kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『リミットレス』を観て

2011-10-19 18:43:46 | アメリカ映画 2011

11-69.リミットレス
■原題:Limitless
■製作年・国:2011年
、アメリカ
■上映時間:105分
■鑑賞日:10月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
■料金:1,000円
 

□監督:ニール・バーガー
□脚本・製作:レスリー・ディクソン
□撮影:ジョー・ウィレムズ
□編集:トレイシー・アダムス、ナオミ・ジェラティ
□美術:パトリツィア・フォン・ブランデンスタイン
□音楽:ポール・レナード・モーガン

◆ブラッドリー・クーパー(エディ・モーラ)
◆ロバート・デ・ニーロ(カール・ヴァン・ルーン)
◆アビー・コーニッシュ(リンディ)
◆アノドリュー・ハワード(ゲナディ)
◆アンナ・フリエル(メリッサ)
◆ジョニー・ウイットワース(ヴァーノン)
◆トーマス・アラナ(ベージュの上着の男)
【この映画について】
“脳が100%活性化する新薬”という驚愕の設定でベストセラーとなったアラン・グリンの「ブレイン・ドラッグ」を完全映画化。エディを演じるのは、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』や「ハングオーバー」シリーズのブラッドリー・クーパー。落ちぶれた負け犬から世界を股にかけるエグゼクティブに大変身する爽快な成り上がり人生と、その先に待つ最悪のトラブルと闘うスリルに満ちた役を演じ切った。
共演は、アカデミー賞に2度輝く名優ロバート・デ・ニーロ。圧倒的な存在感と長年にわたってハリウッドを担ってきたカリスマ性で、エディを巧みに利用しようとする財界の大物カール・ヴァン・ルーンに扮した。監督は、『幻影師アイゼンハイム』のニール・バーガー。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
作家志望のエディ・モーラは出版契約を交わしたにもかかわらず、原稿を一行も書けていない。ホームレスのような風貌で酒に溺れ、恋人のリンディも彼の元を去っていく。
エディは街で、元妻メリッサの弟ヴァーノンと偶然再会する。薬品会社のコンサルタントを自称するヴァーノンはエディの窮状を知ると、開発されたばかりの新薬NZT48を差し出す。通常20%しか使われていない脳を100%活性化する薬だという。エディがその薬を飲むと、脳に埋もれていた過去の全ての記憶から情報を集める能力が覚醒し、一晩で傑作小説を書き上げる。
翌朝目覚めると元の自分に戻っていたエディは、ヴァーノンを訪ねる。ヴァーノンは顔に殴られた跡があり、外出できないと言う彼の代わりにエディが用事を済ませに行く。エディが戻ると、部屋は荒らされ、ヴァーノンは死んでいた。エディは通報した後、新薬が狙われていることに気づき、薬を見つけて持ち出す。

大量の薬を手に入れたエディの人生は一変し、さらに証券取引に挑戦する。エディは金貸し屋ゲナディから元手を借りて、10日間で1万2000ドルを230万ドルにする。大物投資家カール・ヴァン・ルーンはエディに目をつけ、史上最大規模の会社合併の話を持ちかける。エディはリンディとの関係も修復し、成功を手に入れたかに思えた。
しかし突然、エディの身体に異変が起こる。一夜を共にした女性が死体で発見されるが、前後の記憶が欠落している。エディはヴァーノンの顧客リストに電話する。すると、3人は死亡、あとは病気を患っていた。さらにリストの番号を押すと、数日前からエディを尾行していた男の携帯が鳴る。エディがとっさに逃げ出すと、男も追いかける。エディは男をまき、メリッサと再会する。やつれて変わり果てた彼女は、新薬に関する恐ろしい秘密をエディに告げる。

この話、最初はテンポよく進み、怪しげな新薬を元妻の弟から一錠差しだされて半信半疑で服用したことから人生が替わった男の話でこの辺までは良くある話。ところが、薬効凄く、別人のように脳が冴え渡ったことで人間として欲が出て来るたややこしくなる。
そもそも売れない作家だったのに、予想外の成功を手に入れると、欲が欲を生み出し、何時の間にか自分自身への制御が効かなくなると、今度は危険な方向へと進んでいく。案の定、エディを尾行する男の出現やヴァーノンの死にまつわる謎とメモ帳の存在。そこに大物投資家がエディの成功の秘密を探ろうとし始める中盤辺りから展開が変わって来る。
結局エディは薬の影響が体に及ばすパワーを制御するために、服用を徐々に止める方向へと向かわせるのだが、一度薬の効果を知ってしまったことで止められなくなった。やがて、彼は上院議員にまで登りつめたが、カールは全ては薬のおかげだと見抜いていたのだが、何となくラストは曖昧な終わり方でエディがカールをやり込めてジ・エンドという締まらない形だった。

デ・ニーロは前半は登場シーンが無く、途中からの登場だが、折角デ・ニーロを起用しているのだから、カールが大物投資家なのに大物ぶりが伝わって来なかったものの、デ・ニーロの貫録でその辺は補っていたので監督も脚本家もその辺は感謝すべきである。
そしてストーリー上重要なアイテムである「薬」。この不思議な薬の存在の裏で何があったのかは殆ど語られないのだが、その辺をもう少し掘り下げてもらいたかった。でも、あの薬一度でいいから服用したい...なんて思っちゃいました。


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