昨日、長谷川穂積対アルバロ・ペレスのWBC世界バンタム級タイトルマッチが行われた。
勝てば長谷川は具志堅用高以来、日本人では2人目の2ケタ防衛となる。
相手は強打のサウスポーで、長谷川とはサウスポー同士の戦い。
リ-チで5cm上回る挑戦者は射程距離が長く、試合中、何度も長谷川の頭上スレスレをパンチがかすめる場面があったが、長谷川の4ラウンドKO勝ち!
5試合連続のKO防衛は具志堅以来、実に30年ぶりのコトだという。
フィニッシュは左→
右→
左ストレートと得意の高速回転の連打が炸裂!
実質、左の2発で決めた。
相手も打たれながらも打ち返してくるタフネスを見せつけ、最後まで試合は分からなかった。
2ラウンド目には足を踏まれてバランスを崩し、一瞬ヒヤッとさせる場面もあったが、結果的にはあごを打ち抜かれ、うつ伏せにダウンした挑戦者を見て、レフェリーはカウントを止めた。
実際、長谷川が3ウンド目以降を戦ったのは実に4試合、1年半ぶりで、久々に強敵との好試合となった。
それでも無傷のKO勝利に2人の子どもをリングにあげ、抱きかかえるお決まりのシーン。
具志堅がもつ日本人タイトル防衛記録まで、あと3試合。
記録も見たい気もするが、現在29歳の長谷川が、どこまで11kg、4階級も体重を落としてベスト・コンディションで試合に臨み続けるコトが出来るのか?
恐妻家で知られる長谷川だが、今回の試合は、奥さんも一緒に6kg減量して臨んだという。
12月16日の誕生日には、「お父さん頑張って」という手紙を子どもたちからもらい、病気を克服する勇気になればと、ガンを患う母に捧げた勝利。
家族の愛が、偉大なチャンピオンを支えているのを感じさせられた試合であった。
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