kintyre's Diary 新館

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映画『ボディ・ハント』を観て

2012-11-25 22:57:58 | 映画・ホラー,サスペンス,スリラー

12-92.ボディ・ハント
■原題:House at the End On The Street
■製作年・国:2012年、アメリカ
■上映時間:101分
■観賞日:11月23日、ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷)
■料金:1,800円

 

□監督:マーク・トンデライ
◆ジェニファー・ローレンス(エリッサ)
◆マックス・シエリオット(ライアン)
◆エリザベス・シュー(サラ)
◆ギル・ベローズ(ウィーヴァー)
◆ノーラン・ジェラルド・ファンク(タイラー)
◆アリー・マクドナルド(ジリアン)
◆エヴァ・リンク(キャリー・アン)
◆ジョーダン・ヘイズ(ペンシルヴェニア州立大のキャリー・アン)
◆クリスタ・ブリッジス(メアリー・ジェイコブソン)
◆ジョン・ヒーリー(ジョン・ジェイコブソン)
【この映画について】
『ウィンターズ・ボーン』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、続く『ハンガー・ゲーム』は全米4週連続ナンバー1の大ヒットと、今もっとも注目を集める若手女優ジェニファー・ローレンスがヒロインを演じる話題のスリラー。数年前に殺人事件が起きた家の隣に引っ越して来た母娘が体験する、究極の恐怖と戦慄を描き出す。
『ターミネーター3』などで知られるジョナサン・モストウの原案を基に、『監禁ハイウェイ』のマーク・トンデライ監督がメガホンをとった。想像を絶する悪夢が連鎖する予測不可能なスリリングな展開。隣家の“秘密”とは果たして何か…。驚愕のクライマックスまで絶叫シーンの連続だ。出演は、「ピラニア 3D」のエリザベス・シュー、「クロエ」のマックス・シエリオット。原案は、「ターミネーター3」監督のジョナサン・モストウ。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
17歳の高校生エリッサは、両親の離婚で住み慣れたシカゴから、母サラと郊外の一軒家に引っ越す。そこは、数年前に隣の家で娘キャリー・アンが両親を惨殺して失踪するという事件が起こった訳あり物件で、驚くほど安い賃貸料で貸し出されていた。
隣の家には、親戚の家に預けられていた一家の息子ライアンが、莫大な遺産と共に家を相続して住んでいた。ロック・ミュージシャンの父の影響を受けたエリッサは、自分のサイトで自作曲を発表するなど、音楽活動を続けていた。それをきっかけに知り合ったエリッサとライアンは、次第に親しくなっていく。母サラは2人の交際に反対するが、最愛の妹と両親を失うという心の傷を抱えながら孤独に生きるライアンに、高校の同級生たちにはない魅力を感じたエリッサは彼に惹かれていく。

しかし、ライアンは家の地下室の奥、厳重に鍵を掛けた隠し部屋に、誰にも知られてはいけない秘密を隠していた。静かに飼われていたその秘密は、監禁されていた場所から逃げ出し、町を恐怖に陥れる。エリッサは予測不可能な展開の果て、想像を絶する悪夢と危険に苛まれる。やがて邪悪な欲望は、エリッサを狙ってうごめき始め、驚愕の真実が明らかになる……。 

今では「ハンター・ゲーム」などで大きく飛躍してアカデミー賞候補にまで挙げられているジェニファー・ローレンス主演作品だが、今後、彼女がこのようなインディ系?作品に出演する機会は殆ど無くなるだろうから、そういう意味でも貴重な作品かな?
ロック・ミュージシャンだった父の影響を受けて自らもその道を密かに目指している女学生という設定だが、隣家の屋敷に一人住むライアンに惹かれ始めたのが失敗の元?母の心配を振り切って交際を始めるが、ライアンには妹キャリー・アンが自らの不注意で精神的に病んでしまい挙句の果てに両親を亡くすと言う少年時代を経験。そのキャリー・アンを地下室の奥の外部の眼が届かない場所に匿っている。
だが、この妹はライアンが探してきた偽物キャリー・アンであり、その一人が大学生のウェイトレスだったのだ。エリッサもライアンがその秘密を彼女が探っていると察知すると、逆にエリッサが不意を突かれて例の部屋に監禁される羽目に。そう、エリッサが次のキャリー・アンにされるところだった。

母サラが帰宅が遅いエリッサを心配してライアン宅を訪問し、彼はとぼけるが不審な様子を察知して保安官に通報し、紆余曲折を経てエリッサは命からがら救助されるが保安官はライアンに殺害されてしまう。そのライアンを母サラが身柄を確保して事件は収束。
最後に、精神病院に収容されたライアンの口から当時の様子が語られて終り、サラとエリッサも折角引っ越してきたのに、これでは長居無用とばかりに再び引っ越したのであった。

この作品、ジェニファー・ローレンス主演でなければ惹きつけられる材料(薄着の上半身からは意外にも豊かなモノがハッキリと映っていた)は乏しかったと思われるような内容。それでもホラー作品にならなかったのは、キャリー・アンの発狂シーンが僅かだったことにもある。また、街の中の若者とのイザコザも描かれているが、こちらはライアンが孤立していることを現しているだけで、大きな意味は無し。もう少しキャリー・アンの幼少期などを挿入しても良かったと思うのだが、それが無かったのは残念だ。結局、キャリー・アンって何名居たんだろう?本物のキャリー・アンは事故死?2代目はライアン?3代目はライアンの不注意で窒息死?4代目はウェイトレス?5代目はエリッサ(失敗したけど)。だったのかな?

それにしてもこの邦題、何とかならんかな。原題は、「突き当たりの家」とシンプルなのだけど。


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