観るも八卦のバトルロイヤル

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斬って斬って斬りまくる。
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踊るミックスの「座頭市」

2007年05月30日 | 映画・ドラマ
 勝新太郎主演で知られる名作時代劇も北野武が挑んだらこうなった。
 北野武が演じる盲目のマッサージ師(差別用語だかなんだか、色々面倒くせえ)、座頭市。江戸時代なのになぜだか金髪。しかも仕込み杖は朱塗り。おしゃれなんだか、歌舞伎ものなんだか、金色だ朱色だといったって目が見えないじゃん。あんた。ってなところから始まった北野「座頭市」。
 凄腕の人斬り服部源之助(浅野忠信)とおしの(夏川結衣)夫婦や、遊び人の新吉(ガダルカナルタカ)、そして美しい旅芸人姉妹(妹はは実は弟。ブラウン管を通せば最初から分かってることだけど、なぜか江戸時代の人は分からないらしい)などと市が出会い絡んでいく。
 勝新「座頭市」を知ってる世代には、「なんともまあ、市っあんもさばけたねー」ってなもんだ。薄暗い画面で瞼ぴくぴくさせながら仕込み杖を抜く、まるっこいおじさんだった市っつあんが、突然青い瞳をカッと見開き、「開いたって見えねえんだけどね」と洒落る。
 そうか、市っつあんはミックスだったんだー。
 ラストは総出演者(ビートたけし,子母沢寛,北野武,浅野忠信,夏川結衣,大楠道代 など)が一同に集ってのタップダンス。下駄を紐で括り浸けてのタップはお見事だけど、今度の市っつあん「踊りたかっただけなの?」。

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