北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

山線経由の臨時特急 キハ183走る

2013年07月30日 | インポート

旭川で撮り鉄三昧などと洒落込んでいた日は母の住む登別を中心に、胆振西部ではかなりの雨。
当日は室蘭本線の長万部~苫小牧が終日運転を見合わせ特急列車などが終日運休となりました。そのため同日は一部の客は、函館本線の小樽周りに経路変更したようです。まあ鉄道ファンなら「山線」として、知らない人はいない路線です。でも、お恥ずかしいことに私はその発想に至らなかったのです。長万部から来札していた知人は昼過ぎの普通列車で山線経由・長万部に帰っていきました。その人の話によると、いつもより車両が多く連結されていたとか。でも乗客は少なかったそうです。たぶん、函館方面から長万部で乗り継いで札幌方面帰ろうとする乗客を意識して増結したのではないかと思います。案の定、長万部駅の待合室にはパイプ椅子が用意されていたとのこと。函館を14時26分に立つキハ40も増結されていたのかも知れません。その列車は長万部で17時44分の小樽行きに接続します。またバスで長万部まで来た方にも配慮したものだったでしょう。その列車の混みようは想像を超えたものではなかったでしょうか。
そして、ちょうどその同時刻には、札幌発函館行きの臨時特急が1本山線経由で運転されていたのです。
これだけを聞いて、さすがにJR北海道だ。有珠山の噴火以来久しぶりに迂回運転をしたのかと思ったのです。ただし、夏冬のリゾート列車は別ですが。Dsc_0066
ところが、ある方のブログを見てびっくりというか、なるほどと思いました。
27・28日の函館での人気グループのライブがらみのJTBツアー客向けの団体列車の車両が札幌を出発できず函館発の車両繰りができない状況あった。それでJR北海道は夕方に札幌発の臨時特急を山線経由で運転し、ツアー客向けに用意していたキハ183系6両をそれに充当した。
道南方面へ移動できず札幌で足止めされていた客を、本来の目的である団体列車の回送を使って道南方面への便宜を図る「送り込み運用(間合い運用)」が、この臨時特急の本当の性格。
現在、函館運輸所では団体に充当できる車両や編成が、ほとんど残っていないのが現状で、何としても苗穂運転所から函館まで、団体列車に使用する編成を、送り込む必要があったということ。

 

要するに、函館でライブがあり、大手旅行代理店JTBのツァーがあったから臨時の特急を走らせたということです。JTBは国鉄の時代からJRとは特殊な関係にあります。もともとは国策でできた両社ですし、社員の交流もあった時代もあります。お得意様の大手旅行代理店の威光があったから動いたのが今回の山線経由の特急の性格。
鉄道会社は一般乗客より旅行代理店を向いているということが良く分かりました。でも旅行代理店も顧客です。大事にするのはあたりまえ。
ただ、もしライブなるものが無ければ、一般顧客は札幌で一夜を過ごしたのかもしれません。
写真は同型の183系オホーツク(愛称ノローツク)
参考と引用⇒dieseltrainの部屋  http://dieseltrain.blog22.fc2.com/ 
ありがとうございます。いつも読んでます。


旭川での撮り鉄三昧。

2013年07月29日 | 旅行記

私は、どちらかというと、いわゆる「乗り鉄」なので、車両の写真はホームで撮るスナップが中心ですが、7/28はツイッター鉄仲間のオフ会ということで、旭川駅、新旭川駅、近文駅で通過する車両を中心に撮影をしてきました。Dsc_0052
同好の士はみなさんカメラのベテランですから、構図の取り方はすばらしいものでした。当日、新旭川では太陽が燦燦と降り注いで、汗まみれになり、近文では、今にも泣き出しそうな空をみんなで見上げながらと言った感じでした。
昼食は旭川駅東改札口近くのサニーガーデンというファミレス?で食事をしました。快く席を確保しておいてくださった店員さんに感謝します。

各自めいめいで好きなものを注文して食べましたが、私は、毎度定番の旭川醤油ラーメンにしました。美味しかったですよ。Dsc_0081

朝8時12分のカムイで着いて17時発のカムイで帰ってきましたが、久しぶりの特急は速いし、やはり良いですね。11月のダイヤ改訂では減速を考えているようですが、やはり、鉄道は高速・安心・良いサービスが基本です。Dsc_0170

機械は壊れるものです。壊れたら直すものです。欧米の方々は自動車を長く乗るといわれます。そして、あのベンツでさえ初期トラブルも少なくないといいます。欧米人は、そこを了解した上で直して乗るのです。メーカーからの部品の供給も長いといいます。
日本人は、機械に完璧を求めすぎますね。
「機械は壊れない」と考えて、逆に整備の手を抜くことになったのかもしれません。
トヨタファンの方には申し訳ありませんが、トヨタは壊れにくい丈夫との定説が一般的ですね。しかし、最近のトヨタ車は壊れやすい、部品はすぐに入手不可能という声も聞きます。
私はそれはないと思います。トヨタ車は壊れないとの定説に頼るあまりに定期的な整備点検を怠っているユーザーが増えているのではありませんか。最近、トヨタの古い車種を見ることが少なくなりました。なぜでしょうか。今書いたことにヒントがあります。

私は15年間壊れる壊れるといわれながらホンダ車に乗りました。あまりに壊れると言われるので、整備には手を抜きませんでした。25万キロしっかり走りました。やはり、機械は整備です。Dsc_0193

話が戻りますが?。低速の特急は誰が乗りますか。故障が続いたら原因を追究して直せばよいではないですか。便を減らす。遅くするなんて、あくまで一時しのぎにしか過ぎません。利用客が離れるだけです。高速で大量の輸送こそ鉄道の強みです。
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NHKのJR北海道に関する番組を見て

2013年07月27日 | インポート

写真は7/27に、名寄・音威子府で運行された常盤号です。名寄市在住の中村さんという鉄道ファンの方の撮影です。ありがとうございます。Photo_3

北海道新聞が社説で、今回のJR北海道の問題を厳しく批判したようですが、我が家は朝日新聞なので読んではいません。ただ、相当に辛らつな内容だったことが漏れ聞こえてきました。

同じ7月26日のNHK札幌放送局はクローズアップ北海道という番組で取り上げていました。
燃料噴射ポンプの構造模型での説明が分かりやすく、たしかに、今回問題となったどの部品が破損したのか分かるとともに、素人ながら理由に不思議に感じさせました。
特に大きな力がかかったり高速で回転する部分ではないわけで、交換してから短時間で疲労断裂するとは思えませんでした。
JRでも同様に判断したようで、2回連続して破断したのは、それらが同じロットで、何らかの共通した問題を抱えていたと考えたようです。

しかし、番組の中では、なにか別の原因が考えられることを示唆するとともに、安易に原因を特定してしまったことへの批判が述べられていました。

番組の映像を見ていて感じたのは、整備工場の職員の若さでした。やはり熟練工の不足が原因の一つかなと思いましたが、もし、熟練工がいたとしても今回のトラブルを回避できたかというと、それも疑問でもあることが、車両部長と工場長の話から見えてきました。

本当の原因をつかむのは、かなり先のこととなるでしょう。その間は変則的なダイヤが続くことになります。

バスと比較して利用客はスピードを求めていないから、サービスさえ提供できれば減速運転がよいのだとの意見もありますが、やはり鉄道はスピードも求めるべきでしょう。ここで主客が転倒するような意見は鉄道輸送の将来を見誤るものとなります。


がんばれ北海道旅客鉄道株式会社

2013年07月26日 | うんちく・小ネタ

JR北海道は、8月末日まで札幌・函館間の特急北斗、札幌・釧路間の特急Sおおぞら、札幌・稚内間の特急サロベツの一部を運休しているが、その対策が8月の特急列車等運転計画として発表された。8月の繁忙期に札幌・函館間は最大9往復とするため、大方の予想通りリゾート気動車を投入するなどだ。Photo_5

 

旭川・稚内はキハ40等による臨時快速列車が1往復運転。
ただし札幌・釧路間は減便されたままの5往復

 

札幌・函館間は、北斗用のキハ183系気動車が、使用中止となっているため、3往復減便の8往復を281による「スーパー北斗」(一部北斗)で維持している。
現在、臨時の北斗を一便運行しており、使用しているキハ183系はオホーツク用とサロベツ用を使用したもの。183系の先頭車は電源を供給するためのエンジンが積載されているので、今回問題になっている30,000ccの強力エンジンは載せられなかったのが幸いした。
 前述したリゾート気動車の運用によって臨時北斗はさらに1往復増発して、お盆期間まで札幌・函館間は9往復体系となる。

 

これによって、定期列車の本数に近くなり、使用するのはリゾート気動車のニセコエクスプレス車両とノースレインボー車両とのこと。現在は、フラノラベンダーエクスプレスとして運行され、運行期間の終了にあわせて函館方面に回される。

 

具体的には、8月1~7日はニセコ車3両を使用し、多客期の8月12~19日は、ノースレインボー車5両を使用。「ノース」の運行便は最高営業速度130キロの車両なので従来の「北斗5・14号」と変わらないダイヤで運転。ただし「ニセコ」3車両は営業最高速度120キロなので10分程度、所要時間が長くなる。

 

詳細はJR北海道のHPをご覧いただきたい
http://www.jrhokkaido.co.jp/pdf/130724.pdf


札幌・稚内間は、特急列車の臨時増発は無く、8月1~31日にサロベツのダイヤに近い時間帯(マニアはスジという。)で、旭川・稚内間に臨時快速列車を運行。
これはキハ40か同54等の普通気動車の2両編成のようで札幌・旭川間の電車特急カムイに接続。
札幌と稚内間を乗り継ぎした場合とサロベツの差は、下りは33分、上りは15分所要時間が増加する。

 

平成10年頃まで走っていた急行「礼文」?を思い出す方も多いかも。また、通常、宗谷本線の普通列車はワンマンにもかかわらず車掌が乗務する。これはワンマン車に積載されている案内音声は特急に対応していないからと思われるし観光客への配慮か。
今回、臨時列車増発がなかった釧路。
スーパーおおぞら使用のキハ283系が、石勝線事故の影響やキハ183系にも余裕がないと いう背景が上げられる。
しかし、平常の釧路・帯広間の乗車率から見ると、大きな影響は無いと、JRも
冷たい判断(笑)となったと感じる。
道東道の影響で、帯広・釧路方面の輸送実績が減ったことが、臨時列車増発を見送った理由かもしれない。
特に、今は新幹線延伸の函館方面がJR北海道の思考の真ん中にあるわけで、車両は札幌・函館に向けているから・・・・・。
 7月19~21日に釧路・帯広間で臨時快速列車を運転し帯広で特急に接続させたが、あの臨時列車はキハ40の2連という可愛らしい物。要するにそれで間に合ってしまったのだ。
11月に減便・減速を柱としたダイヤ改正が行なわれるようだが、少なくとも釧路方面への便数は今の減らしたままの状態での改正だろう。
でも、乗り換えの面倒さあっても、臨時快速は代替手段として検討して欲しいものだ。

さて、北海道の鉄道は路線によって特急の車種が異なるのも面白いが、そんな中で何かあると「代走」として走るのが万能キハ183系。何でも効きます。ほとんどオロナイン軟膏
原型は国鉄時代の車両で、石北本線、函館本線山線、根室本線となかなか手ごわい線をなんとなく?走りきってしまうキハ183の存在は大きい。
Photo_3
今日の報道でJR東日本との車両メンテナンス技術の提携を発表したが、JR東はローカル線を入れて電化率70%の路線で、ディーゼル特急を現在は走らせていない。技術提携はJR北が培ったディーゼル特急の技術を逆に失ってしまい。新幹線に偏り、電化区間以外の特急の廃止にもつながるのではと危惧する。
国交省の官僚が一時しのぎに監督官庁の面目を保つために?机上で考えただけとしか思えない。私は効果は薄いと判断する。JR北としては監督官庁の指示(提案などと言ってますが)を無視するわけにもいかなかったのであろう。あくまで東の進言と言う形をとるが、国交省の意図はあきらかだ。
大人の世界だ
さて、これからの北海道の基本的な特急車両は何か・・・・・大方の意見のとおり私はどこでも走れるキハ261系しかないであろうと思う。
交通機関の発達はスピードとの戦いであったと言っても過言ではない。
それに逆行して減速運転などと逃げているようでは、JR北の技術力は上がるどころか退行してしまうのではないか。
今こそ、メディアの過剰な魔女狩り的報道に負けず、がんばって欲しい。

 

 

 


どうするJR北海道

2013年07月20日 | うんちく・小ネタ

素人ながらいろいろと考えてみた。183
JR北海道の輸送体系の3 つの柱は札幌都市圏の近郊輸送、次いで道内の都市間輸送
さらに対本州の長距離輸送。このうち重点が置かれているのは、やはり前者2つ。その二つのうちの一つが、今回大きなダメージを受けた。
リゾート列車等はあくまでも副業に過ぎず、関連会社の経営も大きな収益を上げるには至らず、350億円に及ぶ営業損失をカバーするには至っていない。2つ重点事業の再構築が急ぐために、既定のものは除いて「今後は」、新たなリゾート列車等の運行は控えられるのではないだろうか。それは秋以降のダイヤ改正に現れるだろう。旧来の「つきあい」と「しがらみ」にこだわっていてはこの危機は乗り切れない。
いまだ北会社経営方針にある株式上場については、JR九州は視野に入ってきたが、あくまで新幹線効果によるもの。北会社も新幹線効果を期待しているのだろうが、ただでさえ少ないヒト・モノ・カネをそちらに向けすぎたのではないだろうか。新幹線効果を期待するなら函館以北の在来線での運輸事業の再構築が急がれる。そして本格的な黒字会社になり上場を果たすのは、25年後の新幹線札幌延伸を待つしかない