認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

脳血管性認知症の診断に関わる種々の問題の指摘と国民的課題の提起(N-74)

2013-01-21 | アルツハイマー型認知症に対する正しい知識

認知症の専門書やブログサイトを読んで見ると、数ある認知症の中で占める割合が二番目に大きい「脳血管性認知症」が一番大きく取り上げられているのが普通です。一方で、一番大きな割合を占めていて、認知症の大多数90%以上を占める「アルツハイマー型認知症」(「老年性アルツハイマー病」と言われることもあります)については、「発病のメカニズムは分からず、治すこともできないし、予防することもできない」としか記載されていません。「記憶」の異常に起因する様々な「症状」が単に並べられているだけなのです。その上、その「症状」は、発病のメカニズムも性質そのものも全く異なるものである「アルツハイマー病」(「若年性アルツハイマー病」とも言われます)と同一視されているのです(これは、誤解による混同なのですが)。たまに認知症の「予防」という「テーマ」で取り上げられているものも、それは「脳血管性認知症」の予防(食事や運動を中心とした「身体」の健康条件維持をテーマとしている)にすぎないのです。そこで、今日は、「脳血管性認知症」の種々の問題を取り上げて論点を整理して提示することにより、みなさんに正しい知識を身につけていただくと同時に、認知症の大多数、90%以上を占めていて、認知症の専門家とされる人達から、「発病の原因もわからないし、治す方法も予防する方法もわからない」と言われている「アルツハイマー型認知症」の「予防」に対する正しい知識と問題意識とを持っていただきたいと思うのです。その説明に先立って、まずは、「脳血管性認知症」が認知症全体に占める割合の「データ上の間違い」の問題を説明し、次いで、「診断上の間違い」の問題について説明したいと思います。私達が、市町村において「アルツハイマー型認知症」の早期発見と「回復」及び「予防」を目的とする「地域予防活動」の指導を開始した、今から17年前の頃は、日本人の場合は、「脳血管性認知症」が最も多く、且つ認知症全体に占めるその割合は「60%」と認知症の専門家達の間では言われていました。私達は、私達のデータの解析から、「5%程度」と主張していました。今も、私達が主張しているこの数値は変わっていませんが、専門家達の現在の主張数値は「20%」というのが定説になっているのです。17年の経過のうちに、随分と数値が小さくなったと皆さんは驚かれるかもしれませんが、この「20%」という数値自体も実は、「いい加減な数値」に過ぎないのです。

「アルツハイマー型認知症」に次いで大きな割合を占める「脳血管性認知症」について、原因である「脳血管の障害」(脳を養っている部位の血管が詰まったり、出血を起こすこと)とその直接の結果である「認知症の症状」(本来は、脳の当該領域に十分な量の血液が供給されなくなったことに直接起因する症状でないといけないのです)との間の「因果関係」を厳密に確認して診断される場合の正確な数値を挙げると、それは「5%」にしかならないのです。後述するように、この「脳血管の障害」と「認知症の症状」とのあいだの「因果関係」を確認もしないで、脳梗塞等の「既往」さえ認められると全て「脳血管性認知症」と診断しているために、20%という大きな数値が未だに出てきたりしているのです。

ところで、「脳血管性認知症」の認知症全体に占める正しい割合の数値を5%とすると、認知症の大多数90%以上を「アルツハイマー型認知症」が占めることになるのです。認知症の大多数90%以上を占めている「アルツハイマー型認知症」についての最大の問題は、認知症の専門家とされる人達が、相変わらず「原因もわからないし、治せないし、予防することもできない」と主張していて、且つ、その認識が、我が国の隅々に至るまで深く浸透してしまっていることなのです。北海道から沖縄まで、専門家達だけでなく一般の人達の間にも、深く浸透しているのです。その結果我が国は、300万人近い数の「アルツハイマー型認知症」のお年寄りを抱え込むこととなっていて、その「介護のための費用」(介護保険による負担と自費負担の合計額)の総額が年間18兆円にものぼるという、極めて深刻な状況に置かれているのです。しかも、300万人という現在の数値は、この先さらに拡大する一方というのが「厚労省の予測」なのです。このままでは、保険料を大幅に引き上げないと、「介護保険制度」自体が財政破綻してしまう勢いなのです。

「アルツハイマー型認知症」の発病のメカニズムについては、順次このブログで、その詳細を明らかにしていく予定ですが、結論から言うと、「アルツハイマー型認知症」は、脳の使い方という視点からの「生活習慣病」というのがその正体なのです。第二の人生を送っている高齢の(60歳以上の年齢の)お年寄りが、日々どのような「脳の使い方」をしているかというその「生活習慣」が、「発病」及び「回復」を左右する、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないのです(ここを「クリック」してください)。「第二の人生」での「脳を活性化」させる日々の過ごし方(「生活習慣」)の構築により発病を「予防」すること、或いは「早期診断」により「早期の段階」(「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)を発見して、「脳のリハビリ」を実践することにより「回復」させることによって、こうしたコストの大半を削減することが可能となるにも拘わらず、そのことに「国民的な注意も関心も向けられていない」のが現状なのです。「予防」と「回復」とをシステム化し、「定期検診」を制度化することによって、且つ市町村の「保健師」さんを中核として地域住民との「共同活動」を展開することにより、大幅に介護費用を削減することが可能なのです。

ところで、「アルツハイマー型認知症」の「予防」も、早期診断による「回復」も、どちらも「早期診断と生活改善指導」を実施する上で、「神経心理機能テスト」の実施が不可欠となります(「前頭葉」を含む脳の機能レベルの判定が不可欠であるために、「神経心理機能テスト」の実施が不可欠なのです。CTやMRIでは、「前頭葉」を含む脳の機能レベルの測定ができないのです)。ところが、「神経心理機能テスト」の実施に対する評価(保険点数)が余りにも低いために、「神経心理機能テスト」の実施を制度化した「定期検査」を医療機関に期待すること自体が無理なのです。医療機関といえども、「事業収益」を無視するわけにはいかないからです。こうした背景から、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による「回復及び予防」という「テーマ」は、事業収益を上げる必要がない「市町村」が実施するしか他に方法がないのです。「定期検査」を制度化し、「早期診断による予防と回復」の実施により削減される介護費用の何割かを、「少子高齢化」を減速させるための措置や「婦人の社会進出」を容易にし、加速させるための措置を構築する費用に振り向けることができれば、衰退する一方のこの国を「再生」させる重要な基本施策となりうるはずなのです。財政面からの「地方分権」の推進を叫ぶ首長さんたちにも、格好の「テーマ」となると思うのです。

その為には、一般の皆さんの「アルツハイマー型認知症」に対する正しい知識と理解、市町村の保健師さんを中核とした「地域予防活動」の展開についての「ボランティアの組織化」と拡大が不可欠になるのです。このことをこのブログを通じて、世の中に啓蒙していきたいと考えているのです。このブログを読まれた一般の皆さん及び「保健師」さんは、周りの人達にもこのブログの存在を知らせてあげていただきたいのです。

ところで、今日のブログの本題である「脳血管性認知症」というのは、「脳を養っている大小の血管の障害」である脳梗塞や脳出血に「直接起因しておきる認知症」を言うものと定義されています。実態面から言えば、脳を養っている大小の血管が閉塞して十分な量の血液を脳に送れなくなったために、脳の働きが全般的(左右の脳の両側性)に低下して、そのことを原因として認知症の症状を起こしてくる「閉塞性血管障害」のものが最も多く、一部に「出血性」のものがあります。

どの種類の認知症であれ、「脳の器質的な障害を含む何らかの脳機能の障害によって、正常なレベルとされる程度にいったん完成された知的機能が、全般的(左右の脳の両側性)且つ継続的に機能低下した状態にあることにより、社会生活や家庭生活やセルフケアに支障が出てきている状態を認知症と言う」とするのが、一般的な認知症の定義の仕方です。 従って、「何らかの脳機能の障害」という直接の(原因)により「知的機能の全般的(左右の脳の両側性)且つ継続的な機能低下」という(結果)をきたして「認知症の症状」を呈しているという、「原因」と「結果」との間に直接の「因果関係」が確認されることが不可欠になるのです。

 「脳機能の障害」(原因)が認められると言うためには、脳のある領域に血流の低下が確認され、且つその血流低下を惹き起こしている原因血管が確認されることが必要です。次いで、その血流障害がもたらしている「脳機能の低下部位」と認知症の症状を発現させている「脳機能低下の範囲」とが合致(結果)していることの確認も必要です。逆に言えば、脳機能の障害という直接の(原因)と認知症の症状という(結果)との間の「因果関係」を厳密に確認することもなく、認知症と診断してはいけないのです。

ところが、「脳血管性認知症」については、数値の問題だけでなくて「診断内容」自体にも、認知症の専門家たちの主張には、大きな問題があると言わざるを得ないのです。実際の診察の現場では、「局部的な脳出血や脳梗塞」がある場合(あるいは、脳梗塞や脳出血の既往さえあれば)、左脳又は右脳の片側の脳の機能障害による「後遺症」としての記憶障害、或いは言語の障害や手足の身体的な不具合を伴う症状、又は「後遺症」を基にした種々の生活上の不便が認められると、「脳機能の全般且つ継続的な低下」の確認及び原因と結果との間の直接の「因果関係」の確認を行うこともなく、「脳血管性認知症」と診断しているケースが極めて多いのです。そのために、「脳血管性認知症」の認知症全体に占める割合が20%もの大きな数値になっているのです。

「脳血管性認知症」とされるケースで、脳出血や脳梗塞の後、直ぐに認知症と認められるような程度や態様の「症状」が出てくるケースは、実際にはとても少ないのです。左半球に大きな梗塞巣が出来て、左半球が高度に障害されると高度の「失語症」を起こし、生活面に重大な支障をもたらすことになります。この場合、「神経心理機能テスト」で調べさえすれば、「脳機能の全般的な低下」が起きているかどうかは、容易に確認することができるのです。このように、神経心理機能テストによるテスト結果から、右半球の機能は良く保たれていて、「脳機能の全般且つ継続的な低下」が起きていないことを簡単に知ることが出来るのですが、認知症の専門の医師たちは診断に際して、「神経心理機能テスト」で調べるという手間をかけていないのが実情なのです。

先の説明で、(脳出血や脳梗塞の後、直ぐに認知症と認められるような程度や態様の「症状」が出てくるケースは、とても少ない)と言いました。 専門家とされる人達の間では、「脳血管性認知症」と診断されるケースの多くのものは、認知症と認められるような程度や態様の症状が直ぐには出てこないで、「何年もかけて、じわじわと症状が出てくる」ものが主流だと主張されているのです。そして、それらは、“まだら性”とか“多発梗塞性”の「脳血管性認知症」と呼ばれています。この数値が実は、上述の「20%」のうちの15%を占めているのです。

 もうひとつの問題点としては、 “ま だら性”の「脳血管性認知症」を主張する人達の主張内容の特徴として、「初期には、記憶力が低下している一方で、理解力や判断力がしっかりしていて、更には人格が保たれ」ていて、「認知症の症状が“まだらに”出てくる」のが特徴だとされていることです。ところが、「初期の症状」と主張されている程度態様の症状を発現させている「前頭葉」の働き具合を、「前頭葉」の機能レベルを調べることが出来る「かなひろい」テストなどの「神経心理機能テスト」を使って、「前頭葉」の機能が正常レベルであるのかどうかを、きちんと調べてみないと、「初期の特徴とされている症状」がどのレベルの脳機能の結果として発現したものなのかが不明なのです。「前頭葉」を含む脳の機能レベルが、きちんと提示され確認されていない診断では、「理解力や判断力がしっかりしているとか、人格が保たれている」とかいう表現の意味している程度や内容自体が「とてもあいまいで、疑わしい」ものとしか言い様がないのです。

「神経心理機能テスト」による「前頭葉」の機能レベルを計測し評価することを怠っている上に、「重度認知症」のレベルにならないと「アルツハイマー型認知症」であるとは考えない診断基準(その代表が、「DSM-4」という、米国精神医学会の診断基準なのです)によって認知症の有無や種類や程度を診断していたのでは、「前頭葉」の機能が既に異常なレベルに衰えているレベル(私たちが指摘している「軽度認知症」(小ボケ)や「中等度認知症」(中ボケ)のレベル)であっても、「理解力や判断力がしっかりしているとか、人格が保たれているとか」の誤った評価をしてしまうことになるのです。

この説に言うところの、「初期の症状」の特徴とされていることを言い換えれば、「初期には、前頭葉の機能は正常レベルに保たれている」と言っているのと同じことになるのです。「前頭葉」は、意識的に何かの「テーマ」を実行するときの、脳全体の司令塔(コントロールタワー)であり、最高次の機能なのです。従って、意識的な行為のアウトプットは全て、「前頭葉」の機能レベルの直接の影響を受けた程度及び態様のものとして発現することになるのです(ここを「クリック」してください)。つまり、「前頭葉」が正常に機能しているということは、「脳の全般的な機能の低下が起きていない」ということを意味することになる訳です。

そうした説が言うところの「初期」の何年かの期間で、「前頭葉」の機能が正常レベルに保たれている期間は、認知症を発病していなくて、左脳や右脳や運動の脳の「局部的な機能の障害」による「後遺症」の「症状」が出てきているだけということなのです。「まだらな症状が、じわじわと出てくる」と言っているのは、認知症の症状ではなくて、単なる「後遺症」としての「症状」に過ぎないのです。

ところが、本人やその家族の側にとっては、局部的なものとはいえ、「脳梗塞や脳出血」は重大な病気です。診察を受けて、局部的な脳出血や脳梗塞であれ、(その上、「誤診」であるとは言え、本人も家族も、専門の医師による診察の結果として、「脳血管性認知症」だと告知されている状況下では)、「重大な脳の病気」が発生した結果としての「後遺症」の症状の出現に驚くと同時に、それを怖がり、「後遺症」としての種々の「症状」が発現しているその状態を恥ずかしがり、その状況からくる肉体的精神的負担に負けてしまうことがとても多いのです。その結果、局部的なものであれ、脳梗塞や脳出血という重大な脳の機能の障害による「後遺症」としての「症状」の発現を「キッカケ」として、趣味も遊びも人付き合いも運動もしない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まるケースがとても多いのです脳を不十分にしか使わない、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が何年も継続していく中で、「前頭葉」を含めた脳の機能が廃用性の機能退化を起こしてきて、その機能退化の進行につれて、「アルツハイマー型認知症」の症状が、「軽度認知症」(小ボケ)、次いで「中等度認知症」(中ボケ)、最後に「重度認知症」(大ボケ)の症状として、段階的に現れてくるのです。

”まだら性”の「脳血管性認知症」と主張されている病気(実は、「誤診」)の「初期の症状」とされるその期間が終わって以降に、最終的に認知症の症状であると診断される「症状」(私たちの言う、末期段階の「重度認知症」の症状)へと症状が進行していく過程は、後にそのメカニズムについて詳説する「アルツハイマー型認知症」の「小ボケ」、「中ボケ」を経て最後に「大ボケ」の段階へと段階的に進行していく進行過程に見られる「症状」そのものなのです。

認知症の専門家達は、米国精神医学会が定める「アルツハイマー型認知症」の診断基準としての「DSM-4」の規定に依拠して診断を行うのです。その結果、「重度の記憶障害」を認知症と診断するための「第一の要件」と考えていて及び失語(左脳)や失行(運動の脳)や失認(右脳)という「重度認知症」の後期にならないと発現することがない重度の認知機能障害を『第二の要件』と考えている(これこそが、「重大な誤り」)ので、重度の記憶障害の症状があらわれてくる認知症の段階(私たちの区分で言えば、末期段階の「重度認知症(大ボケ)」の段階)にならないと「アルツハイマー型認知症」とは考えないのです。そのため、回復可能な軽度の認知症(小ボケと中ボケ)の段階は、記憶障害の程度を含めて軽度の症状が主となるので、見落としているのです。その期間中は、認知症の症状が”まだら”に現れていると考えている(上述したように、「これらの症状は、認知症の症状ではなくて、「後遺症」としての症状に過ぎない」のですが)だけなのです。そして、重度の症状が継続的に現れるようになる(私たちの区分で言う「重度認知症」の段階)と、”まだら”な症状の期間が終わったと考えているのです。

 “まだら性”とか“多発梗塞性”の「脳血管性認知症」と世間で呼ばれているものの多くは、私たちの見解からすれば、「脳血管性認知症」ではないのです。本来は「アルツハイマー型認知症」と診断されるべきものが、”まだら性”或いは、”多発梗塞性”の「脳血管性認知症」(正しく言うと、このような種類の「脳血管性認知症」は存在しない。)として、診断(誤診)されているだけなのです「脳血管性認知症」が認知症全体に占める割合を最近の有力説でさえ20%としているのに対し、私たちは5%と主張していますが、「アルツハイマー型認知症」であるはずのものを「脳血管性認知症」としているという上記の誤った診断が両者の数値の差となって現れているのです。

 上記の誤りが是正されることになれば、認知症の大多数90%以上は「アルツハイマー型認知症」が占めることとなり、「アルツハイマー型認知症」の早期発見による「回復」、或いは「予防」という「テーマ」が、喫緊の「国民的な課題」となってくるはずなのです。これまでのブログの中で何度も説明しているように、「アルツハイマー型認知症」は「生活習慣病」であり、早期発見(「小ボケ」と「中ボケ」の軽度な段階の認知症の発見)と脳リハビリにより「回復」させることも、脳の使い方という視点からの脳を活性化させる「生活習慣の構築」により「予防」することもできるものだからです。

 今回は、専門的な内容になってしまいましたが、皆さんに一番言いたいことは、「認知症の大多数は、アルツハイマー型認知症が占めている。」のだということ、そして、「アルツハイマー型認知症は、治すことも予防することも出来る病気」だということなのです。このことを、皆さんに正しい知識として知っておいて欲しいということなのです!。認知症の大多数、90%以上を占めていて、介護費用の総額が年間18兆円にも上っている、「アルツハイマー型認知症」の早期診断による「回復」と発病の「予防」という「テーマ」に国民的な関心を持ち、市町村の「保健師」さん達と「地域の住民」との「共同』活動により、小字単位のできるだけ「小さな地域単位」ごとに「地域予防活動」を全国的に展開しなければ、対策が間に合わなくなってしまうのです(ここを「クリック」してください)。

繰り返しになりますが、皆さんが日ごろ目にする認知症の殆どは「アルツハイマー型認知症」であること、「アルツハイマー型認知症」は早期の段階で見つけると「治す」ことができるし、更には、発病自体を「予防」することもできるのだということをしっかりと認識しておいていただきたいのです。そのことが、住民参加による「アルツハイマー型認知症」の「地域予防活動」を可能にする「前提条件」となるのです。「笛吹けど踊らず」ということでなくて、住民自らが行政に要求していくようにならないと、深く浸透していくことも、活動が継続されていくことも期待しにくいのです。この「テーマ」こそ、日本のどの地域にも必ず存在する『カクシャク』の称号を周りの人達から贈られているお年寄りが「先頭に立って引っ張っていく」べきものなのです。そのことはとりもなおさず、その「カクシャク老人」にとっての生き甲斐を伴う『脳の活性化』策ともなるからです。

注)本著作物(このブログN0-74に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。

エイジングライフ研究所のHPここを「クリック」してください)

脳機能からみた認知症の初期の見わけ方(IEでないとうまく表示されません)

 

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