認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の発病原因に関する仮説の主張内容は全てが誤り (C-07)

2018-04-15 | 仕事とは無縁になる「第二の人生」をどう生きるか

  静岡県伊東市富戸の『空中庭園と楼閣』 J-Garden(Tel:090-4268-3027)


   そもそも特定の病気についての学説であれば、発病のメカニズムの解明や治す方法や発病を予防する為の方法について主張内容を提示するのが役目だと思うのです。

    ところが、「アルツハイマー型認知症」については、学説が果たす役割が全く逆の状況に在るのです。このきわめて不条理な状況に対し、挑戦してきているのが、

    私たちエイジングライフ研究所なのです。いづれの主張内容が正しいのか、そろそろ、決着をつけるべきだと考えるのです。


  ところで世の中は、というか、特に医学会は、権威に弱いのですね~

    様々な種類が数有る認知症の内の90%以上の割合を占めていて、発病の原因について様々な『仮説』ばかりが横行している「アルツハイマー型認知症」。

      仮説の中でも、我が国だけでなくて世界的にも「通説」として多数の学者に支持されているのがアミロイドベータ説(アミロイドカスケード仮説)なのです。

           とはいえ、肝心の「因果関係」の立証が未だに出来てもいないというのに、何時まで、アミロイドベータ説を主張し/支持し続けるのでしょうか。

      権威は最高でも、内容が全く無い主張ではないですか。憶測の上にさらに憶測を重ねた、屋上屋を架しただけの主張:社会的責任を考えて、いたずらに、

            世の中を混乱させないでいただきたいのです。

               私たちエイジングライフ研究所からの問題提起に対して、可能であれば、出来るだけ早い時期に応えていただきたいのです。


      仕事とは無縁になる「二の人生」での脳の使い方としての日々の暮らし方、脳の使い方としての「生活習慣」に起因した廃用性の加速度的で異常な

     機能低下が直接の/唯一の原因で発病し、症状の重症化が進行していくタイプの認知症、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり

       私達が北海道から九州に至る広域の全国 452の市町村で実践指導した『「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした

                         住民参加型の地域予防活動』という方法により、早期診断による回復も発病自体の予防も可能であることを実証してきているというのに、

       『発病の原因が分からないし、治すことも予防することも出来ないタイプの認知症である』として、マンモス病にしてしまい世の中を混乱させてしまった原因は、

                           貴方達の「仮説の類」の展開、それらの意味不明で不毛な主張内容にあることを自覚すべきなのです。                               

&1通説であるアミロイドベータ説の主張の要点

〇 仮説として主張されている様々な学説の存在

様々な種類が数ある認知症のうちの90%以上の割合を占めていながら、世界中の認知症の専門家達(学者、研究者、医師)から発病の原因がわからないし、治すことが出来ないし、予防することも出来ないタイプの認知症であるとして放置されたままにされている「アルツハイマー型認知症」の発病原因については、アセチルコリン説、アミロイドベータ説、タウタンパク説、脳の萎縮説などの「仮説」が、主張されています。仮説とは、学説主張の内容と発病との間の肝心の因果関係が立証されていないが為に、推測や憶測の類に過ぎないとの扱いを受けているということなのです。

〇 アミロイドベータ説とは

上述の仮説の内でも、通説としての地位にあるのが、今日取り上げる、アミロイドベータ説なのです。「アルツハイマー型認知症」の発病の原因に関する仮説であり、主張され出してから数十年が経つというのに、未だに発病との間の因果関係の存在を立証できてもいないのです。我が国では、京大、理化学研究所、東大がその牙城なのです。

そのアミロイドベータ説が、「アルツハイマー型認知症」の発病との関係に関して主張する概要はというと、何等かの機序により脳内に蓄積したアミロイドベータというたんぱく質が、情報を伝達する役割を担っている神経細胞に蓄積してきて「老人斑」が生成されることにより、その老人斑が持つ毒性により神経細胞の大量死が惹き起こされることとなり、そのことに直接起因して、「記憶の障害」が惹き起こされることにより「アルツハイマー型認知症」の様々な症状が発現してくると主張する仮説なのです。テレビに出てきて語る専門家達の内で、仮説であることを隠す人がいるのですが、発病との間の因果関係を未だに立証することが出来ていない仮説の類なのです。

〇 東大が発表した新たな取り組みの概要

最近の新聞報道によると、『アミロイドベータ仮説が発病の原因と主張している「アミロイドベータ」の沈着を抑える光触媒を開発したこと及び当該触媒をアルツハイマーマウスの脳に投与することにより「アミロイドベータ」の沈着を抑える効能が確認されたこと並びに当該触媒をアルツハイマーマウスに投与して、「記憶障害」の症状が改善されるか否かを確認することにより「アルツハイマー型認知症」の発病を抑制する効能を確認する作業に入る』と東京大学が発表したとのことなのです。マウスにアミロイドベータを注入した「アルツハイマーマウス」が餌を探して檻の中を彷徨する行動を調べて、当該触媒を投与したマウスの記憶障害の症状の改善効果を確認するということのようなのです。私たち人間の脳の場合の「記憶」については、「前頭葉」の機能、就中、「前頭葉」の三本柱の機能と私たちが名付けている意欲、注意の集中力及び「注意の分配力」の機能の機能レベル並びにその働き具合が極めて重要な要因となるのです。そのことさえも知らないで居て、「前頭葉」という脳機能が備わってもいない、更には、「注意の分配力」という機能が備わっていないマウスの行動を基礎としての仮説を主張しているのでは、権威が泣くのではないですか。私のこのブログ中の(C-05)『「アルツハイマー型認知症」の予防カレンダー(老化と物忘れ)』の中の一節である『「脳の機能面から見た記憶のメカニズム」とは』を検索して読んでみていただきたいのです。

&2 アミロイドベータ説の重大な誤り

〇「記憶の障害(に起因して)」という要件は、「アルツハイマー型認知症」の発病原因とは無関係の内容の条件設定なのです

アミロイドベータ仮説が主張の核心とする、『アミロイドベータの沈着により生成された老人斑が情報を伝達する役割を担っている、神経細胞の大量死を惹き起こすことが直接の原因で「記憶の障害」が惹き起こされる』とする前提自体が、実は、重大な誤りなのです。

私たちの「脳機能データ」、「二段階方式」の手技を活用して判定し、集積した14689例に上る精緻な症例、「アルツハイマー型認知症」の各段階(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の発病者の脳機能データの解析により確認された衰えていく順番に関するデータ、私たちが『MMSE下位項目の項目困難度』と名付けている「脳機能データ」によると、「アルツハイマー型認知症」の場合には、且つ、「アルツハイマー型認知症」の場合だけに確認される特徴として、MMSEで判定される左脳及び右脳の働き具合のテスト判定の結果として、機能が衰えていく項目(出来なくなっていく項目)に極めて厳密な順番が存在するのです。その順番とは、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番となるということなのです。そもそも「記憶」は、対象となる情報を「記銘」してから、その全部または一部を「保持」して、最後に「想起」するという段階から構成されているのですが、MMSEの総得点が26点のとき既に、満点が3点である「想起」の得点は、0点をとる人が最も多くなっているのです。これに対し、記銘の場合は、MMSEの総得点が7点になるまでの間ずっと、満点の3点をとる人が最も多いのです。記銘」は「前頭葉」を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により相当程度に衰えてきていてもなお出来るのに対して、「想起」は真っ先に、且つ、早々と出来なくなっていくということになっているのです。

〇 アミロイドベータ仮説が大前提とする条件自体が誤りなのです

アミロイドベータ仮説が主張の核心とする、『アミロイドベータの沈着により生成された老人斑が情報を伝達する役割を担っている、神経細胞の大量死を惹き起こすことが直接の原因で「記憶の障害」が惹き起こされてくる』とする前提自体が『仮に正しいとしたならば』、想起に関わるニューロン群が真っ先に老人斑の持つ毒性に侵されるということになってしまうのです。『MMSE下位項目の項目困難度』と私たちが名付けている脳機能データが示す順番(「アルツハイマー型認知症」の発病者だけに特有の物であり、厳密な順番が存在する)は事象事実としての存在なのです。アミロイドベータ説の考え方が仮にも正しいものであるとするならば、『老人斑の持つ毒性が、この順番に関係するニューロン群を侵していく』と言う荒唐無稽で、極めて不合理な結論を受け入れることを余儀なくされてしまうのです。

更なる問題を提起すると、「アルツハイマー型認知症」の症状の本当の意味での早期の段階であり、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階の症状は、廃用性の機能低下に起因した前頭葉」の機能障害を直接の原因とした(就中、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により異常な機能レベルにまで衰えてきたことを直接反映した)症状だけなのであり、「DSM-4」の規定が確認を要求しているような極めて重度の「記憶障害」の症状(或いは、重度の記憶の障害に起因した症状)は、その欠片も確認されないのです。

アミロイドベータ説は、上述した重大な誤りに気付くことなく、『記憶の障害』が「アルツハイマー型認知症」と診断する上での「第一の要件」であるとする「DSM-4」の規定を妄信していて、マウス(アミロイドベータを注入したアルツハイマ-マウスも同じこと)が餌を求めて檻の中を彷徨する行動の軌跡を基礎として、「記憶の障害」を惹き起こす犯人としてのアミロイドベータをターゲットとして、「アミロイドベータ」の沈着を抑える光触媒を開発したというだけのことだと言いたいのです。『アミロイドベータの蓄積による老人斑の持つ毒性が、「アルツハイマー型認知症」を発病させる上での直接の犯人ではない(直接の因果関係が存在しない)としたら、発表した研究は何のための研究なのかということになる』訳なのです。

アミロイドベータ仮説が正しい物との前提に立って、血液からアミロイドベータを検出する分析技術の開発に期待が高まっているのですが、そもそもアミロイドベータが「アルツハイマー型認知症」の原因物質だとする前提自体が誤りなのであり、マスコミや製薬業界が騒ぎ立てようとも(アミロイドベータの増減を簡単に分析できる技術が開発されても)、何も起きては来ないのです。予防薬や治療薬の開発をどのような夢を描いて夢見ようとも(関連する企業の株価がどのように反応しようとも)、未来永劫決して実現されることは無いのです。「アルツハイマー型認知症」の本態は、アセチルコリンの不足とか、アミロイドベータの沈着とか、タウ蛋白の沈着とか、脳の顕著な萎縮とかとは無関係の物(結果ではあっても、原因ではない)なのであり、老化廃用型生活習慣病に過ぎない』からなのです。世の中は、権威を信じすぎるのです。特に、この「アルツハイマー型認知症」に関しては、余りにも権威の主張に追随し過ぎているのです。アミロイドベータ説の主張者や信望者が前提としている『「DSM-4」の規定自体に重大な誤りがある』のであり、特に、『その「第一要件」の内容自体が因果関係の立証と言う客観的なデータに基づいたものではなくて、権威ある人たちが寄り集まって、憶測や推測に基づいて条件設定しただけのもの』だからなのです。私たちが問題提起しているテーマ、『「アルツハイマー型認知症」の発病者の場合は、特有な事実として、衰えて行く脳の機能に厳密な順番が有り、左脳及び右脳の働きの機能低下については、MMSEで判定される下位項目については、出来なくなっていく厳密な順番が存在している。想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番となる』という事象事実が厳然として存在しているのです。MMSEの下位項目の判定データに関わる14689例にも上る「アルツハイマー型認知症」の発病者の「脳機能データ」が示す客観的な指標の存在、この事象事実について、従来主張されてきた全ての仮説、アミロイドベータ説、タウタンパク質、アセチルコリン説、脳の顕著な萎縮説は、合理的に説明することは不可能なのです。それらの仮説の全てが、「アルツハイマー型認知症」の発病の原因とは無関係である(発病との間に直接の因果関係自体が存在していない)からなのです。猶、上述した「脳の機能が衰えていく順番の指標」は、「アルツハイマー型認知症」の判定に際しての極めて重要な客観的な指標となるのであり、他の種類の認知症との鑑別並びに認知症と紛らわしい病気との鑑別の上でも極めて有用な指標となるのです。 

&3 「アルツハイマー型認知症」の真の正体

〇 老化廃用型の、且つ、脳の使い方としての「生活習慣病」が本態

「アルツハイマー型認知症」は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として発病するものなのです(30~50歳代の若い年齢で発病する、所謂、「若年性のアルツハイマー型認知症」というもの自体が存在していないのです。側頭葉性健忘症や失語症等を誤診しているだけなのです) 。「アルツハイマー型認知症」の発病の「第一の要件」としては、「加齢」に伴う脳の老化(加齢に起因した脳の正常老化による機能低下)と言う問題が存在するだけなのです。発病の決定的な条件である「第二の要件」は、キッカケを契機に開始され継続されてきたナイナイ尽くしの単調な「生活習慣、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い日々の暮らし方という、単調な脳の使い方としての「生活習慣」に起因した廃用性の機能低下なのです(そのことに尽きるのです)。私たちが定義する「第一の要件」と「第二の要件」とが、同時に存在し、充足されることにより、(「前頭葉」の三本柱の機能の廃用性の機能低下の進行を核心としつつ、且つ)「前頭葉」を含む脳全体の機能について、両者の相乗効果によって廃用性の加速度的で異常な機能低下が惹き起こされ継続されていくことが、発病の唯一の原因であり、症状が重症化していく唯一の原因なのです。そこには、アミロイドベータ説/タウ蛋白説が前提としている「記憶の障害」に起因してという条件は存在していなくて、且つ、発病の原因とアミロイドベータの蓄積による老人斑の生成/タウ蛋白の沈着による神経原線維変化とは無関係のものなのです。アルツハイマー型認知症」を発病させている真の犯人は、学者たちが追い求めているような「器質的な病変ではなくて、仕事とは無縁になる「第二の人生」に於ける脳の使い方としての「生活習慣」に起因した「廃用性の機能低下に過ぎないのです。「DSM-4」の規定に惑わされて、末期の段階で発現して来る極めて重い症状に幻惑され、器質的な病変が犯人だと見込み違い(勘違い)しているのですマウスを追い掛け回している限り、気づくことは出来ないのです。私たちの区分で言う「小ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」により症状を治すことが比較的に容易であり、「中ボケ」の段階で見つければ、症状を治すことが未だ可能であり、末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけたのでは症状を治すことはもはや困難となるという事実、中でも、MMSEの得点が一桁にしかならなくなってくる段階であり、「DSMー4」の規定が第二の要件で要求している失語や失認や失行の症状が確認される段階で見つけたのでは症状を改善させることさえも困難となるという事実から推測(憶測)すると、発病の原因及び症状の重症化の進行とは無関係のものではあるが、百歩譲って、アミロイドベータの蓄積による老人斑の沈着/或いは/タウ蛋白の蓄積による神経原線維変化なる要素が症状を改善させることさえもが困難となる原因要素の一つの要因としては、従犯的な働きをしている可能性としては考えられるのかもしれない程度の譲歩はしてみてもいいのかなとは思うのですが、その視点に限ってみても、決して正犯でも共謀共同正犯でもありえないと考えるのです。

「アルツハイマー型認知症」は、治せるものなのです

再度指摘し問題提起しておきます。「アルツハイマー型認知症」は、それ自体の性質としては早期の段階(小ボケ及び中ボケ)で見つければ治すことが出来るのです。認知症の専門家達の間では、『「アルツハイマー型認知症」は、治せないタイプの認知症である』とされているのですが、早期診断により治せるのです。治すことが出来ないのは、大ボケ(MMSE の得点が 14~0点)の更に後半の段階、MMSEの得点が一桁(9点以下)になって始めて出てくる症状であり、「DSM-4」の規定が「第二の要件」で確認を要求している失語や失認や失行の症状が確認されて初めて、「アルツハイマー型認知症」の発病であるとする診断基準のせいに過ぎないのです。分かり易く言うと、見つけて居る段階が遅すぎるだけのことなのです。「DSM-4」の規定の「第二の要件」に惑わされていて、もっと軽い段階の症状が見落とされているのです。

〇 時間と人材の無駄遣いでしかない

たとえマウスにアミロイドベータを注入した「アルツハイマーマウス」を実験材料に使用しようとも、「アルツハイマー型認知症」の発病との因果関係を立証することには繋がらないし、ましてや、「アルツハイマー型認知症」の予防薬や治療薬の開発にも繋がらないのです。私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界意識的に何かのテーマを発想し、実行しようとする世界)、その世界を創出し、構築し、統括し、支配し、管理し、コントロールしている「前頭葉」(「前頭前野」を言うものとする)と言う機能について起きてくる『加齢」に伴う機能低下』というテーマと『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣に起因して生じ、進行してくる廃用性の機能低下』という二つの核心的なテーマの存在に気づかない限り、何処まで/何時まで、マウス(「アルツハイマーマウス」を含む)を追いかけ続けようとも、目標とする成果を挙げることは絶対に出来ない、時間と人材の無駄遣いに終わるだけだということを問題提起しておきたいのです。              

&4 不条理極まりない状況の放置

 〇「DSM4」の規定の内容の誤りの放置という状況が生み出したもの

 アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(お年寄り)の日々の暮らし方、脳の使い方としての「生活習慣」の在り方に直接の原因がある病気なのです。言い換えると、日々の脳の使い方としての「生活習慣」、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に直接に起因した廃用性の機能低下の進行が唯一の原因となって発病してくる病気に過ぎないのです。米国精神医学会が策定した「アルツハイマー型認知症」の診断規定である「DSM-4」の規定が第一の要件で確認を要求しているところの『「記憶の障害」に起因して発病するもの』という重大な誤りに気付かないで居て(疑いもしないで、盲信しているだけで居て)、且つ、「記憶の障害」という条件を満足しそうな(惹き起こしてきそうな)ものと推測/憶測した「テーマ」に各々の視点から焦点を当てただけの仮説の類(アセチルコリンの不足が原因だと推測するアセチルコリン説、アミロイドベータの蓄積により生成される老人斑が原因だと推測するアミロイドベータ説、タウ蛋白の蓄積により発現する神経原線維変化が原因だと推測するタウ蛋白説、脳の萎縮の進行が原因だと推測する脳の萎縮説)が主張され続けてきているだけの状況なのです。それ等全ての仮説の大前提とされている『DSM4』の規定の「第一の要件」の内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係の存在の立証が為されていない状況が現在もなお継続している状況の下で、それ等の仮説の類の全てが今なお、発病の原因と主張する内容と「アルツハイマー型認知症」の発病との間の因果関係の存在の立証が為されていない状況が継続しているのです。発病との間に因果関係自体が存在していないのであれば、そうした主張や研究は何の意味も持たないということになるのです。肝心の因果関係の立証を脇において置き去りにしたままで、その仮説に立脚した新たなテーマを発表し続ける東京大学のやり方に納得がいかないのです。

 〇 医療現場における診断の実態と問題点

 「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の判定に医療機関がCTMRISPECTや、果てはPET等の機器を使用したがる理由は何か。極めて不条理な実態が存在するのに放置された儘なのです。CTMRISPECTPETの使用については、保険点数が極めて高いことから高額の診療費を稼ぎ出すことが出来るという意味はあるものの、発病の有無の診断には不必要であるというだけでなくて、無意味というべきものなのです。「アルツハイマー型認知症」の診断に携わる医療現場では、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断に際して、機器を有している病院であれば、CTMRISPECTや、PETまでも繰り出して診断しているのです。「アルツハイマー型認知症」についての学説が何も語ることが出来ていないのを奇禍として、高い診察費を稼ぐ目的の為にやりたい放題なのです。

 様々な仮説を提示し唱えている人達を含む世界中の認知症の専門家達から発病の原因(機序)が分からないし、様々な程度及び態様により発現してくる症状を規定する条件も分からないし、症状を治す方法も分からないし、発病自体を予防する方法も分からないとされている「アルツハイマー型認知症」は、私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』での産物なのです(マウスとは無関係の世界なのです)。具体的には、私たちが『意識的』に何かのテーマを発想し実行しようとする際に支障が出てくる病気なのです。これを脳の機能面から具体的に説明すると、『加齢』に起因した脳の機能低下を「第一の条件」としていて、更には、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下を「第二の条件」(発病を決定づける要因)としているのです。この「二つの条件」が同時に存在し充足されることにより発病するというのがそのメカニズムなのです。「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきた直接の結果として、言い換えると、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを直接反映したものとしての、認知症の症状が発現してくる病気、廃用症候群に属する生活習慣病なのであり、仕事とは無縁になる「第二の人生」での脳の使い方としての「生活習慣」が問われることになる病気なのです。第二の人生での『生き方』が、発病及び症状の重症化が進行していく上での決定的な要素となるのです。

注)私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」については、皆さんの日常生活における経験からも容易に理解できることだと思うのです。自分が置かれている状況を理解し、判断して;ぞの状況判断に沿った「テーマ」を発想し;発想したテーマの実行内容及び手順を企画し、計画して;実行結果のシミュレーションに基づいて必要な修正を加えた上で;最終的な実行内容及び実行の手順を選択して決定し;更には、実行の決断に基づいて、左脳、右脳及び運動の脳に対し実行の指示を出すのが、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」という脳機能なのです。此処に赤字で示した機能が「前頭葉」の個別認知機能であり、私たちが確認しているものだけでも優に60を超える数になるのです。その『個別認知機能』の機能の発揮度を左右し/下支えしているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能なのです。世界中の脳科学者達の誰もがこれまで気づいていない構造、私たちが、『個別認知機能の機能発揮上の二重構造』と名付ける問題が、そこには存在しているのです。その意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能について:生来的に宿る性質としての『加齢に伴う機能低下』という問題並びに『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下』という問題が核心をなしているのです。両者の同時存在(両条件の同時充足)により、「前頭葉」を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく中で、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを反映した症状が「アルツハイマー型認知症」の症状として発現してくるだけのことなのです。左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の御者の役割を担っているのが、『意識的な世界』を創出し、統括し、支配し、管理し、コントロールしている「前頭葉」の役割であり、マウスは愚か、DNAの97%が人間と同じであるとされるチンパンジーにも備わっていない脳機能なのです。様々な態様及び程度により発現して来る「アルツハイマー型認知症」の症状は、「DSMー4」の規定や上述した各種の「仮説」が大前提として理論や体系を組み立てている核心である『記憶の障害に起因して発現してくるもの』なのではなくて;ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続している状態の下で、廃用性の機能低下に起因して、「前頭葉」の機能低下を核心とした脳全体の機能が異常なレベルにまで、加速度的に進行していくことが唯一の決定的な原因となって発現して来るもの』なのです。『廃用性の機能低下が原因で発病し、症状の重症化が進行していく性質のものであるからして(各種の仮説が主張する原因とは無関係のものであるが故に)、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階までに見つけて(『早期診断』により)、『脳のリハビリ』に励むことにより(「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」への改善とその実施により)、「アルツハイマー型認知症」の症状を改善させ/更には治すことが出来るのです。私たちは、「前頭葉」を含む脳全体の機能の回復の可能性(「アルツハイマー型認知症」としての症状を治すことが出来るか否か/及びその可能性の程度)により、小ボケ、中ボケ及び大ボケの『三段階』に区分しているのです。認知症研究の専門家とされる人達、就中、上述した各種の仮説の提唱者及び支持者達に、出来るだけ早く、この問題(テーマの存在)に気付いて欲しいと切に願うのです。マウス(アルツハイマーマウスを含む)を追い掛け回したり、血液中に僅かでも含まれるアミロイドベータの検出を可能とする技術の開発が時間の無駄に終わると主張する理由を理解して欲しいのです。

 更なる問題を提起すると、アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断に不可欠で最も重要なのは、三頭立ての馬車の御者である『前頭葉」の機能が、正常なレベルに在るのか、異常なレベルに在るのかを精緻に判定出来ること』なのです。その上で、MMSEを活用した判定方法による、左脳及び右脳の機能レベルの判定が必要となるのです。「アルツハイマー型認知症」の発病であることを最終的に確定する条件として、MMSEにより判定された下位項目について、被験者が出来なくなっていく順番の確認並びにキッカケを契機に開始され継続されてきたナイナイ尽くしの単調な「生活習慣の存在の確認が不可欠ということになるのです。私たちが開発し、体系化し、実用化した「二段階方式」の手技を除いて、「アルツハイマー型認知症」の発病の有無並びに症状の段階の判定を的確に、精緻に、合理的に実施できる手技は、世界中を見渡しても存在していないのです。

 更に言えば、その「二段階方式」の手技は、市町村の「保健師」さんが住民参加型の「地域予防活動」の要として使用できるように、マニュアル化され、実務化されてもいるのです。当該『「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」』に参加している個々の「お年寄り」及び/又は地域毎の脳の機能レベルの変化を精緻に判定し評価した「脳機能データ」を集積し/活用できるソフトである「エイジング」(「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの変化についての判定及び評価データ並びにその基礎となった「生活習慣」の改善との相互関係の評価に関わる脳機能データ)をも開発していて、随時使用できる体制が準備されているのです。マウスのお尻を追い掛け回している人達や組織とは次元が異なるレベルに在るのです。無名の小さな組織であり、権威と情報の発信力に乏しいが為に世間に知られていないだけなのです。

 〇 治療薬及び予防薬は、未来永劫開発され得ないことなのです

 私たちが明らかにしてきたように、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する「生活習慣病」が本態であるので、治療薬(症状を治したり、症状の進行を遅らせる効能を有する薬)や予防薬は未来永劫開発されることは不可能だということを指摘しておきたいのです。発病を予防するにも/症状の進行を遅らせるにも/症状を治すにも、脳の使い方としての「生活習慣」というテーマが唯一のターゲットとなるのであり、「前頭葉」を含む脳全体が活性化する「生活習慣」の確立/改善が、唯一の方法となるのです。猶、巷で喧伝されている「脳を活性化させる方法」についての、左脳、右脳、運動の脳の活性化だけに焦点を当てた主張/視点は、肝心の「前頭葉」と言う脳機能についての無知からくる提案であり、脳全体が活性化する条件としては「前頭葉」の活性化が大前提となることを指摘しておきたいのです。最近は、脳の活性化(「前頭葉」の活性化)に関連して、「デュアルタスクの実行」という作業テーマが提案され、もてはやされているのですが、その核心を担っているのは、『注意の分配力』の機能なのです。実は、『注意の分配力』という機能は、デュアルタスクどころか、浮かんできては消え、消えては浮かんでくる異なる十を超えるテーマを同時に並行して処理することが出来る脳機能なのです。仲良しのお友達を助手席に同乗させて、同時に並行して、BGMに大好きなマライア・キャリーの歌を流した状態下で、世間話に花を咲かせつつ、行き交う車の流れや信号や道路標識にも注意を分配しつつ、車を運転している状況に照らしてみれば、実感することが出来ると思うのです。脳の活性化、就中、『脳の機能面から見た「前頭葉」が活性化した状態』がどのようなものであるかを具体的に理解できると思うのです。「アルツハイマー型認知症」の発病及び症状が重症化していくメカニズム(原因)を解明(理解)する上で、私たち人間だけに特有な機能である『前頭葉』という脳機能及び『注意の分配力』の機能並びに『意識的な世界』についての専門家達の理解が極めて不足している(且つ、そうした認識さえもが欠如している)現在の状況を嘆くしかないのです。生きた人間の「意識的な世界」に関わる脳の機能構造を究明しようとすることもなく、マウスを追いかけまわして、徒に「仮説に仮説を重ねている」状況、なんとかならないのでしょうか。これで、専門家と言えるのでしょうか。あの「DSM-4」の規定が第二の要件で確認を要求している失語、失認、失行の症状の発現の基礎(核心)に在るものは、「前頭葉」の三本柱の機能、就中、『注意の分配力』の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により異常なレベルに衰えてきている機能レベル(働き具合)の反映であることに気づくべきなのです。

 〇対応が可能であるのに、何等の対応策が実施されない状態の放置

 上述の状況が続いている結果として、『「アルツハイマー型認知症」は治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症である』とする誤った考えが世の中に定着してしまっているのです。我が国の隅々にまで浸透しているのです。そうした仮説のそうした誤った主張内容にも拘わらず、ごくわずかな市町村が「二段階方式」の考え方と手技に基づいて、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」を実践しているという例外を除いて、早期診断による回復というテーマも発病の予防というテーマも見向きもされないで放置されている結果として、我が国における「介護関連の総費用の額」(「アルツハイマー型認知症」の発病の有無の診断、投薬及び介護に要する費用の総額)が、2015年度ベースで15兆円を超える天文学的な規模に達していて、この先その額はさらに増加する一方だと予測されているのです。こうした数値がマスコミに取り上げられるようになったのも最近のことであり、誰もが気にもしていないのです。 「アルツハイマー型認知症」の発病原因に関する学説の全てが出鱈目の内容であり、 「アルツハイマー型認知症」の発病の有無に関する医療現場の診断の基準及び手技自体が出鱈目と言う不条理な状況が放置されている現状を変えるべく、これといった方法も見つからないままに、孤軍奮闘の状況に在るのです。何かいい方法は無いのでしょうか。                                     

&5軽度度認知症」(小ボケ)に特有で、代表的な類型的症状の8項目

〇 脳の機能レベルと「小ボケ」の段階の症状との関係

「アルツハイマー型認知症」の最初の段階であり」、「脳のリハビリ」(「前頭葉」を含む脳全体を活性化させる「生活習慣」の改善とその実践)により正常な機能レベルに改善させる(認知症の症状を治す)ことが比較的に容易な段階である「小ボケ」の段階を脳の機能の面から定義すると、『左脳も右脳も運動の脳も正常な機能レベルに在って、脳全体の司令塔の役割、左脳、右脳及び運動の脳が牽く三頭立ての馬車の御者の役割を担っている「前頭葉」の機能だけが廃用性の加速度的な機能低下の進行により異常なレベルに低下して来ている』のです。加えて言うと、「小ボケ」の段階の症状は、その全てが、廃用性の機能低下に起因した「前頭葉」の機能障害が原因である(だけを反映した)症状であるのが特徴なのです。このことについてもまた、アミロイドベータ仮説を含む上述した全ての仮説の類は、合理的な説明が不可能だということを指摘しておきたいのです。

〇 「小ボケ」の段階に確認される典型的な症状の類型

 □ 喜怒哀楽の感情の表出が減り、何事に対しても興味や関心を示さなくなる

 □ 自分からは、ほとんど話をしかけてこなくなる

 □  朝は遅くまで寝ていたにもかかわらず、昼間に居眠りする姿が目立つようになる

 □ ちょっと面倒な内容の話になると、直ぐに分からないという

 □ 電話での対応が上手くできなくなる

 □  外出することを嫌がるので、外出する機会が極端に少なくなってくる

 □  友達とも会いたがらなくなる

 □  おしゃれに対して、関心や興味を示さなくなる

 ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」」の継続に起因して廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因となって脳の機能が異常なレベルに衰えて行くことの直接の反映としての「アルツハイマー型認知症」の症状が、例示したような症状となって発現してくるという訳なのです(症状がさらに進んだ段階である中ボケ及び末期の段階である大ボケの段階の症状も同じメカニズムで発現してくるもの)。加えて、それらの症状の発現は、アセチルコリンの不足とか、アミロイドベータの蓄積とか、タウタンパクの蓄積とか、脳の萎縮とかの「仮説」が、発病を引き起こす原因として主張しているものとは、無関係のものであることを指摘しておきたいのです。 

 本著作物「Cー07」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。 

  エイジングライフ研究所のHP左の部分をクリックしてください)

  脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)

 

 

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