ここ広島にいると8月15日、そして、とりわけ8月6日が取り沙汰されるコトが多い。
しかし、今日、12月8日がどんな日かを知る人は少ないように思う。
今から68年前の今日、日本の機動部隊がハワイ・オアフ島の真珠湾にある米軍基地を奇襲攻撃し、3年6ヶ月に及ぶ太平洋戦争に突入した。
1941年12月8日、午前3時19分、現地時間で7日の午前7時49分のコトである。
「開戦記念日」という言い方もあるようだが、いかがなものか・・?
70年近く前のコトとはいえ、日本がアメリカに対して戦争を仕掛けた・・という歴史上の事実があるコトは、戦後世代の我々には、にわかには信じがたい。
今の若い世代の人たちなら、なおさらのコトだろう。
12月2日に大本営より、「日本時間12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」を意味する暗号電報「ニイタカヤマノボレ1208」が発信され、真珠湾攻撃がなされた。
碇泊していた戦艦8隻のうちアリゾナ、オクラホマ等4隻が撃沈、3隻が大破、1隻が中破、加えて航空機231機を破壊して、攻撃の成功を告げる「トラ・トラ・トラ」という暗号文が打電された。
12月1日の御前会議で、対米宣戦布告は真珠湾攻撃の30分以上前に行うべきと決定されており、ワシントンで交渉していた野村・来栖両大使がアメリカ側に最後通牒を手渡してから攻撃を開始するはずであったが、最後通牒の文書の作成に時間がかかり、事実上、”奇襲攻撃”となってしまった。
この事実は米政府によってプロパガンダに利用され、以降、太平洋戦争中、アメリカにとって「リメンバー・パールハーバー」は卑劣な手を使った日本人に対する戦意高揚のスローガンとなった。
アメリカは日本の真珠湾攻撃を事前に察知しており、戦争の口実として利用したという陰謀説もあり、その真偽のほどはわからないが、「日本が戦争をはじめた」というのは紛れもない事実である。
よく現行の憲法は戦後の占領統治下にアメリカから押し付けられたものだという意見や、日本はアメリカの属国だ・・はなはだしきは、8月6日に、わざわざ広島で「日本も核武装すべきだ!」・・などという過激な自説を述べる不逞の輩がいたり・・。
戦争を永久に放棄する日本の平和憲法は、世界に誇れるものである。
そもそも、日本は”戦争をふっかけて負けた国”なのである。
本来なら戦後はアメリカ、イギリス、中国、ソ連・・と4分割統治されていたかもしれないのだ。
しかし、実際には日本が戦後、分割統治されずに1つの「国」として存在しえたのは、民主主義陣営に取り込まれ、アメリカの同盟国として共に歩んで来たからこそである。
日米同盟は、日本が「国」として体をなす為の1つの”要”なのである。
実際、米軍基地の移転が云々されるが、日本から基地がなくなったら大変なのだ。
ウチの奥さんのおじさんも岩国の基地で働いてるが、あんな田舎で基地がなくなったら、働き口が無くて困るってもんである。
ましてこの不景気・・。
天皇制自体も、戦後、来るべき中・ソ共産主義勢力との戦いの防波堤とすべく残されたという。
事実、戦後すぐの1950年に、おとなり韓半島では朝鮮戦争がおこり、民主・共産両陣営が2つに分かれて戦い、現在に至るまで、この地球上で唯一残された分断国家として存在し続けている。
民主・共産両陣営が対峙するこの韓半島と、宗教対立の続く中東に、世界平和に至る最後の課題が象徴的に現れ、凝縮されているといっても過言ではないだろう。
戦後、韓半島は38度線で国土が真っ二つに分断され、今なお同じ民族同士、家族同士が自由に行き来して会うコトもできないまま、半世紀以上も睨み合っている。
その韓国の代わりに、日本がそうなっていたかもしれないのである・・。
―簡単にいうと、同じ日本人でありながら、四国や九州、北海道にいる親戚や兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんに会えない・・そんなコトになっていたかもしれないとゆーコトだ。
そして、それが韓半島の現状なのだ。
北朝鮮みたいな国に住みたいと思う日本人がいたら、ぜひ教えて欲しいもんだ・・。
実は今また、日本がそーゆー危機に瀕している。
実際、この不景気である。
日本の経済状況はちょっと見通しが立たないくらい大変である。
そんな中、猛威を振るっているのが中国経済である。
完全な共産党の一党独裁国家でありながら、自由経済を導入し、世界最大13億の人口、すなわち市場を誇る手に負えないドラゴンだ。
今、この広島をはじめ、中四国一帯の企業も、かなりの中国資本が進出し、次々と買収してるという。
全国的にはもっとなのかもしれない・・。
実体は1つの「国」のように見える日本かもしれないが、経済的には中国に牛耳られ、実質、水面下では終戦直後の日本のように、分断される危険性が潜んでいるのではないか・・?
どうやら、マジで、そんな危惧を抱かずにはいられない状況のようだ・・。