山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

「Go to トラベル」キャンペーンについて

2020-07-24 13:47:59 | 旅行
2020年7月22日から開始された観光庁の「Go To トラベル」事業名に使われている、go to travelという英語が不自然ではないかというご質問を受けましたので私見を述べたいと思います。

質問をされた方のご指摘の通り、go to travelというのは英語では不自然です。

おそらく、「旅行に行く」という日本語を誰かがgo to travelと訳し、それがキャンペーンの名前になったのだと思います。

例えば、「ニューヨークに行く」ならgo to New Yorkでいいわけですが(New Yorkに行きたいなあ!)、go to ~の前置詞toの後には行き先の地名が来ます。

だから、「Go to トラベル」というのは、英文字を使った日本語ということなのでしょう。



ちなみにこれは、昨日(2020年7月23日)付けのThe Japan Newsの1面記事です。

見出しに 'Go To Travel' campaign gets off to uneasy start と、'Go To Travel'が引用符付きで書かれています。

これは、英語としては不自然であるという何よりの証拠で、いわゆる日本人が言っている「Go to トラベル」というニュアンスです。

僕も、なかなか帰省ができずに歯がゆい思いをしているので、息子の夏休み中にこのキャンペーンを利用して帰省しようかと思っていましたが、息子の夏休みも短縮され、僕自身の夏休みも相変わらす短いので、行けるかどうかといったところです。

なので、To go or not to go, that is the question.(行くべきか行かざるべきか、それが問題だ)というハムレットの心境です。

追記
この記事を読んでくれた同僚から、The Japan TimesでのGo to トラベルについて書かれたコラムの情報をいただきましたので、ここに紹介させていただきます。





追記2
Go To トラベルキャンペーンが始まって1か月になったという "Go To Travel campaign shows tepid results 1 month on"という見出しの記事が、The Japan News の8月23日号に掲載されました。
(*tepidは「なまぬるい」などの意味です。)

1ヶ月して、読者もこの語をかなり聞きなれたのだろうと判断したのか、既に引用符は使われていませんでした。

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自粛生活からブレンディッド生活へ

2020-07-12 20:51:18 | 日記
4月下旬より本務校の僕の講義がほぼ全て遠隔授業(オンデマンド方式の動画講義)となりました。

自宅のカメラ付きPCを使い、講義の動画をユーチューバーのように毎週数本アップする生活が続きました。

ゴールデンウィーク初めころは、原則的に授業のアップが必要なかったので、この自粛生活では例えば、午前中は趣味の読書をして、午後から夜にかけて仕事をし、晴れていれば趣味の家庭菜園の作業時間も少しとれる生活がやっていけそうでした。

ところが、数日で定期的に読書に割く時間も畑作業の時間もなくなりました。

動画による授業の準備に意外と時間がかかることが分かったからです。

6月1日から対面講義も再開されましたが、英語などの講義科目は引き続き遠隔授業のため、準備に相変わらず時間を取られながら自宅で講義を録画し、同時に学生の通学も始まり、通常の校務もこなしていくというブレンディッド生活となりました。

これがさらに忙しい…。

どんな状況になろうとやるべきことをやり続けるだけですが…。

ということで、なかなか記事の更新ができませんが、近況報告でした。
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