認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症は、老化廃用型の生活習慣病なのです。(その二 : C―11)

2018-08-05 | 定年後の第二の人生をどう生きるか

加齢と共に脳の機能が衰えていく、老化による機能の低下という命題は、高齢者であれば誰もが体験的にも理解していて、特別不可思議なことだとは思わないのです。但し、アルツハイマー型認知症の発病及び症状の重症化の進行が、加齢という要素だけのもの、言い換えると、加齢の延長線上にあるとは誰しも考えないでしょう。何故なら、年をとってもアルツハイマー型認知症を発病しないで死を迎えるお年寄りの数が相当数に上っているという実態があるからです。では、加齢という要素以外の条件とはいったい何なのか。その別の要件を追求するにあたって私たちは、『意識』の機能構造というテーマに挑戦したのです。アルツハイマー型認知症は、器質的な原因病変が何等見当たらないのに発病し、意識的に何かのテーマを発想し、実行する(しようとする)際に、様々なレベルでの支障が出てくる病気だからです。そうした視点から、意識の機能構造に関心を持ち、大元となる機能であり、「前頭葉」の個別認知機能の発揮度を支配し、下支えしている機能である意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能、取り分けて、注意の分配力の機能に関心を持ったのです。それが、出発点だったのです。

私たちは、一方では、「第二の人生」を送る中で早々と「アルツハイマー型認知症」を発病していくお年寄りの生活実態と、他方では、身体が持つ限り脳も持たせている「かくしゃく老人」の生活実態との何処に核心的な差異があるのかを調査したのです。東京都、神奈川県、静岡県及び愛知県に居住する819人に上る「超100歳老人」の生活実態調査を敢行し、分析したのです。質問状に返答があったものの中から、71人を対象に家庭訪問を実施し、脳の機能テスト(かなひろいテストとMMSE)及び生活実態の聞き取りを実施したのです。前頭葉の機能レベルの判定テストであるかなひろいテストに合格し、MMSEの得点が24点以上の合格範囲に在ったお年寄り、100歳を超えてもなおイキイキと生活している(前頭葉を含む脳全体の機能が正常なレベル)お年寄りの数は、13人でした(「日本医事新報」。別冊第3542号を参照)。

浜松医療センターの脳外科に勤務していて、脳外科医の下で働きながら、脳の外科手術を施した後の、予後の、脳の機能の状態がどのようであるのかの診断及び情報提供という対応を私たちは追求したのです。脳外科手術それ自体の成功に加えて、『社会復帰が、どの程度可能であるのか否かの判断並びにその根拠となる情報の提供』を、心がけたのです。そこから、『脳の機能レベルの判定方法のテスト及び評価並びに新規の開発』に励んだのです。の働き具合を判定する神経心理機能テストは様々な手技が既に開発されていて、脳外科手術が業務の中心である時代はWAIS(成人用知能検査 )を活用していました。金子医師が脳外科手術の業務から離れて、認知症の診断の業務に代わって以降は、WAISでは患者の脳のレベル自体がテストの実施を受け入れられないので、他の手技を探す中で、最終的にはMMSE(脳の後半領域の働き具合を調べる検査)を選択したのです。一方で、肝心の「前頭葉」の働き具合を判定できる「神経心理機能テスト」が、世の中に存在していなかったので、新規に開発するしかなかったのです。試行錯誤しながら、様々な種類及びタイプのものを開発して、最終的に完成させることが出来たものが、「かなひろいテスト」だったのです。とはいえ、その「かなひろいテスト」自体も、医療センター勤務時代に使用していたものの内容は、未だ不完全なものに過ぎなかったのです。『意識』を構築し、統括し、支配している機能である『前頭葉』の機能について、就中、前頭葉の個別認知機能の発揮度を左右し、下支えする働きをしている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能という『機能発揮上の二重構造』の問題に関しての理解が不十分だったこと、更には、注意の分配機能重要性の理解不足という問題があったのが原因なのです。その後、エイジングライフ研究所による、市町村を通じた、『アルツハイマー型認知症の早期診断と回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』の全国展開の中で、私たち自身の『前頭葉の機能構造』に対する理解が深まっていき、その結果として、「かなひろいテスト」の判定項目及び判定内容についても必要な修正が行われた結果、現在の基準では、前頭葉の個別認知機能の発揮度を支配し、下支えしている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に着眼した「かなひろいテスト」の判定基準となり、更には、『MMSE下位項目の項目困難度』のデータの基準を活用した、鑑別基準が採用されることになったのです。最終的には、『アルツハイマー型認知症廃用症候群に属する生活習慣病であり、『加齢』に起因した脳の老化が発病の第一の要件」(必要条件)であり(『第二の人生』を送っている60歳を超えた年齢の「高齢者」であること)、その『高齢者』の脳の使い方としての生活習慣(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣)が発病の第二の要件」(十分条件)であり、発病するかしないか及び症状の更なる重症化を進行させるか否かを決定づける要因である』ことについて、多数の症例の脳機能データの解析結果を基礎に、世界で初めて理論的に体系化させ、実用化させたのです。

)様々な種類が数有る認知症の内の90%以上の割合を占めている「アルツハイマー型認知症」については、発病の原因(メカニズム)自体が不明であり、症状を治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないとするのが、世界中の認知症研究の専門家達(学者、研究者、医師)の主張なのです。米国精神医学会が策定した診断基準である「DSMー4」の規定内容も、更には、その「第一の要件」の規定内容が正しい物との前提に立脚した主張である4つの仮説の類も、主張されてから既に何十年もの歳月が経過しているというのに、未だに、発病との間の因果関係さえも立証できないでいるのです。前回のこのブログで紹介したように、2016年になって初めて、スエーデンのカロリンスカ研究所が、『アルツハイマー型認知症は、生活習慣病である』との考え方を発表し、今年の7月に、我が国の国立精神・神経医療研究センターが日常活動、社交性、周囲への興味や関心などの生活習慣が『アルツハイマー型認知症のリスク因子』と考えられる旨の研究結果を発表したばかりなのです。これほどの権威がある機関の見解としては、初めてのものなのです。「DSMー4」の規定内容や「仮説」が立脚の基礎としている「記憶障害」という単なる憶測に基づいた「仮定の要素」から離れて、脳の使い方としての「生活習慣」が発病の重要な要素(危険因子)と考えられるとの主張を始めたのです。

 私たち二人だけで運営する小さな研究所でありながら、1995年に活動を開始してから今日に至るまで、北海道から九州に至る広範囲な地域で、日本全国にわたる450を超える市町村で実践の指導をして(「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動の指導)並びに私たちの主張(「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化廃用型の「生活習慣病」であること並びに、早期診断により治せるし、発病自体を予防することが出来る)とする内容が正しいことの実証、主張内容と発病との間の因果関係の立証を達成してきたのです。goo blog上で(kinukototadaoと入力し検索)、”認知症の早期診断、介護並びに回復と予防のシステム”で公開しています。「アルツハイマー型認知症の正体が、老化廃用型の生活習慣病である(但し、食生活ではなくて、脳の使い方としての生活習慣であることに留意)ことに関わる種々様々なテーマについて、東日本大震災の翌年の20123月にスタートして公開した回数は210回を超えています。掲示し、公開した内容については著作権が成立していますので、何かに引用する際は、事前に問合せして頂き、引用の仕方にも注意してくださるようお願いします。

)上述のナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」とは、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない単調な日々の暮らし方(これと言った楽しみ事も、目標となることも、生き甲斐を覚えることも無い、心に何の刺激も得られない単調な日々が継続する暮らし方)のことを言います(私たち独自の設定要件と定義です)。

その定義は、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続により廃用性の機能低下が進行していくとき、左脳や右脳や運動の脳ではなくて、『前頭葉』から真っ先に衰えていくという脳機能データの解析結果の存在並びに、正常な機能レベルに引き戻す為の生活習慣の改善という意味での『脳が活性化する』には、前頭葉自体が活性化していることが必要条件であるとの理解が基礎にあるのです。MMSEの得点が2点向上して居ようとも、かなひろいテストの得点が改善していないケースは、掃いて捨てる程あるのです。かなひろいテストが精緻に判定する「前頭葉」の機能改善は、その基礎として、『生活習慣の継続的な改善』が要求されることになるということなのです。脳の使い方としての「生活習慣」の改善が、ある一定の期間継続されていることが必要となるのです。上述した(心に何の刺激も得られない単調な日々が継続する暮らし方)を脳の機能面から説明すると、「意欲」を発揮する場面や、「注意の集中力」を発揮する場面や、更には、「注意の分配力」を発揮する場面が乏しい日々の継続ということなのです。『何をどうすべきか』のシミュレーションが必要となる場面、就中、最も高度な機能である「注意の分配力」の機能が働く場面が極端に少ない日々、これを言い換えると、「前頭葉」の出番が極端に少ない日々の暮らし方ということになるのです。更なるデータを提示すると、MMSEの下位項目は、最初に出来なくなっていく(最初に衰えて行く機能)が「想起」であり、次いで、「注意と計算」という項目なのです。注意の分配機能」が最も要求される項目が「想起」であり、次いで要求されるのが「注意と計算」の項目だからなのです。脳の活性化に絡んで脳科学者等から最近よく取り上げられる「注意の分配機能」については、「デュアル・タスク」(二つの異なったテーマを同時に並行して実行すること)というテーマが推奨されるのですが、デュアル等という程度の単純な処理機能なのではなくて、古希を迎えた年齢の私たち普通のお年寄りが、好きなBGMを流しながら、助手席に乗せたお友達と世間話に花を咲かせつつ、脱輪もせず、信号無視もせず、交通事故を起こしもせず、道を間違えもしないで、その日の目的地に無事に行き着けている場面を想像していただきたいのです。ちょっと考えてみるだけでも、「10を超える数」の異なったテーマを同時に並行して処理できていることがお分りでしょう。

&1二段階方式」の手技実施の概要

加齢」による機能低下の進行という要因に加えて、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続による廃用性の機能低下の進行という要因が存在し、二つの異なる要因が同時に存在し、充足される状況の下で、その両要因の相乗効果により、『前頭葉』を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくこととなる結果、『アルツハイマー型認知症』を発病する及び症状が重症化することになるというのが私たち独自の主張であり、考え方なのです。

前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを直接、且つ、厳密に反映したものが、「アルツハイマー型認知症」の各段階に特有な症状として、発現してくるのです。従って、「二段階方式」の手技では、最初に、脳の機能レベルを判定するテストを実施します。「前頭葉」の働き具合(機能レベル)については「かなひろいテスト」を、左脳と右脳の働き具合(機能レベル)についてはMMSEを実施します。

脳の活性化、或いは、脳の廃用性の機能低下というテーマを考える時、「前頭葉」の働きを見過ごしてはならないと考えるからなのです。左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車御者、脳全体の司令塔の役割を担っているのが「前頭葉」という脳機能だからなのです。前頭葉が、私たち人間だけに特有な世界である『意識的な世界』(意識的に何かのテーマを発想し、実行する世界)を構築し、統括し、支配し、コントロールしている機能なのです。然も、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルを判定する作業に入る前に、脳の後半領域の機能である左脳及び右脳についての判定テストの実施結果である「MMSEの下位項目の項目困難度」の基準に照らして、被検者のテスト結果であるMMSEの下位項目の衰え方の順番をチェックし、『基準通りの順番であるか否か』を確認します。猶、アルツハイマー型認知症の場合には(その場合に限り)、MMSE下位項目に出来なくなっていく厳密な順番が存在するので(14689例の症例が示す「MMSE下位項目の項目困難度」のデータ)、MMSE粗点により、そのことを最初に確認していきます。厳密な順番通りでなければ、そのケースは、『アルツハイマー型認知症の発病では、なくて』、他の種類の認知症、又は、認知症と紛らわしい他の種類の病気であるからなのです(詳細については、マニュアルCに記載)。

アルツハイマー型認知症である場合は(場合に限り)MMSEの下位項目は、厳密に以下の順番に出来なくなっていく(関連する脳機能が衰えていく)ことになるのです。鑑別上の極めて重要な指標です。

順番想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となります。

アセチルコリン説、アミロイドベータ説、タウタンパク説及び脳の萎縮説のいずれの仮説も、事象事実としてのこの厳密な順番の存在の理由を合理的、科学的に説明することは出来ない相談なのです。

DSM4」の第一の要件の規定内容及びそれを前提とした主張である上記4つの仮説の主張内容がともに誤りであることのダメ押し的な証拠を提示しておきましょう。前回のブログ(C10)の&2(5)で「小ボケ」の段階の典型的な症状の類型を提示してある中に、(□目の光がどんよりとしていて、普段の顔つきが無表情となる)というのがあります。表情が出てこない(表情を表現できない)のが小ボケの特徴なのですが、実は、「小ボケ」の段階の特徴として、(□相手の表情を読み取れなくなる)というのがあるのです。私たちは様々な種類の「前頭葉」の機能テストを開発する中で、『表情読み取りテスト』というのを開発したのです。お母さんの顔の表情で、楽しそうに笑っている顔、悲しそうに泣いている顔、激しく怒っている顔、何かに困惑し困っている顔の4つの表情について、顔の表情が表現された言葉と顔の表情とをあてはめさせるテストなのです。「前頭葉」が異常なレベルに衰えてきた「小ボケ」の段階で既に、このテストに不合格となるのです。このテストは、「前頭葉」の三本柱の機能である意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能、就中、注意の分配力の機能の働き具合を判定するテストなのです。「記憶力」を判定するものではないのです。カードの絵の表情から得られる様々な情報をもとに、あれこれとシミュレーションする能力が発揮できないので、必要な理解と判断が出来ないのです。「下位項目の衰えていく順番通りである」ことが確認された時は、次いで、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの判定を、基準に従い、小ボケ、中ボケ、又は、大ボケの三段階に区分し判定します。

「前頭葉」を含む脳全体の機能レベル(A)が判定されたときは、次いで、聞き取りにより、発現している症状の確認及び三段階に区分されるどの段階にあるかの確認作業を行います(前頭葉を含む脳全体の機能レベルが小ボケと判定されたお年寄りは、直接本人から、中ボケ及び大ボケと判定されたお年寄りについては家族その他の付き添い者から聞き取りを行います)。

二段階方式の考えでは、前頭葉を含む脳全体の機能レベルの直接の反映として、三段階に区分される『アルツハイマー型認知症』の症状が発現してくることになります。「前頭葉を含む脳全体の機能レベル(A)」=「認知症の症状の段階(B)」が成立しているか否かを、基準となる「30項目問診票」(小ボケ、中ボケ及び大ボケの三段階に区分された類型的な症状の指標)に照らして確認する作業を行うのです。レベルが「小ボケ」(中ボケ/大ボケ)と判定されれば、必要な種類と数だけの「小ボケ(中ボケ/大ボケ)の段階の症状」が確認出来るか否かを聞き取りによりチェックし、確定するのです。

A)= (B) が成立している場合は、前頭葉を含む脳全体の機能について、「廃用性の加速度的で異常な機能低下」を惹き起こす原因となった過去の脳の使い方としての「生活習慣」の継続の実態の確認(脳の使い方としての「生活歴」の聞き取り)作業(C)が行われます。(A)≠(B)の場合は、このケースは、この時点で、『「アルツハイマー型認知症」では、ないもの』と判定されます。

「二段階方式」の手技では、MMSEのテスト結果により、本人の意欲を喪失させてしまう契機となった出来事や状況の発生及び変化(キッカケ)を確認する作業が重要です。本人や周囲が知らない間に、いつの間にかナイナイ尽くしの単調な生活習慣が始まることは絶対にないのです。必ず、『キッカケ』が存在するのです。キッカケの具体的な内容を確認することが、その後に必要となる、「脳の機能レベル」の改善につながる生活習慣の改善の具体的な指導の基礎となるからなのです。キッカケを確認したのちは、本人が何事に対しても意欲を喪失してしまい、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始され、且つ、これまで継続されてきたことを確認する(C)のです。キッカケを契機に開始され、現在まで継続されてきたナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が、前頭葉を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下をここまで進行させてきたはずだからです。

「アルツハイマー型認知症」の発病である場合には、必ずA= B=Cが成立するのです。かくして、小ボケ又は中ボケと判定されたときは、前頭葉を含む脳全体の機能レベルを正常な機能レベルに回復させる(端的に言うと、アルツハイマー型認知症の症状を治す)為の不可欠で、唯一の方法である、脳の使い方としての生活習慣の改善(脳のリハビリ)の為の具体的な指導を行うことになるのです。単に「レッテル」だけを貼るのではなくて、実際に症状を治す為の対策となる、具体的な「生活習慣」の改善策としての処方箋が説明され、指導されることになるのです。症状を実際に治して初めて、指導の意味があるのです。)A=B≠Cの場合、「生活歴」の聞き取りにより、廃用性の機能低下を惹き起こし、進行させる原因となったナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続が確認出来ない時は、アルツハイマー型認知症ではないものと判定されます。

キッカケ」の類型

「キッカケ」の発生が契機で意欲を喪失してしまい、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まり、半年から1年の経過により、「アルツハイマー型認知症」を発病することになります(加齢のレベル、本人の受け止め方に起因した意欲の喪失の程度及び周囲の関わり方の程度等の要因により、発病までの期間の差が出てきます)。キッカケの発生による意欲の喪失と意欲の喪失による単調な生活の開始により注意の分配力の機能の出番が極端に少なくなることが意欲の更なる低下を招き、その悪循環の下で、廃用性の機能低下を加速させていくこととなるのです。発病してから3年間が「小ボケ」の期間、「中ボケ」の期間が23年間続き、発病してから56年経つと「大ボケ」になる」というのが大原則であり、標準的な期間の指標となります。

(1) キッカケ(その1

一つは、目標をもって、頑張って生きようという本人の意欲を支えてきた生活がなくなってしまうこと:

仕事だけが生き甲斐の人生を送ってきた人にとって;

●定年退職により仕事とは無縁の生活となった後のテーマが見つけられない状況(時間は有り余るのに、することが無い毎日)の継続

●跡を継ぐ者が居なくて、やむなく会社や店の経営をやめること

●息子(娘)に代を譲り、仕事の第一線を退くこと(会長とは名ばかりで、会社に出てもすることが無い毎日)

●孫が成長して手離れること(幼稚園の送迎がなくなる;孫との密で楽しい触れ合いの場が無くなること)

趣味や遊びの集まりに参加することが生き甲斐の人にとって;

●趣味や集まりの会が中止になること

●友人、仲間達との茶飲み会(お茶っこ)の中止

「別れ」をキッカケにして、生き生きした生活が出来なくなる

●配偶者/可愛がっていた子や孫の死亡

●仲が良かった兄弟姉妹の死亡(特に年少の場合)

●頻繁な交友があった友人との別離(転居、施設への入所、死亡)

●可愛がっていた孫との交遊機会の喪失(進学、就職、結婚で家を出ていくこと)

●ペットの死亡

重大な心理的、肉体的、経済的な損害を伴う被災(家族の一員を失う、家屋敷を失う、職場を失う、友人や仲間を失う)

(2) キッカケ(その2

もう一つは、「目標をもって、頑張って生きようとする意欲を喪失させてしまうような状況が発生し、継続すること」

  肉体的な条件/状況

●重大な病気やケガの状況の継続(Ex.骨折による長期の入院)

  家庭内の様々な問題(何をしていても、何時も気にかかり、心の重しとなる事態が発生し継続していること)

●子供の離婚やリストラやサラ金問題

●解決困難な孫の不登校や非行問題

●表には出せない(親密な友人にも話せない)家庭内の不和の状況の発生と継続

●相続に関連した複雑な争いや不和の状況の継続

認知症を発病した配偶者の身の回りの世話をするだけの生活の継続(⇒認認介護

独り暮らしの生活(寂しい生活)

配偶者の死後、昼も夜も独りで家に居て、お茶を飲んでは居眠りして、水戸黄門を見ているだけのようなボンヤリした単調で孤独な暮らし(或いは、

家族と一緒の生活とは言え、生活時間のズレや不和で、家族との挨拶も会話もなく、毎日の食事も独りという寂しい生活も同じこと)

)末期の段階である大ボケの段階になると最早回復させることは困難となり、身体がもつ限り(老衰又は、何等かの病気が原因で死を迎えることになる時まで)、大ボケの段階区分の中で症状が更に重いものになっていくのです(廃用症候群に過ぎない「アルツハイマー型認知症」が原因で死亡することは、無いことに注意してください)。

大ボケ」のレベルになると、正常レベルへの回復を期待することはもはや困難となります。その「大ボケ」のレベルの中で、運動の脳や右脳を刺激する「生活改善」により或る程度の改善がみられることはありますが、「中ボケ」レベルへの改善の見込みさえも極めて例外的なものになってしまいます。ここまで「前頭葉」を含む脳全体の機能についての廃用性の機能低下が進行してしまうと、右脳や運動の脳は、「大ボケ」の枠の中での或る程度の改善が未だ期待できるのですが、左脳と肝心の「前頭葉」の機能の機能レベルが改善できなくなってしまうのです。とはいえ、「大ボケ」レベルで、右脳や運動の脳を刺激する「生活改善」を試みることさえもなく、介護しているだけの状況下では、症状は更に重いものになっていきます。同じ「大ボケ」のレベルといっても、大河の幅のようにその幅は極めて広いものなのです。但し、「大ボケ」レベルでも(MMSEの得点が二けたの段階までであれば)、右脳や運動の脳を刺激する「生活改善」を実践していれば、症状の進行はそれだけ緩やかなものになることが期待できるのです。

 &2 症状の継続期間と「脳の老化のスピード差」をもたらす要因

1)「小ボケ」や「中ボケ」のレベルであれば、脳の使い方としての「生活習慣」の具体的な影響により「前頭葉」の「三本柱」の出番が増えたり減ったりする中で、脳の機能レベルの顕著な「改善」や「低下」が見られるのです。言葉によるコミュニケーションが可能なので、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善、工夫と実践)の意味を本人が理解できるので、家族の支えと後押しがあれば、「脳のリハビリ」を続けることができるからです。また、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が継続されているように見えてはいても、実際の生活場面や実態を詳細に聞き取ってみると、それなりに「プラス要因」の生活が入り込んでいたり、逆に「マイナス要因」の生活が入り込んでいたりするものなのです。上述の基準に適合しないケースは、「プラス要因」と「マイナス要因」の「生活習慣」の質と量とが、「前頭葉」機能に働くことにより、「アルツハイマー型認知症」の症状の更なる進行や回復に影響を与えているのです。

(2)私たちが独自に開発した「二段階方式」の手技を活用するときは、定期的に「前頭葉」の機能レベルを「かなひろいテスト」により及び「左脳と右脳」の働き具合をMMSEという神経心理機能テストで測定し、脳全体としての機能レベルを判定した上で、「30項目問診票」により認知症の症状を聞き取ることにより「生活の自立度」を判定し、更には、「キッカケ」の発生を契機として始まったナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」としての「生活実態」の聞き取り(「生活歴」の聞き取り)から、その期間中の脳の使い方としての「生活習慣」を具体的にチェックします。「二段階方式」では、神経心理機能テストによる定期的な脳の働き具合(「前頭葉」を含む脳全体としての機能レベル)の総合的な判定結果を、「改善」、「維持」、「低下」の三段階に区分し、判定します。そして、対象期間中の「生活習慣」を脳の機能レベルの判定結果と照らし合わせるのです。「改善」、「維持」、「低下」の各々のケースについて、その人の脳を活性化させるような「生活習慣」としての生活実態があったのか、プラス要因やマイナス要因がどのように入り混じっていたのか、或いは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続したままだったのかを詳細にチェックするのです。そうした判定によると、脳の機能レベルの推移(改善、維持、低下)と対象期間中の脳の働き具合を支える「生活習慣」としての生活実態とは、必ず合致していることが分かるのです。それは、「アルツハイマー型認知症」の本態が廃用症候群に属する「生活習慣病」であるからこそ成立することであり、アミロイドベータやタウ蛋白の蓄積とは無縁のものであることの証拠でもあるのです。更なる問題を提起すると、症状の進行が1年から1年半くらい遅れることが有るとのうたい文句で販売されているは、その効能の評価について、以下に提起するプラス要因の影響という要素に気づかないで、効能のプラス評価をしているだけなのです。

①  プラス要因(症状の進行を遅らせ或いは症状を改善させる要因)

前頭葉を含む脳全体の廃用性の機能低下の進行を抑止し、機能低下を引き戻す要因であり、右脳や運動の脳や左脳を生き生きと使う生活が基礎にあって、前頭葉の出番が多く、変化に富み、目標となるものがあり、「楽しい生活」を言います:

○配偶者、友人、仲間達と、談笑しながら速足での散歩をする生活

○家族の優しい言葉かけ、励まし、密で楽しい会話がある生活

○家族とのイベント、外出、買い物、ドライブ、小旅行、ゲーム、カラオケを楽しむ生活

○認知症予防教室への積極的な参加

○嫁(娘)に譲っていた家事にカムバック

○友人や仲間達との触れ合い(ゲートボール、趣味の教室、カラオケ、お茶飲み会)

マイナス要因(症状の進行を速めさせる要因)

右脳、運動の脳、更には左脳の出番が極端に少ない為、前頭葉の出番が少なくて、脳全体の機能低下を加速させることになるのです:

●家事を手放すこと

●家族、友人、仲間達との死・離別

●重大な心配事の発生とその継続

●重い病気やケガで入院や養生だけの生活

●被災(台風、地震、火事、水害等の自然災害)

(3)そうした極めて多数の事例の分析とデータの積み重ねから、上記「老化のスピード差」の期間が導き出されているので、この「小ボケ」、「中ボケ」の期間は標準的な指標となるのです。ところで、「大ボケ」の期間というものは存在しません。「大ボケ」の段階にまで症状が進行してくると(「前頭葉」を含む脳全体の機能についての廃用性の加速度的で異常な機能低下がそこまで進行してしまうと)、身体がもつ限り(老衰により及び他の何らかの病気が原因で、死を迎えることになるまで)、『「大ボケ」の枠の中で、症状が更に進行していくことになる』だけなのです。その意味で、末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が確認されるお年寄りを家族が介護する、所謂「家族介護」は、絶対に制度化すべきではないのです。家族に計り知れない負担(精神的負担、肉体的負担、経済的負担及び自分の人生を脇において介護するだけの人生と言う負担)を強いることとなり、「老々介護」や「認認介護」や「介護離職」と言った「有ってはならない社会現象」を生み出すことになるからなのです。

(4)上述の指標となる標準的な期間と実際の個別ケースの期間との間に差異があるときは、「プラス要因」と「マイナス要因」とが複合して「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの変化に影響を与えているのです。その実態を丁寧に確認する作業がとても重要なのです。

(5)この場合、どのような「キッカケ」が「前頭葉」を含む脳全体の機能の廃用性の機能低下をもたらす要因としてのナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」を惹起させることになるのかについては、標準的なものを類型化して導き出すことはできるのですが、絶対的なものはなくて、あくまで相対的なものだということが留意すべき重要なポイントです。「キッカケ」となりそうな出来事の発生や生活状況の変化を個々の本人の「前頭葉」がどのように評価したのかが、「前頭葉」の「三本柱」の意欲、注意の集中力及び注意の分配力の働き具合に直接影響するからなのです。「キッカケ」の発生を契機として意欲喪失してしまい、ナイナイ尽くしの「単調な日々」としての生活習慣が始まり継続することが、「アルツハイマー型認知症」の発病に直結していくことになるのです。

(6)単調な生活が始まるキッカケとなる生活状況の類型

 既に説明したように、「出来事の発生、或いは、生活状況の変化」に対する受け止め方が人によって違うので、一概には言えないのです。新たなテーマを見つけて、それ迄と変わらず、それなりに生き甲斐や目標がある楽しい生活を続ける人もいれば、立ち上がる「意欲」を喪失してしまい、生き甲斐や目標もない、趣味や遊びや人づきあいも楽しまない、言い換えると「前頭葉」の出番が極端に少ない生活に変わってしまう人も少なからずいるのです。私たちが「脳機能データ」として集積した多数の症例から言えば、「キッカケ」の類型としてまとめたものは、「ナイナイ尽くしの単調な生活」が始まる「キッカケ」となる可能性が比較的高いと言えるということなのです。

私たちがまとめてみた「キッカケ」の類型は、ほんの一部であり、特定の範囲に限定される性質のものではないのです。そうした「生活状況及び環境の大きな変化」や「生活上の重大な出来事の発生」が、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始される「キッカケ」となるかどうかは、そうした変化に遭遇した本人の「受け止め方」次第(キャリアも違うし、評価の物差し自体が異なる)ということなのです。本人にとっての生活に占める重要度と痛手を感じる深さ次第で、何事かに取り組む意欲の喪失の度合いが異なるので、影響の度合いが変わってくることに注意してください。ある程度重要なものに見えても、本人の痛手が小さければ、意欲を喪失しないので「キッカケ」にならないし、周りからみてそれ程重要そうでなくても、本人の痛手が大きければ意欲を喪失してしまい「キッカケ」になるのです。そのことが、「アルツハイマー型認知症」を発病する「お年寄り」の年代別の発症率が高い理由なのであり、高齢になるにしたがって発症する割合が高くなっていく理由でもあると考えられるのです。つらく悲しい出来事や状況の発生に対する耐える力自体が前頭葉の機能の一つでもあるので、加齢により機能が衰えていく性質が内包されているという問題もあるのです。

&3 その他関連する問題

 (1)「小ボケ」と「中ボケ」のレベルであれば、日々の「生活習慣」の改善により、正常レベルへの脳機能の回復が可能であることが分かったのです。但し、「大ボケ」のレベルにまで脳の機能が衰えてしまった人達は、「中ボケ」レベルへの機能の回復さえも期待できないことも分かったのです。「大ボケ」のレベルに在るお年寄りは、「前頭葉」を含む脳全体の機能が極めて異常なレベルに低下した状態に在ることに加えて、「前頭葉」及び「左脳」の異常なレベルへの機能低下によりコミュニケーション自体が殆ど機能しないので、本人が「脳のリハビリ」の意味も目的も理解できなくて、「脳のリハビリ」自体が実行できないからなのです。従って、「アルツハイマー型認知症」の場合は、早期発見(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階での発見)と早期治療(「脳のリハビリ」)が極めて重要だということなのです。猶、ここで言う「治療」とは、「前頭葉」の出番が増えて、脳全体の機能が活性化するような脳の使い方としての「生活習慣」の改善、工夫及びその実践のことを言います。飲む(貼る)だけで「前頭葉」を含む脳全体の働き具合を回復させる効果が期待できるような/症状の進行を抑制し又は防止する効果が期待できるような薬は、この世の中には存在するはずがないし、未来永劫開発されることも有り得ない事なので注意してください。

 (2)現在、殆どの医療機関で行われているような「DSM―4」の規定に準拠した診断、「重度の記憶障害」の症状並びに「失語、失認又は失行」の症状の確認を基準にした診断方法では、回復困難な「大ボケ」の段階でしか「アルツハイマー型認知症」の発病を見つけることは出来ないのです。回復可能な本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う「小ボケ」と「中ボケ」の段階)を見逃して、『大ボケ』の段階に進んでしまうと、症状を回復をさせることはもはや困難となり、「介護するだけ」の対応しか残されなくなるのです。

(3)私たちのデータによれば、「アルツハイマー型認知症」の発病者の割合は(但し、小ボケ、中ボケ及び大ボケの全ての段階のお年寄りの人数が基礎であることに注意)、60歳代のお年寄りの12%70歳代のお年寄りの30%80歳代のお年寄りの50%90歳代のお年寄りの75%100歳代のお年寄りでは97%にもなるのです。70歳代のお年寄りであれば、30%ものお年寄りが、小ボケか、中ボケか、大ボケかの、何れかの段階にあるということなのです。アルツハイマー型認知症は、様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めている、言い換えると、認知症を発病しているお年寄りの90%以上がアルツハイマー型認知症なのです(25%が、「脳血管性認知症」であるとの診断には、重大な誤りがあるのです。そのうちの20%分は、アルツハイマー型認知症が正しい診断なのです。脳梗塞の既往と物忘れの症状が確認されると、脳血管性認知症であると診断する粗雑な診断が多いのです)。アルツハイマー型認知症は、老化廃用型の生活習慣病であり、発病自体を予防することが出来るし、早期診断により(小ボケ及び中ボケの段階で見つけることにより)治すことが出来るのです。発病を予防することに社会的な関心がなく、早期診断により治すことに医師の関心がなく、現状が社会的に是認され放置されたままでいることにより(マスコミも、国会議員も、国民も、関心がなく、問題意識がない)、発病の有無だけの粗雑な診断(最早治すことが出来ない末期の段階である大ボケの段階で見つけ、レッテルを貼っているだけ)、投薬(効きもしない薬を処方しているだけ)及び介護の費用の総額が、2015年度ベースで15兆円を超えるところにまで膨れ上がってきているという重大な社会問題が存在しているのに、政治家もマスコミも何等の対策を考えようとはしないのです。私たちが、アルツハイマー型認知症の早期診断による回復並びに発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」という極めて有効で有益な実践の方法までも含む具体的な処方箋を提示しているというのに。

(4)アルツハイマー型認知症の診断について行われている医療機関の診断の実態はというと、アルツハイマー型認知症の発病の有無の診断については、「DSM-4」の規定に依拠して行われるが為に、第二の要件が確認を要求している失語や失認や失行といった極めて重度の症状(私たちの区分で言う大ボケの段階の、更に後半になって初めて確認される症状)の確認と第一の要件が確認を要求している重度の記憶障害の症状の確認を待って初めて、発病と診断しているのです。それ等よりもっと軽い症状、治すこと(「脳のリハビリ」により正常なレベルに回復させること)が可能な本当の意味での早期の段階(私たちの区分で言う小ボケ及び中ボケの段階)が存在していることを知らないのです。その末期の段階である大ボケの段階になるともはや治すことはできないので、発病しているという『レッテル貼り』を行うことが、診断だと誤解しているのです。私たちが市町村で展開している住民参加型の「地域予防活動」では、発病の有無の判定、症状の段階区分の判定、生活歴の聴き取り、「脳のリハビリ」としての生活習慣の改善の為の具体的な指導の全てを保健師さんが行うのです。その基本の考え方は、実際に『治して見せる』ことにあるのです。その結果の積み重ねが、対策としては最も安価で、且つ最も効果的な『発病の予防活動』に対する根拠を与えてくれ、住民に対する強力な説得力を生み、情報発信することにつながるからなのです。

(5)「二段階方式」の手技を活用した「アルツハイマー型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防(脳機能テストの実施、テスト結果の判定、発病の有無及び症状の段階の判定、生活歴の聴き取り、生活習慣改善の指導)に関わる行為の全てが、医師法が禁止する医行為を含まないので、保健師さんが全ての行為を担当することが出来るというのも、大きなメリットの一つなのです。

     本著作物「Cー11」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。 

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    脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)

 

 

 


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