観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「河童」につままれた(?)ようなシュールさ

2007年12月23日 | 映画・ドラマ
 芥川龍之介の「河童」を、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦を主演で映画化。上司の身勝手な注文に耐える日々。ある日、男は「社長の息子の宿題である珍しい動植物の写真を撮ってこい」と頼まれ…。 穴か何かに堕ちてしまった。気を失った男が目を開けるとそこには「河童」がいた…。
 原作は、芥川龍之介の傑作。なのに、ならぬだからなのか、映像では現しきれない芥川ワールド。これはもう本を読むべき。
 芥川を離れ、一つの映画として見た時…。台詞棒読みのいかつい男・谷中敦。なぜに彼を起用した? 
 心の葛藤をテーマにした作品には、やはりそれなりの役者を立てないと、意味不明なシュールなものになってしまう。
 谷中敦は兵隊さんとか極道役とかが向いてるんじゃないの?
 以前、「トップガン」でトム・クルーズが、飛ぶ鳥をも落とす勢いだった頃、どんな大根役者でも男は兵隊、女は娼婦を演じればそれなりに様になる。と痛烈な批評をした映画評論家がいたが…。

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