北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

秘境・小幌駅当面存続へ

2015年10月30日 | JR北海道 JR北
「秘境・小幌駅存続へ JRと豊浦町、役割分担条件に」という記事が新聞各紙に掲載されました。
 JR北海道は室蘭本線小幌駅を11月1日から休止そして廃止すると豊浦町に通告しておりましたが、文化財保護と同駅を核とした観光振興を目指す豊浦町が存続を訴えてJR北海道と協議を続けてきました。
29日の協議で、年間150万円と言われる費用を町が負担することや安全確保など両者の役割分担を定めた覚書締結を条件として2016年度の1年間は存続することで一致しました。
 JRは「安心、安全な駅の存続に向け、合意形成したい」として引き続き協議する意向を明らかにしました。
覚書締結後の存続期間は取りあえず1年間ですが、利用状況などを見てあらためて協議するということです。
豊浦町は年内にも覚書を締結したいとしています。
豊浦町に敬意を表明すると同時に、これを機会に多くの鉄道ファンや観光客、文化財に興味のある方が駅を訪れて、豊浦町のご努力が無駄にならないようにして欲しいものです。
ただ、現在判明している来春のダイヤ改正からする、同駅に停車する便が何便か廃止になるとされており、ますます不便でベスト秘境駅になることは間違いありません。

また、翌日の新聞にJR新苗穂駅、エスカレーター断念 1億円圧縮という記事も載りました。
これによって事業費が約53億円から約1億円減少します。費用の多くは札幌市と国の交付金で賄われます。
このうちJRの負担は約7億円ですが、この計画変更によって当初計画より2千万円削減できるとしています。
保守整備費を考えると、ランニングコストの低減効果はさらに大きいものがあるでしょう。
当初から計画されていたエレベータは大型化するということですから、バリアフリーに関しても大きな問題はないことを祈ります。
ただ、お年寄りや身障者を押しのけるようにエレベーターに突進する方を見かけることも日常茶飯事ですので、多少の心配は残ります。
苗穂駅と同程度の利用者のいる、私の最寄り駅の発寒中央とエスカレーターがありませんが、エレベーターが十分に活用されておりますので、大型商業施設での買物客の苗穂駅利用が今よりも大幅に増えるとは思えませんし、この選択は正しいのかもしれません。


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並行在来線の国有化を考えよう

2015年10月28日 | JR北海道 JR北
いまひとつ盛り上がりに欠ける北海道新幹線の新函館延伸開業まで残り5ヶ月余りとなった。
初年度から3年間で150億円程度の赤字が想定されるということだ。これでは祝う気にもならない。

並行在来線の江差線を引き継ぐ「道南いさりび鉄道」は、大幅な運賃の値上げをしても、開業後10年間で23億円の赤字が見込まれる。その上、利用客はどんどん減っていくのは明白なのだ。
北斗市の高谷寿峰市長が「並行在来線は暗い話ばかり。正直、したくないな」と語ったのは十分に理解できる。
とは言いながら、新幹線は待望していたはずなので、それは言い過ぎではないかと感じるが(笑)
並行在来線は、JRが切り離すことは出来ることにはなっているが、法的にも地元自治体が運行を引き継ぐ義務はない。
地元民の交通手段の確保ということで、やむを得ず運行するというのが実態だ。

それに江差線の場合は貨物輸送の大動脈であるということで、廃線は当初から選択肢にはなりえなかった。
15年後と予定されている札幌延伸では約250キロの函館本線が並行在来線となり、JRは運行を取りやめるだろう。ただし、当然に運賃収入の見込める札幌・小樽間は運行を続けるに違いない。
おそらく新函館・小樽間の函館本線は、道南いさりび鉄道以上の厳しい運営が予想される。

そして、この路線も新函館・長万部間に貨物列車が走るため、やはり第3セクターで運行せざるを得ないのだ。

この際、木古内から長万部までの区間は国の所有・管理としてJR貨物が借用するような上下分離での貨物専用線にすることを真剣に考えてはどうか。
利用客の見込めない在来線は、当然のように第三セクターで旅客輸送をするのではなく、利用状況からしてもバス転換を前提とすることが妥当ではないかと考える。
これは、全国の並行在来線を運行している三セク路線について言える。
そうでなければ、いずれはほとんどの三セクは行き詰ってしまうと考える。

果たして、ここまでして新幹線が必要だったのかと思うが、作り出してしまったものは止められないだろう。
旭川延伸などと、呑気なことを言い出す向きもあるようだが、本当に必要なのか良く考えてからにして欲しい。

もう、高度成長は大昔に終わったのだ。50年後には日本の人口は八千万人台まで減少し、高齢化率は40%を超える。
人の動きもかなり少なくなる。もっと現実に目を向けて、交通ビジョンを考えて欲しいものだ。

以下は、JRの労働組合の機関紙からの抜粋だが、ご紹介しておきたい。最近は労組悪者論が流行りのようだが、とても「嘘」を書いているとは思えない。
近年は、労働組合の存在意義を実感できない非正規雇用の労働者が増えたために理解できないのだろう。社労士の私から見ると、今の会社員は気の毒なくらいに労働法の知識がないことに驚かされる。

「この間の開業準備の過程で、保線部門を始め全部門で人材や資材が新幹線関係に取られ、在来線の体制維持が弱体化した。それが車両や設備の老朽化と相まって、レール異常の放置や不具合の頻発などを引き起こしてきた。新幹線の開業準備を最優先し、在来線は保守や除雪の手が回りそうもなければ運休にする、徐行運転にするというのが、新経営陣の発想だ。実際にそれは、昨冬の大量運休で実証された。」

 

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地域には説明するが、報道関係者には説明しない姿勢とは

2015年10月23日 | JR北海道 JR北
JR北海道の合理化ばかりを話題しているのもつまらないので、先週乗ってきた夕張支線と室蘭からのキハ143の話題にしようと考えていたのだが、以下の新聞記事で予定が変更。乗り鉄は後半で簡単に触れることに(●^o^●)。

10月23日の朝日新聞朝刊によると
JR北海道は22日、夕張市で開かれた市地域公共交通協議会で、JR石勝線夕張支線の老朽構造物の更新に多額の費用がかかるとし、将来の廃線の可能性を示唆した。「正式な意思決定はないが、いずれ安全を確保した状態で列車を走らせられなくなる」と述べ、さらに来春のダイヤ改定で、1日9往復を5往復に減らす方針も示した。

たしかに、先週久しぶりに夕張まで乗ってきたが、多くの沢を跨いで走る路線なので紅葉が実にきれいだった。ということは鉄橋が多いということなのだ。
駅名にも「沢」と「谷」が入っているのも特徴だ。
(今月から無人になった清水沢駅)

並行する道路に高校生を沢山乗せた「ゆうてつバス」が走っているのを見て、これは鉄道の役目は終わったのかなとも感じてきた。
夕張市は早急にバスを主体とした交通体系を構築する必要があるだろう。
 
また、今朝の北海道新聞では気になる記事があった。
 根室線花咲駅廃止の住民説明会が「完全非公開」で行われたとのこと。JR北海道の担当者は同新聞の取材に対して「地域には説明するが、報道(関係者)には説明しない」と答えたという。

報道に説明しないという姿勢は耳を疑う。JR社員に知り合いのいる人から聞いたところでは、今回の合理化は「機密」なのだそうだ(笑)とにかく「機密」の大好きな企業体質なのは従前から感じているが、これだけ影響の大きい問題を、「機密だ」と称して子供のように「楽しんで」いるようにしか思えない。
残念ながら「機密」という割には自治体からどんどん情報が漏れてしまっている。
なにか、自分たちは特別な国家機密の仕事でもしていると勘違いしているのだろうか。まあ冗談だか・・・・(笑)
新型車両・臨時列車・回送など鉄道ファンの喜びそうなネタを隠すのとは意味が全く違う。どうも同列に考えているかのように感じる。
 このJR北の合理化の問題は北海道民の皆で真剣に考えなければならないことなのだから、情報公開は必要であろう。
すでに鉄道離れをして他の交通手段に頼っている自治体は受け入れる方向でいるようだが、全ての自治体がそうだとは思えない。
公共交通としての自覚があるのなら、そのような自治体には、別の手段を提案するなどして、時間をかけて話し合いをするべきだろう。
新幹線開業を来春に控えて、密接な関係はないといってもいいことを、それに合わせて一気に実行してしまうことに大儀はあるとは思えない。(東日本からの出向者は早く都会に凱旋したいだろうが(-_-;))
再生推進会議の提言書には、至急とは書いていないどころか、慎重にと書かれていたはずだ。
新幹線が赤字をどんどん生み出すことを自覚しているから、少しでも何とかしたいのだろうが、新幹線の恩恵からは遠い地域を標的にしたような今回の合理化はタイミングも悪すぎる。
北海道新幹線は毎年約50億円もの赤字が札幌延伸まで続くのは確実な情勢。単純に考えても累積700億円にもなってしまう。その上、札幌延伸後も赤字は避けられないという事実。
これから15年間は、更なる廃線・減便を言い出して、利用者はどんどん離れ、北海道の鉄道は実に小規模な交通機関となり、観光もビジネスもバスとコミューター航空が主体になっていくのかも知れない。首都圏との往復も羽田・千歳の航空機と勝負になるとは、とても思えない。
札幌圏以外の地方はどんどん荒れ果てていくのか。最悪、採算が合わないとして新幹線も廃線になることも、馬鹿げた話ではないかも知れない。
そう感じさせてしまうほどにJR北海道は将来を見渡せない状態にあると感じる

 先週の日曜日は、間もなく消滅しそうな一日散歩切符をいつものように利用して、夕張支線と室蘭本線に乗ってきた。駅員の話では切符は廃止の可能性が高いようだった。
そうなると、いよいよこのブログも最終回が近いということかな。18切符発売のときだけのブログになるか、音楽の話題を入れてお化粧直しをするかかなヽ(^。^)ノ

朝、まずは千歳まで行って、珍しく混んでいる新夕張行きに乗車。途中の滝ノ上で、私と同じ年代の男女がかなり下車したが、紅葉の名所で、車内からもきれいな景色が見えた。



新夕張で乗り換えて、夕張へ行き、すぐにとんぼ返り。追分で苫小牧行きに乗って苫小牧からは東室蘭行きキハ143に乗車。

東室蘭からは長万部行きキハ40に乗車して豊浦まで。2両編成だが後ろが単行で東室蘭へ戻る。


ちなみに、この一つ遅い長万部便は、来春から豊浦折り返しになるらしい。まあ、豊浦でほとんど降りてしまうからやむを得ないのだが、長万部から山線周りの札幌行きに乗るためには、春からは、今回の便ということになる。長万部での1時間半がもったいないことになる。

さて、鹿と相撲をとって非常ブレーキがかかり、多少遅れながらも、東室蘭に戻って、乗り継ぎ接続で待っている苫小牧行きに乗車、フツーならこのまま帰るところだが、途中登別で下車。
駅員の居なくなった駅舎の前から暗い道を歩いてコンビ二まで夕食の買出し。まあ、良く知ってる道なのでお散歩気分。駅に戻ってしばらくすると室蘭行きのキハ143が到着する。特急待ち合いのためにかなり停車するが私には待合室で時間を潰すより楽しいので、早々に乗車して弁当を開いた。
定刻に登別を発車して室蘭へ到着。一旦ホームに出て、部活帰りの高校生君たちと一緒に、同じキハ143で札幌へ・・・。




当日は、疲れたので途中の北広島で快速に乗り換えて、そのまま最寄り駅に到着(●^o^●)
「日本で一番長い日」をようやく読み終えた一日でした(*^_^*)

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JR北海道夕張支線廃線示唆、減便計画の最新集計10/22現在

2015年10月22日 | JR北海道 JR北
夕方のNHKの報道で夕張・追分間の減便通告が増えてしまったので、修正した。
合計80便としているので、まだ増えるのでだろうが、これが、自治体を下に見下げるというJR東日本の手法というものなのか。
再生推進会議で声を出したのは高向北海道商工会連合会会頭だけだ。会議はなめられているのでは。知事はどうした。「影響を危惧しているところでございます」といつものコメントで終わりかな。
私はバス転換には必ずしも反対ではない。しかし、いまのところ、代替交通手段は自治体にお任せの様子なのが問題。本気でここまでやられてしまうなら、北海道の公共交通そのものを考えなおさないといといけないし、交通体系のビジョンを行政は示して欲しい。

JR北は被害者意識でもあるのではないのかと感じる。
役員の報酬カットのみならず、社員と親族の運賃割引などの停止など、会社全体で合理化に取り組んでいるという姿勢も見せて欲しい。
北海道の職員でさえ、公務員給与カットの試練に耐えたのだから私企業としては一定の取組も必要かと思う。
*新幹線を免罪符にさせてはならない。自治体は物分りが良い必要はない。言うことは言って徹底して抗戦すべきだ。

釧網線 6便
石北線 9便
室蘭本線7便
札沼線 4便
         (浦臼以北はわずか1往復に)

夕張支線8便(夕張支線は近い将来の廃線も示唆され、便数はほぼ半減です)
根室線(新得・滝川)3便
   (花咲線)8便(厚岸以東でほぼ半減です)
 (釧路・白糠)6便
室蘭線(苫小牧・岩見沢)1便
宗谷北線 5便。(ほぼ半減です)

合計57減。

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石狩金沢駅前「ふくろう乃湯」とキハ40-402と[はまなす]

2015年10月20日 | 写真
先週の土曜日、秋晴れの空に誘われて、以前から気になっていた温泉に入ってきました。
場所は札沼線の石狩金沢駅近く。目的地は「ふくろう乃湯」といいます。
キハ40-402を撮ってから、その車両が下りで戻るまで待ってパチリ。401は検査中とのことでした。




駅の前の未舗装の道をまっすぐ歩いて5分ほど。林に囲まれた小さな温泉です。

林の入口に小さいですが看板がありますから迷うことはないでしょう。
さて、玄関を開けるとオーナーの若い男性が立っていまして、600円との事。料金を払って靴をしまって玄関の正面ののれんをくぐって脱衣場に入ります。
小さな脱衣場には鍵のかかるロッカーがあります。湯舟は10名は厳しいかなという広さ。
お湯はコーヒー色で、いわゆるモール温泉の一種との事。
アルカリ性なのでお肌に優しい。
源泉は25度なのでボイラ-で加熱しています。
帯広のモール温泉のようにヌルヌルしていないのが足元の危ない私には嬉しかったです。
露天風呂から紅葉を眺めながら、少しぬるめの湯にしばらく浸かってきました。
洗い場が4つと少ないので、混んでいるときは大変かも知れません。
小さな休憩室には冷蔵庫があって、お茶と水と麦茶は自由に飲めます。インスタントですがコーヒーとお湯、砂糖が用意してあります。
もちろん清涼飲料水の自販機もあります。
一時間ほど滞在して、再び駅へ、ちょうど下りのキハ40が来る時間でした。
夕陽を浴びた車両40-822を撮って、ポカポカした体で帰宅しました。


おまけに、19日の月曜日に撮った「はまなす」回送です。室蘭本線で線路に亀裂が入り、3時間遅れでした。日の出も遅くなった今の時期は暗くて撮りにくいのですが、この日は9時過ぎに通過しましたので、明るい中撮れました。明るい中、上から見たせいか車両の屋根の痛みがはっきりと分かりました。残り5ヶ月、無事に運行してほしいものです。


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