北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

消えゆく車両と消えゆく北海道の観光専用列車

2017年09月25日 | JR北海道 JR北
8月末から9月初めにかけて函館本線の倶知安経由で札幌・函館間を臨時列車「特急・ニセコ号」が走りました。
使用車両はキハ183の0番台と呼ばれる、183の初期の形式で、さらにスラントノーズと言われる高床運転台の人気車を両端に入れた4両編成でした。




今年度で廃車とされてるだけに、かなりの人気で、沿線には多くの撮り鉄君達が大砲列を敷いたようです(笑)。

私は、自宅前の跨線橋から上りをバチリで終わりました。乗車率はどうだったのでしょう。使用した車両は予備車ではないので、現在は特急オホーツクと大雪の運行に戻っています。

かつては臨時・波動運用に活躍した183もお別れが近いですね。0番台はエンジンを大出力に換装するなどの手を加えることもなく、オリジナルの形を保ってきたので、大きな故障もなく長い期間の運用に供することができたと言われます。その点では特急北斗などに使われて130キロ/時で走った換装タイプとは異なった道を歩んできました。車体に比して高い出力というのは自動車でも耐久性に影響が出ます。


私もホンダアコードという本来2000CCの車の1800CCタイプに乗っていましたが、15年25万キロという長い期間使うことができました。(笑)
さて、183も余裕のある時は臨時北斗として長い編成で走っていました。




ところで、JR北は突然のようにリゾート列車の廃車を発表しました。
ニセコエクスプレスです。部品の入手ができないことが理由ですが、今のJR北なら、どんな理由でもつけられます(●^o^●)
10月29日、11月3.4日にラストランと銘打って記念列車が運行されます。札幌と蘭越を往復しますが、倶知安・蘭越間は普通列車の扱いのようですし、記念乗車券も発売されます。
私はフラノラベンダーエクスプレスや優駿浪漫号で何度か乗りましたが、すでに車体にゆがみが出てきているとのことでドアのトラブルに遭ったこともありました。でも可愛らしいスタイルはいつまでも懐かしく心の中にとどまることでしょう。




このほか、レインボーエクスプレス、クリスタルエクスプレスもお別れのカウントダウンが聞こえてきます。両車は近く北海道が音頭を取って実施される観光列車に使用されるようですが、無事に役目を果たすとともに、少しでも長く我々を楽しませてほしいものです。

さらに旭山動物園号も今年度で終了、廃車となるのでしょう。
タイヤが偏摩耗してしまったC11177のSLの復活も不透明です




これからは、キハ54にラッピングした流氷物語号やステッカーを張り付けてた789系(0番台)など、定期運行列車を利用したセミ観光列車の運行が増えていくものと思われますし、島田JR北社長も記者会見で言及しています。これはこれで、楽しいと思います。

今のJR北海道は「人」の育成が急務です。退職したならともかくも、在社しながら勤務している会社の悪口をメディアのインタビューに応えて話してしまうような社員がいるようでは会社の再生は望めません。

「人」「物」「金」と言われ、近年は「金」のことに関心が行きがちですが、今のJR北は「人」でしょう。労働組合に関しては、私は多くは言いたくありません。労組は必要だからです。しかし、本来の労組の役目から逸脱して、必要以上に甘い労務管理を、会社側に許させているのではと感じることはあります。





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キハ40の4連のひまわり号が札沼線を走った

2017年09月25日 | JR北海道 JR北
最初にお断りしますが、札沼線廃線を受けて行われている「廃線反対のアピール列車」ではありません。

「ひまわり号は、障害者やその家族・ボランティア・労働組合が中心となって日本国有鉄道の車両を借り切り専用のヘッドマークをつけて上野駅(東北本線・東京都台東区) - 日光駅(日光線・栃木県日光市)を走らせたのが始まり。
当時は車椅子の通れない改札口、階段が多く障害者の利用できるトイレのない駅や障害者の使用しづらい列車の構造(狭いドア、ホームとの段差等)のため、体に障害のある人たちが自由に列車に乗って旅が出来ないという現状のなか「列車に乗ってみたい」「旅をしたい」という障害者の切実な願いを実現させようという声が発端となり「ひまわり号」という障害者専用列車を走らせ、利用しやすい駅作り・街作りへの運動へと発展。
障害者施設・病院・団体等を事務局に障害者とボランティアが中心となって運営されているのがほとんどである。また年1回程度、主に事務局員(障害も含む)を対象とした全国交流会をひまわり号全国連絡会がとりまとめ開催している。」
以上はウィキペディアより。

私も重度心身障害者を支援するNPOの役員としてボランティア的に活動をしておりますが、仕事にかまけて思ったような活動もできずにいます。
実は、この列車の活動のことは知りませんでした。
数日前に連絡を頂いて40の4連見たさに札沼線を訪ねました。
前日に、ひまわり号の趣旨を知るに至り、「ネタ列車」としてではなく見ることになりました。
月形駅では一両がホームからはずれて停車。この駅は3両が所定のようです。
JRの関係者が10名ほど乗降口とホームの間にスロープを架けるなどの作業をしていました。
キハ40は車いす対応していませんし、床面も高いのでスロープの傾斜がかなりきついものになります。乗り降りには相当に気を遣ったものかと思われます。
知り合いのJR社員とラインで話しましたが、40だと相当に大変だろうけど駅員として鉄道マンとしてやるしかないんですと言っていました。
現場の心意気に感動しました(●^o^●)

なお、40の後継H100はスペースもトイレも車いすに対応しています



4か所のドアにスロープを設置しました















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