kintyre's Diary 新館

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映画『ザ・ライト エクソシストの真実』を観て

2011-04-18 17:27:02 | アメリカ映画 2011

11-29.ザ・ライト エクソシストの真実
■原題:The Rite
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:114分
■字幕:松浦美奈
■鑑賞日:4月16日、新宿バルト9(新宿三丁目)
■料金:1,800円
 
スタッフ・キャスト(役名)
□監督:ミカエル・ハフストローム
□脚本:マイケル・ペトローニ
□撮影監督:ベン・デイヴィス
□美術:アンドリュー・ロウズ
□編集:デイヴィッド・ローゼンブルーム

◆アンソニー・ホプキンス(ルーカス神父)
◆コリン・オドノヒュー(マイケル・コヴァック)
◆アリース・ブラガ(アンジェリーナ)
◆トビー・ジョーンズ(マシュー神父)
◆キアラン・ハインズ(ザヴィエル神父)
◆ルトガー・ハウアー(イシュトヴァン・コヴァック)
【この映画について】
エクソシストとは、バチカン公認の正式な職業である。バチカンにはエクソシスト養成講座が存在し、そこで学んだ者たちが、悪魔祓いの儀式を遂行する。中世ではなく、21世紀の話だ。実際にイタリアでは、悪魔祓いを必要とする人々が急増し、エクソシストが不足したために、広く募集した時期もあったという。
そして2010年11月、ますます高まる世論に応じ、カトリック司教たちが召集された。その時のある司教の「戦いに備えよ」という呼びかけが、ニューヨーク・タイムズの紙面を飾り、アメリカの人々を驚かせた。我々が日本で何も知らずに時を過している間に、海を超えた地の少なからぬ人々が、かつてない戦いの季節に突入しようとしているのだ。そして、全世界にその実態を知らしめるかのような衝撃作が誕生した。
今まで描かれることのなかった、ごく普通の青年がエクソシストになるまでの過程。今なお行われている儀式とエクソシストの全貌が描かれているだけに、否応もなく闇の世界へと呑み込まれていく物語はあまりにもリアルだ。主演は、アカデミー賞に輝く真の名優アンソニー・ホプキンス。監督は「1408号室」のミカエル・ハフストローム。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
信仰を見失ったアメリカの神学生マイケルは、卒業を間近に控え、司祭になる道を捨てようとしていた。生まれ育った街を出る口実が欲しかっただけで、信仰心に篤いどころか疑問さえ持っている。父は死体処理を本業とすることから家業を継ぐ気も無かったのだが、ある日、マイケルは恩師のマシュー神父に声をかけられた、まさにその時彼の目の前で交通事故に遭遇しながらも、即死状態の被害者に向かって祈りを捧げる。
マイケルのこの行為を目撃したマシュー神父は、マイケルにローマに渡り2ヶ月間、バチカンのエクソシスト養成講座を受ける様に勧めイタリアに渡った。やがてマイケルは、講師のザヴィェル神父より、異端だが“一流のエクソシスト”だと讃えられるルーカス神父を紹介され、悪魔祓いを手伝うことになる。一方でこの講座に参加していたジャーナリストのアンジェリーナと知り合い、彼女はエクソシストについての取材で参加しているとのことで意気投合する。

そんなある日、父親が誰だかわからない子供を妊娠している16歳の少女の悪魔払い儀式に立ち会い、悪魔の存在を疑うマイケルだったが、彼を待ち受けていたのは、その疑惑を完璧に打ち砕くような数々の恐るべき出来事であった……。
当初は、悪魔の存在そのものを疑問視していたマイケルも、ルーカス神父の儀式に参加するうちに心境の変化を感じていた。そして、病院の一室に運ばれていた少女が、二人が廊下で休憩している隙に体調が急変し原因不明の大量出血で死亡してしまう。
少女を死に追いやった悪魔の次のターゲットは何とルーカス神父だった。マイケルは儀式に立ち会いたいとの希望を持つアンジェリーナを招き入れ自らがルーカス神父の儀式を執り行う。

ストーリーとしては大体こんな流れで行き着き、マイケルの儀式は成功しルーカス神父も助かり、彼はアメリカへ帰国しアンジェりーナもこの貴重な体験を著書に纏め、マイケルはその後、神父の道を歩み現在もエクソシストとして活躍しているそうです。

全体の展開としては無理無く進んでいき、マイケルが如何にしてエクソシストへの道を歩んだのかが分かる作りであり、サイドストーリーとしても父との関係や、エクソシストを徹底取材しているアンジェリーナとの関係も盛り込まれていて程良く分かりやすい作品に仕上がっている。
但し、エクソシズムはキリスト教世界の話であり、宗教観の事なる日本人には背景とか憑依する過程とか分かり辛いパートが多いのも事実です。そういう場面を抜きにしてアンソニー・ホプキンスの演技は相変わらず流石の一言以外に思い浮かばないけど、難しい役をまるで本物の神父の様にイタリア語を操り儀式を執り行う表情は鬼気迫るものがある。派手な仕掛けや悪魔の姿は出てこない分、彼の演技で魅せているのは正解でしたね。変にCGを駆使したりしてえげつないシーンを強調しては単なるB級ホラー映画ですから。


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