、水量、日当たり条件などは大体同じとしたら、種子や苗が持つ元来の優劣により、生育の差が出るのであろうか。

それとも、この畑にそれぞれの個体が合う合わないで差が生じるのか、あるいは同じ畑の中での微妙な土質、水量、日当たりの差が影響するのか、おそらくそれら全てが総合的に作用するのであろう。

今はニンニクとタマネギを混ぜて植えた状態であるが、土から出ている部分が大きくても土中の作物が小さいものもあり、その逆のこともある。

早く育つ個体もあれば、ゆっくり大きくなる個体もある。

全て教育と同じなり。

明日は卒業式、卒業生の皆さんおめでとう。
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Belated Happy St. Patrick's Day!

2022-03-18 21:58:20 | 日記
3月17日はアイルランドの守護神セント・パトリックを祭るSt. Patrick's Dayです。

一日遅れではありますが、Belated Happy St. Patrick's Day!

ニューヨーク、マンハッタンの5番街にあるSt. Patrick's Cathedralです。





そして、これがメルボルンにあるSt Patrick's Cathedralです。



ちなみにオーストラリアはイギリス英語と共通し、短縮語の後に短縮記号の.(ピリオド)をつけません。

だからアメリカではSt. Patrick's なのに対し、オーストラリアではSt Patrick's となるのです。

僕が初めてSt. Patrick's Dayを経験したのが、1988年でした。

短期語学研修でカリフォルニア滞在中のことです。

そのことは以前の記事にも書きました。

Happy St. Patrick's Day! - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

Happy St. Patrick's Day! - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

1988年3月17日、ホームステイ先の知り合い宅で開かれたSt. Patrick Dayのパーティでピニャータをしました。

ピニャータは、簡単に言えばくす玉の中にお菓子が入っていて、目隠しをした人が順番にそれを割ろうとする遊びです。

上手く割るとお菓子が中から出てきて、皆がそれを拾うのです。日本のスイカ割りのスイカが空中に浮いているようなものです。

この時は、小さい子から順番に割ろうとしましたが、なかなか割れず、大学生の僕まで順番が回ってきました。

僕が見事に割ったので、子どもたちが大喜びでした。

空中で棒を振るので注意が必要ですが、気を付ければ、とても楽しい遊びです。

写真の日付は、時差の関係で3月18日になっていますが、3月17日のSt. Patrick Dayでの写真です。

写真をもう一枚紹介します。

我が家の庭のカタバミの写真です。

St. Patrick's Dayのシンボルshamrockと近い種類だと思います。

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新聞記者と英語教員と一緒に英字新聞を読もう講座2022年4月18日記事1

2022-03-18 14:02:31 | 日記
新聞記者と英語教員と一緒に英字新聞を読もう講座、次の開催2022年4月18日はこの記事を読みます。


もう一つは後ほどリンクを張ります。

もう一つの記事のリンクは以下となります。

https://the-japan-news.com/news/article/0008363290

上記のリンクがThe Japan Newsのウェブサイトの更新により読めなくなっています。
Reuters発の同じ文章が読める以下のサイトからお読みください。

https://www.usnews.com/news/world/articles/2022-03-14/anti-war-protester-interrupts-main-russian-news-show?msclkid=28f8f593b0c011ec902f52e6548862c9

Anti-War Protester in Studio Disrupts Live Russian State TV News

US News & World Report

 
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新見公立大学紀要第42巻発行される

2022-03-11 00:26:17 | 日記
このほど、新見公立大学紀要第42巻が発行されました。



この中で、「備中神楽の神歌および口上の現代英語訳1(「榊舞」「猿田彦の舞」)の翻訳を発表しています。


今、気づきましたが抜き刷りの表紙の表記が「第41巻」となっていますが、正しくは「第42巻」です。

昨年度の紀要第41巻が発行された時の記事は以下をご覧ください。
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『新見公立大学紀要』第41巻が発行されました - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

この度、『新見公立大学紀要』第41巻が発行されました。今号では、故RyderW.Miller氏との共著の研究ノート「フィリップ・K・ディック...

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新居格さん、お誕生日おめでとうございます(3月9日)

2022-03-09 23:46:37 | 日記
ジョン・スタインベックのThe Grapes of Wrath(『怒りの葡萄』)を日本で初めて翻訳出版した新居格氏は、1888年3月9日に生まれました。





ということで、本日がお誕生日となります。

新居格さん、お誕生日おめでとうございます。


昨年11月に新居氏の資料を見せていただいたお孫さんのお宅にあった新居格像です。

関連記事です。
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新居格氏の資料調査をさせていただきました(2021年11月20・21日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

縁あって、スタインベックの『怒りの葡萄』を我が国で初めて翻訳出版した新居格氏のお孫さんが保管されている資料を昨日、今日と見せていただきました...

新居格氏の資料調査をさせていただきました(2021年11月20・21日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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#ブックカバーチャレンジ Round 2 第2日目 和巻耿介著『評伝 新居 格』(文治堂書店, 1991) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

#BookCoverChallengeRound2,Day2Facebookで元同僚のJunkoKakeyaさんからブックカバーチャレンジの...

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第43回日本ジョン・スタインベック学会開催(2019年5月24日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

報告が遅くなりましたが、2019年5月24日に広島経済大学立町キャンパスで開催された第43回日本ジョン・スタインベック学会の報告です。学会の...

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日本ジョン・スタインベック協会2021年度第2回オンライン学会開催(2022年2月27日)

2022-03-08 23:13:27 | 日記
2022年2月27日、ジョン・スタインベックの120歳のお誕生日に合わせ、日本ジョン・スタインベック協会2021年度第2回オンライン学会を開催しました。



会長の挨拶では、ウクライナ情勢についても述べ、スタインベックがA Russian Journalでウクライナに訪問し、ウクライナのことを述べていることについてのあらためて紹介しました。


また、「新居格と『怒りの葡萄』と題した研究発表を行い、昨年11月に新居格氏のお孫さん宅にて資料を見せていただいたことについて紹介し、その際、収集した資料も披露させていただきました。

そしてオンライン交流会においては、進行役を務めさせていただきました。

対面では1年に1回の学会でしたが、オンラインのおかげで(?)、今年度2度目の学会を開催することができました。

スタインベックの120歳の誕生日について↓
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ジョン・スタインベックさん120歳のお誕生日おめでとうございます! - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

Happy120thBirthday,JohnSteinbeck!1902年2月27日生まれのジョン・スタインベックさん、2022年は120...

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日本ジョン・スタインベック協会2021年度第1回オンライン学会について↓
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日本ジョン・スタインベック協会2021年度オンライン学会開催(2021年9月6日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

新型コロナウイルス感染症の影響で、日本ジョン・スタインベック協会の対面学会がなかなか開催できません。そこで、本日(2021年9月6日)、今年...

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新居格氏の資料の調査について↓
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新居格氏の資料調査をさせていただきました(2021年11月20・21日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

縁あって、スタインベックの『怒りの葡萄』を我が国で初めて翻訳出版した新居格氏のお孫さんが保管されている資料を昨日、今日と見せていただきました...

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ジョン・スタインベックさん120歳のお誕生日おめでとうございます!

2022-03-05 22:32:34 | 日記


Happy 120th Birthday, John Steinbeck!

1902年2月27日生まれのジョン・スタインベックさん、2022年は120回目のお誕生日です🎂

おめでとうございます!

市内のケーキ屋さんでケーキを買ってお祝いをしました。

これまでのスタインベックの誕生日に関する記事は以下をご覧ください。
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Happy Birthday, John! - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

今日2月27日は、僕の研究するアメリカのノーベル賞作家のJohnSteinbeckの誕生日です(1902年生まれです)。ジョン・スタインベッ...

Happy Birthday, John! - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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John Steinbeck生誕110周年記念 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2012年2月27日は、僕の研究するアメリカのノーベル賞作家で1902年2月27日にカリフォルニア州サリーナスに生まれたJohnSteinb...

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John Steinbeck's 112th birthday - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

John Steinbeckの112回目の誕生日続報 - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

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スタインベックの誕生日に日本ジョン・スタインベック協会オンライン交流会開催(2021年2月27日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

2021年2月27日、今日は僕の研究するジョン・スタインベックの誕生日です。1902年生まれですので、もし生きていたら119歳の誕生日です。...

スタインベックの誕生日に日本ジョン・スタインベック協会オンライン交流会開催(2021年2月27日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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Steinbeck's Birthday Bingoに参加(日本時間2021年2月28日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

今日はスタインベックの故郷カリフォルニア州サリーナスにあるNationalSteinbeckCenterのオンラインイベントSteinbec...

Steinbeck's Birthday Bingoに参加(日本時間2021年2月28日) - 山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

 


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2021年度教員推薦図書

2022-03-03 20:32:58 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2021年度に紹介した本は以下の書です。

『爛々と燃ゆる』(Burning Bright) (大阪教育図書スタインベック全集第8巻 他) ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 スタインベック研究者として毎年彼の作品を紹介していますが、寅年の今年はタイトルBurning Brightがウィリアム・ブレイク(William Blake)が詩のトラの眼の描写から取った本作を紹介します。これはスタインベックの実験的な作品で小説と演劇脚本の中間的作品です。長所は通常の演劇脚本よりは読みやすいことと、舞台化を想定しているため通常の小説よりも情景を浮かべながら読みやすいことです。

『移動祝祭日』(A Movable Feast)(新潮社他)アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)
『小説 太宰治』(小学館) 檀一雄
 日米2冊の書の同時紹介ですが、前者はヘミングウェイの、後者は太宰治の恋愛や他の作家や芸術家たちとの交流が描かれている小説(小説というより日記に近いかもしれません)です。文学を研究するということは、書かれた作品の分析にとどまるのみではなく、その作品を生み出した作者またはその作者が生きてきた社会や時代を知ることも含みます。研究だけではなく文学の鑑賞も、作家のことを知った方がより楽しくなるものです。

『変わったタイプ』(Uncommon Type)(新潮社) トム・ハンクス(Tom Hanks)
 俳優であり映画監督も務めるトム・ハンクスが2017年に出版した(日本語版は2018年出版)短編集です。様々な映画に出演していろいろな「人生」を生きてきた彼の経験が役に立っているのか、過去から未来の、そしてニューヨークやカリフォルニアそして宇宙までいろいろな場面の作品が収録されています。中で私が気に入ったのは人物の心理描写が秀逸な「特別な週末」 (A Special Weekend)という作品です。

『ミシシッピ=アメリカを生んだ大河』(講談社)ジェームス・M・バーダマン(James M. Vardaman)
 新型コロナウイルス感染症の影響で海外に行けない今、決してその代わりにはなりませんが、外国のいろいろな土地について書かれた書を読むことはおもしろい読書体験となります。この書はアメリカを縦断して流れるミシシッピ川をその河口ニュー・オーリンズから上流に遡る形でたどって各地の歴史などを紹介するものです。コロナ終息後(現役中は難しいから退職後になるでしょうか)ミシシッピ河の船の旅、ぜひ、実現させたいです。

『ノマド 漂流する高齢労働者たち』(Nomadland—Surviving America in the Twenty-First Century)(春秋社) ジェシカ・ブルーダー(Jessica Bruder)
 ネットショッピングの最大手アマゾン、消費者側から考えたら自宅などのPCからクリックするだけで買い物ができるとても便利な「店」です。しかし、よく考えれば気づくように、「店」の倉庫はとてつもなく大きく、各地からの注文を受け、倉庫から発注品を探し配送に回す無数のスタッフが必要なことがわかります。この書はそんな人たちの生活を描くドキュメンタリーです。新たな労働者階級「漂流する高齢労働者たち」のお話です。

『武漢日記 封鎖下60日の魂の記録』(河出書房)方方(Fang Fang)
 2019年12月に中国の武漢で初めて発生した新型コロナウイルス感染症、瞬く間に世界中に広がり今も続く混乱を与えています。この書は、封鎖中の武漢の様子を2020年1月25日(旧暦1月1日)から3月24日までにかけて描いた60篇にわたるブログ発表の日記を1冊にまとめたものです。おそらくカミュの『ペスト』のように、将来COVID-19を振り返る際に読まれる貴重な記録文学作品になるだろうと思われます。

『論語と算盤』(角川ソフィア文庫他) 渋沢栄一
 NHK大河ドラマの渋沢栄一を描いた『青天を衝け』に触発され読みました。本書は「正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ」という一言に集約されると考えられます。社会には様々な悪徳商法が存在していますが、それは決して持続可能なものではありません。経済活動をする場合にも、論語に代表される道徳心が必要であるということです。次は、渋沢が編集をした『徳川慶喜公伝』を読んでみようと思っています。

『カムカムエヴリバディ 平川唯一と「ラジオ英語会話」の時代』(NHK出版) 平川 冽
 上記の書同様、これもNHKのドラマに触発され読んだ本です。授業で紹介したクラスもありますが、「ラジオ英語会話」の講師平川唯一氏は、お隣の高梁市出身です。また朝ドラ「カムカムエヴリバディ」も岡山を舞台とした話です。ドラマを楽しみながら関連した書も楽しんでみる、悪くはない読書法だと思いますよ。書中では平川氏のラジオに影響を受けた一人として僕の恩師の田崎清忠先生も紹介されていて嬉しかったです。

『貝に続く場所にて』(講談社) 石沢麻依
東日本大震災に遭遇した私は、今ドイツ留学中です。そこに震災で死んだ知人が連絡をくれて会いに来ました。この町では現在と過去が混在することがあり、以前この町に滞在した寺田寅彦も登場します。死んだ人も生きているのです…。混乱しながら読み進めると後で何となく結びつき、そんな不思議な話ではなかったというような読後感です。作者が物語の中に入れ込んだ様々な要素が綿密に結びついていく、そんなお話です。

『きよしこ』(新潮文庫) 重松 清
 僕も同じ「きよし」としてずっと気になっていたこの作品、昨年ようやく読むことができました。「きよし」という名なら必ず意識するクリスマスソングの「きよしこの夜」、このタイトルはそこから来ています。吃音に悩む著者をモデルにした少年が周りの人たちに支えられながら成長していく様子が描かれています。少年期を終え、大人の入り口あたりにいる学生の皆さんに是非薦めたい書です。著者の重松氏は岡山県(津山市)出身です。

『謎の蝶 アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』(KKベストセラーズ)栗田昌裕
 皆さんはアサギマダラ蝶という渡り蝶をご存知ですか?これは、夏は北に、冬は南に渡りをする蝶で、秋に南下する際はフジバカマなどの花の蜜を好んで吸うことが知られています。昆虫観察が好きな僕は、3年前自宅の庭にフジバカマを植え昨年10月に初めてアサギマダラの飛来を確認できました。この書は、その蝶の生態について研究者によって書かれたものです。ちなみにアメリカにもオオカバマダラという美しい渡り蝶がいます。

『見る鉄のススメ 関西の鉄道名所ガイド』(創元社) 来住憲司
 身内びいきではありますが、著者の来住憲司は僕の従兄で鉄道ライターをしています。幼い頃から鉄道好きで、それが高じて鉄道雑誌記事を執筆し、著書も何冊かある業界の第一人者となりました。鉄道を見るということは、単に鉄のレールの上を動く四角い物体を見て写真を撮って喜ぶということではなく、かなり奥の深い世界であることがわかります。電車通学生の皆さん、鉄道で帰省や旅行をする方、ぜひ手に取ってみてください。
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2020年度教員推薦図書

2022-03-03 20:29:37 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2020年度に紹介した本は以下の書です。

『キャナリー・ロウ<缶詰横町>』(Cannery Row)(大阪教育図書スタインベック全集第9巻 他) ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 ジョン・スタインベック研究者として毎年スタインベックの著作を紹介しています。今では、レストランの名前として有名になってしまいましたが、Cannery Rowとは、アメリカ合衆国カリフォルニア州モンテレーにある、以前イワシ缶詰工場が立ち並んでいた通りの名前なのです。その地に住む愉快な仲間たちのお話がまとめられているのがこの書です。暗い時代だからこそ、このように楽しいお話を読んでみるのはいかがですか?

山内 圭・地域福祉学科
『ハーツォグ』(Herzog)(早川書房)ソール・ベロー(Saul Bellow)
 近年スタインベックの他にアメリカ人作家のソール・ベローについても研究していますので彼の作品も紹介します。ベローはスタインベックの次にノーベル賞を受賞したアメリカ人作家です。この作品は、中年の大学教授が主人公となっていてその意味からも自分を重ね合わせて読むことができました。また日本人女性も登場し(主人公の愛人なのですが)、その描写もおもしろいです。その他、内容盛りだくさんで、とても書ききれません。

山内 圭・地域福祉学科
『しらみとり夫人 財産没収ほか』(ハヤカワ演劇文庫)テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams)
 知り合いの演出家為国孝和さんが、この本に収録されているウィリアムズの短編演劇「話してくれ、雨のように……」の演出をすることになり、それを観劇する前に原作を読みました。ウィリアムズは、映画化された『欲望という名の電車』や『ガラスの動物園』などの作品が有名ですが、この本にもおもしろい作品が収められています。中には日本が舞台になっている「東京のホテルのバーにて」というものも収められています。

山内 圭・地域福祉学科
『最新版 大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)小笠原喜康
 以前短期大学時代にこの前の版の書を、ゼミ指導に使用していました。この度、地域福祉学科でゼミを担当するにあたり、この最新版を用いてレポートや論文の書き方、資料の集め方、そして卒業論文の執筆の仕方などを指導するための課題図書としています。せっかくなので、山内ゼミ以外の学生にも紹介します。日頃のレポートの宿題や各学科の卒業論文作成にもきっと役に立つと思います。ぜひどうぞ。

山内 圭・地域福祉学科
『本屋を守れ 読書とは国力』(PHP新書)藤原正彦
 現在、新見市内では1軒の書店がありますが、その書店がオープンする前、市街地の書店が撤退してからしばらく、書店がない時期がありました。市内に書店が復活してとてもよかったです。さて、『国家の品格』も書かれた藤原さんは、数学者ですが読書の大切さをわかりやすい口調で説いています。この本を読めば、読書の大切さが絶対にわかるのですが、本を読まない人にそれがどうやったらわかってもらえるのか、ちょっと難題です。

山内 圭・地域福祉学科
『毒親』(ポプラ新書)中野信子
 この本は、読み始めたらとても興味深くて、一晩で読み終えることができました。多くの学生の皆さんは、今、子ども側からしか親子関係を見ていないと思いますが、親になると、自分が子どもだったことは忘れ、つい親側からだけしか見ないことがあります。この本を読んで、親子関係、そして最近増加していると言われる児童虐待等について考えてみるのもよいでしょう。また、今後、親になる準備として読むのもよいかもしれません。

山内 圭・地域福祉学科
『英語は聴くだけでモノにできる』(ごま書房)長谷川 潔
 著者の長谷川潔先生は、大学・大学院時代の私の恩師で同じ「キヨシ」としてかわいがってもらいました。この書について以前、ブログに書いていたのですが、長谷川先生の功績について調べている関東地方の大学生より連絡をもらいました。また、ある社会人の方より英語に勉強の仕方についての質問を受け、この書を紹介しました。ということもあり、再び読み返してみましたが、若い頃影響を受けた本を読み直してみるのもいいですね。

山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ 歴史の旅 イエスタデイ&トゥデイ』(朝日選書)猿谷 要
 これも古い本の紹介ですが、著者の猿谷先生には一度だけお目にかかったことがあります。自分の卒業論文の参考文献に挙げた書の著者に会えて感動しました。この書は、猿谷先生が旅して集めた資料や写真、そして体験などを踏まえ、アメリカの歴史を分かりやすく紹介しています。私はこの書を古本で購入しましたが、残された書き込みから、元の持主が、この書を使った猿谷先生の講義の受講生だろうと思われるのも面白いことです。

山内 圭・地域福祉学科
『アメリカ・南部/南西部 英米文学史跡の旅3』(英宝社)リタ・スタイン(Rita Stein)
 この本の主訳者である橋口保夫先生が昨年お亡くなりになり、追悼文を書かせていただくために、以前から気になっていたこの書を初めて読みました。この書は合衆国を4つに分けて各地の文学者にまつわる話をまとめたシリーズ本の第3の書です。私自身アメリカ南部や南西部にはまだあまり行ったことがないのですが、各地にまつわる様々な文学者の情報を知り、ぜひいろいろと読んでみたい(けど全部読む時間はないなあ)と思いました。
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2019年度教員推薦図書

2022-03-03 20:27:12 | 日記
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2019年度に紹介した本は以下の書です。

『ソール・ベローともう一人の作家』(彩流社)
日本ソール・ベロー協会 編
 ノーベル賞作家ソール・ベローと他の文学者との関りをテーマに編集された同書に、ソール・ベローとジョン・スタインベック―二人のノーベル賞作家の比較研究事始め」と題した文を寄稿しました(第3章)。二人の作家は、パスカル・コヴィチという共通の編集者が担当し、スタインベックが1962年にノーベル賞を受賞した際、ベローに「次は君だ」と予言したことなどの関りを述べています。他の論考も興味深いものです。


『ハツカネズミと人間』(Of Mice and Men)(新潮文庫他)
ジョン・スタインベック(John Steinbeck)
 以前も推薦しましたが、ネズミ年ゆえ、再び紹介します。タイトルに「ハツカネズミ」が出てきますが、主人公はネズミではありません。知的障害を持つ社会的弱者と、彼と行動を共にする男を中心とした話です。100年ほど前のカリフォルニア州を舞台にしていますが、テーマが普遍的であり、現代にも通ずるものがあります。福祉・看護・保育を学ぶ皆さんに読んでいただきたい一冊です。映画化、舞台化も何度もされています。














『この日をつかめ』(Seize the Day)(新潮文庫)
ソール・ベロー(Saul Bellow)
 若い頃、読んだ作品ですが、スタインベックとベローを比較研究する必要性から読み直してみました。人生何事もうまくいかないトミー・ウィルヘルムという中年男性の主人公の心の中や父親との関係が、ニューヨークのホテルを舞台にして描かれています。ベローの他の作品と同様、物語の中で何か大きな出来事が起こるわけではありませんが、主人公の心の内を丹念に描くというベローの特徴が現れている作品です。





『オリヴァー・トゥイスト』(Oliver Twist)(講談社文庫)
チャールズ:ディケンズ(Charles Dickens)
 健康保育学科の立浪先生の研究発表を聞き、学会で知り合いの先生がこの作品についての研究発表をしたのを聞き、学生時代の英文学講読の授業で読んだこの本を再読しました。ディケンズの当時(1830年頃)の英国社会の描写は秀逸で、当時のロンドンの様子を知りたければ、ディケンズのこの作品と『ピックウィック・ペーパーズ』を読めばよいとも言われています。時代や社会は違えど、登場する人間たちが現代と同様なのも面白いです。



『杉並区長日記 地方自治の先駆者 新居格』(虹霓社)
 新居格は、スタインベック研究者の間では『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath)を初めて日本語に訳した人物として有名ですが、本学の元学長である新居志郎先生の伯父様でもあります。昨年の日本ジョン・スタインベック学会で新居志郎先生に新居格氏について講演いただく際の準備として、この書を読んでみました。文学者であり思想家でもある新居格が、型破りな杉並区長として1年間務めた際の記録です。


『身辺動物記』(あすなろ書房)
小林清之介
 昨年6月に亡くなった読書好きの父が、私が子どもの頃薦めてくれたうちのこの一冊を父の蔵書整理をしていて見つけました。再読するととても懐かしく、この書を読んで我が家の庭に鳥たちが来てくれるようにエサ台を作りご飯粒などを置き、スズメなどが来るのを観察したことなどの思い出がよみがえってきました。父のほうでは、自分が薦めた本によって息子が鳥の観察をするようになったことを観察していたんだろうと思います。



『労働法入門 新版』(岩波新書)
水町勇一郎
 2019年度より本学のキャリア支援センター長に就任し、センター長として10月に労働法セミナーに参加する際、準備として読んだ書です。私自身、これまで法律分野の本はあまり読んできませんでしたが、労働法の考え方が歴史的背景や諸外国の考え方も含め、とてもわかりやすく説明されています。「新版」のため(2019年改訂出版)、最近の「働き方改革」を踏まえた内容もあり、今後、社会人になって働く皆さんにも一読をお薦めする書です。

『観光公害』(祥伝社新書)
佐滝剛弘
 成美堂からJoan McConnell氏と共著で出版した英語教科書Changing Times, Changing Worlds(『やさしく読める社会事情』)の中でChapter 2の“Overtourism is a Problem”の章を執筆する際、参考に読んだ書です。著者佐滝氏の住む京都の「観光公害」をはじめ、私たちが執筆した教科書でも触れたイタリアのヴェネチアやクロアチアのドゥブロブニクなどの観光公害についても説明されています。SNSの発達とも大いに関係のあるこの新たな社会問題「観光公害」、皆さんも是非考えてみてください。


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2018年度教員推薦図書

2022-03-03 20:24:58 | 業績リスト
新見公立大学では、毎年教員が学生たちに推薦図書を示すようになっています。

2018年度に紹介した本は以下の書です。

『スタインベックとともに 没後五十年記念論集』(大阪教育図書)
中垣恒太郎・久保田 文・山内 圭・中島美智子編
 私が会長を務める日本ジョン・スタインベック協会では、2018年がスタインベックの没後50年であったことから、彼が現代社会に残した文化的遺産について再評価する論文集を発行しました。私はこの中で「伝記、書簡、日記に見られるジョン・スタインベックの病歴」という論文を発表しています。書かれたものから人を知るという私がとった手法は、皆さんの看護・福祉・教育の対象となる方を知る時に役立つかもしれません。


『隠徳のひじり 玄賓僧都の伝説』(法蔵館)
原田信之
 この書は、看護学科の原田信之先生が本学に赴任されて着手された、新見の地ゆかりの玄賓僧都についての研究をまとめられた渾身の一冊です。原田先生が玄賓について調査されてきたことは、同僚として、聞かせていただいたり読ませていただいたりする機会が何度かありましたが、それがこの度、このように本の形にまとめられました。学生の皆さんも、ぜひ読んでみましょう。


『カンボジアを知るための62章』(明石書店)
上田広美・岡田知子編著
 本学のカンボジアスタディツアーの引率を初めて担当するにあたり、カンボジアのことを知っておこうと思い、読んだ書です。実は、この書の編者の一人、上田広美さんは、私の高校時代の同級生です。今回、こんな形で同級生に「再会」することができ不思議な縁を感じています。カンボジアという国の概要を知るのはとてもよい書です。カンボジアから帰国した今、もう一度紐解いてみたいと思っています。


『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』(集英社)
さくらももこ
 皆さんをばかにして子ども向けの本を紹介しているのでは、もちろんありません。この書は、昨年亡くなったさくらももこさん作の同名映画のノベライズ本ですが、実は、この映画、したがって、この書には、国際交流や異文化交流の真髄が描かれているのです。言葉や文化の違う人間と触れ合うときの困難さ、そして、その困難さがある故に、通じ合った時の感動の大きさが、素直な筆致で描かれていて読者に大きな感動を呼び起こします。



『ニューヨーク 知ったかぶり 魅惑の都市の読み解き方』(ダイヤモンド社)
常盤新平
 私が時々やるのは、わざと少し古い本を読んでみるという読書法です。本書は私が20代で初めてニューヨークを訪れた頃より少し前に書かれました。現在まで20回近く訪れたニューヨークの街、あの頃は、こうだったのか、だから今、こうなったのかなどと、同時代に読んだ場合わからなかった、その後の結果がわかっているという優位性を持ちながら読書を楽しめるのです。変化の街ニューヨークについてだから、そのような読み方が特におもしろいのです。


『ブルックリン物語』(筑摩書房)
ピート・ハミル(Pete Hamill)
 旅の前、その地が舞台になった書を読んでみるのも私がよくする本の読み方です。昨夏、ニューヨークのマンハッタンからイーストリバーを渡ったところにあるブルックリン地区を訪れるに先立ち、この書を読んでみました。物語中に現れるブルックリン行きの地下鉄の描写がとても素晴らしく、自分が実際に地下鉄でブルックリンに移動する時に、全くその通りだと感銘を受けました。「ブルックリン素描」というエッセイも収録され、これも一読に値します。


『カンボジア最前線』(岩波新書)
熊岡路矢
 これもカンボジアを初めて訪問するに先立ち、その歴史を知ろうと紐解いた書です。タイトルに「最前線」とありますが、それはこの書が出版された1993年当時のことであり、当時の「最前線」を約25年後の将来を知る現代人の私が読むのは少しずるいことかもしれません。でも、自分が住んでいない他国の歴史を知るためには、それは少し賢いやり方なのかもしれません。いずれにしても、カンボジアの歴史はかなり複雑で読書だけではなかなかわかりませんが…。


『スマホ廃人』(文春新書)
石川結貴
 交通機関が発達すれば人間の脚力が衰え、計算機が発達すれば人間の計算力が衰えます。コンピュータやスマホが発達すれば、人間のどのような力が衰えるのでしょうか?スマホが発達すれば、人間は「スマホ廃人」になってしまうのでしょうか?何も考えずに、スマホばかりに依存していれば、確かに「スマホ廃人」になってしまうかもしれません。皆さん、「スマホ廃人」にならないように、ぜひこの本を読んでみましょう。
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