北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

JR北海道、運賃値上げを申請 改訂版

2019年05月27日 | JR北海道 JR北

新聞報道によると、JR北海道は今年10月の消費増税に合わせ運賃値上げを国土交通省に申請した。
値上げ率は平均15.7%だが、実際には短距離を利用すると重くなるようだ。これは札幌圏での増収を狙っていると考えられる。地下鉄とのバランスを考えると当然の選択だろう。
 認可されれば、初乗り運賃は現在の170円から200円となる。2014年の消費増税の転嫁分を除くと、運賃値上げは1996年以来23年ぶりで、経営再建策の一環だが、利用者離れにつながる懸念もあるのは折込済みだろう。
北海道民からは目立った反対の声は上がっていない。やはり北海道民の鉄道離れは想像以上のものなのだと感じる。
ここまでバスが便利になり、国道も整理された中でマイカー社会がすっかり浸透している。ある意味アメリカ的社会なのかももしれない
 
ところで、先日の報道で、電力不足の時に、本州と北海道を結んで電力を融通する北海道本州間連系(北本連系設備)が90万KWに増強され、さらに追加増強する計画が政府から発表された。
そして、その費用は全国民の電力料金に上乗せするユニバーサルサービス料で確保すると報じられた。

鉄道料金にはそんな発想は全くない。田舎は不便な鉄道を高い運賃で使い、都会は便利な鉄道を安く使うのか。
まあ、電気はすべての人が使うが鉄道はそうではないと言い捨てる書き込みも見たが、政府が聞いたら泣いて喜ぶような善良な国民だ。
初乗り140円と200円の差は大きい。いずれにしても北海道の鉄道離れは進んでいくだろう。
寒ければ運休し、暑くてもレールが曲がると運休する。安定性を失った交通機関は信頼を失うばかりだ。

私は、値上げはやむを得ないと考えていたから、甘んじて受け入れるが、重ねて言うが、東京圏との格差は開くばかりだ、国は、一向にこの問題に本腰を入れて解決しようとする態度を見せない。

いずれ、地方に人がいなくなり、東京に流出する労働力も減少して、わが国は衰退の速度を加速していくのだろうか。


久しぶりの函館本線山線

2019年05月10日 | JR北海道 JR北
先のGW最終日は一日散歩切符を買って、ふらりといつもの乗り鉄に出ました。
まずは札幌駅までは721系のF1009編成のUシートがやってきました。久しぶりに9分間のリクライニングの旅(笑)。
札幌駅で昼食を調達して3番ホームへ。
札幌からは苫小牧行に乗車、これまた721系だったのでクロスシートでうとうと。(-_-)zzz
苫小牧からは1229発の室蘭行。この時間は閑散時間帯なので単行なのですが、当日はキハ40でした。思いのほか混雑していて、中には座れない方もいましたが、ホームでの列車停止場所とドア位置に慣れた私はうまく乗りこんで窓際確保。(*^。^*)

白老の社台付近では車窓からサラブレッドが草を食んでいるのが見えます。
白老駅裏のアイヌ民族関係のの展示施設も姿を現してきました。
ところで、今回の乗り鉄は、メモリーに録り貯めた音楽を聴くためもあるので、耳にはノイズキャンセルイヤホンを差し込んで、目は新書といった様相でした。しかし、眠気が襲ってくるのが困りもの(笑)

登別の線路沿いの母の家をちらりと確認して、間もなく東室蘭に到着。
東室蘭からは、豊浦で打ち切られることが多くなり、めっきり便数の少なくなった長万部行に乗り換えます。乗り換え時間5分なので、急いで跨線橋を渡って発車ホームへ。車両はキハ40-350番台の日高線仕様。日高線が鵡川までの短縮運行になってから、多くの車両が日高線以外で見かけられるようになりました。一時は夕張支線で見られましたが、その夕張支線も攻めの?廃線となり、車両の運用も大きく変わったようです。先日はキハ150-100番台が千歳・追分間で運用されていました。この150-100は長万部・室蘭・苫小牧での運用がメインでしたが、とうとう石勝線でも運用されているようです。これはキハ40の老朽化も理由の一つでしょうか。



さて、ほぼ満席のキハ40は東室蘭を発って内浦湾沿いを長万部へと快適に走ります。天気にも恵まれ、この日は内浦湾が日差しを受けて輝いでいました。聖地?北舟岡も久しぶり。駅前が少し変わったようでした。

秘境駅「小幌」では5人ほどが下車しましたので、相変わらず根強い人気があるようです。この便で行くとあまり待たずに下りの便があるので、利用者が多いのでしょう。虫が苦手で植物アレルギーのある私は未だに降りたことがありませんし、駅は人の乗り降りなどの必要性があって存在すると考えるので、これからも無いでしょう。
ですから、JRが取り組んでいる廃駅は当然のことだと思います。

静狩で降りると10分ほどで下りが来て戻れるので迷いましたが、やはり久しぶりの山線が見たいという事で、降りませんでした。若手方が2人ほどおりましたが、すぐに札幌方向に戻ったのですかね。
さて定刻に長万部に着きました。1時間強の乗り換え時間がありますので、待合室へ。観光案内所には相変わらず「まんべくん」のキャラクターがありましたし、駅前の「かにめし販売のかなや」さんも営業していました。車内販売が無くなりましたが、観光物産展や店舗での販売が主となっているので大きな影響はないはずです。それにしても車内販売の取りやめは残念です。





さて15時39分の小樽行の改札が始まり、キハ150-16に乗り込みます。空いているだろうと高を括っていましたが、予想外に乗りこんできて、車外で写真を撮っているうちに確保したボックス席を囲まれてしまいました笑)
定時発車。廃止された蕨岱の駅の名残を眺めつつ黒松内、熱郛、目名、昆布、蘭越、ニセコ、比羅夫、倶知安と停まって行きます。



ニセコ・倶知安では話に聞いていた通り西欧人の姿が見られました。
羊蹄山も綺麗に見えています。陽が傾いてきたころ然別でニセコライナーのキハ201と交換。本来、この201はここで活躍するために作られましたが、今は本来の役目を果たせていないようです。軌条の規格変更で車体傾斜装置も活用されることなく、SLすら走ることのできないさびしい山線になりました。
新幹線が通れば第3セクターに移管ですから、とりあえず10年間は放置状態なのでしょう。当然のように維持困難路線に入れていないのは、「どうでも良いから」でしょうね
私は全線を第3セクターで運行するより、長万部・ニセコ間は思い切って廃線として、バス転換したほうが良いと思います。同区間は生活路線とは言えず、目名峠の冬期間の除雪のコストを考えると、高校生にはスクールバスを用意すればよいと思うのですが。



などと考えているうちに小樽に到着です。小樽から、嫌いな733系のエアポート仕様。Uシートは満席なので優先席に座りました(私は該当者((+_+)))が、そろそろ疲れが出て、乗り過ごしてしまいそうです。最寄駅で発つ上がると低血圧で立ちくらみが((+_+))ヨタヨタとエレベータで改札へ。改札の近くの棚からフルムーングリーンパスのパンフを抜いて、来月の北陸旅の準備をせねばと考えながら自宅へ向かいました。そう腰をさすりながら・・・・、


三笠鉄道村のS304

2019年05月07日 | JR北海道 JR北
多くの皆さんは10連休を利用して、遠出をした方々も多いことでしょう。
私は特段の予定も無く、いつもと変わらない毎日を過ごしましたが、連休後半は天気も良いので、ドライブを一日と乗り鉄を一日楽しみました。
5月4日は家内と150キロほどのドライブ。混んでいるのは嫌なので、比較的地味なところを狙って岩見沢方面へ車を走らせました。
まずは三笠市の鉄道村。娘が小学生のころまでは弁当を持って頻繁に遊びに行ったものです。当時から走っているSLは今年も元気でした(●^o^●)
動態保存されている蒸気機関車のS-304は
室蘭市の鐵原コークス(現・テツゲン)で工場内の入換に使用されていた、1939年日本車輌製造製の車軸配置0-6-0(C)形の産業用タンク機関車。私が高校生の頃までは新日鉄室蘭製鉄所にいました。
毎日通学のバスの中から、工場内を走り回る姿を見かけたものでした。このSLは、日本では最も遅くまで、現役使用された蒸気機関車です。
その他、トロッコ車両としてトラ49456・トラ53095を、当館内でS-304とともに構内運転に用いるために改造した車両が走っています。
S304は今年で80歳という事でヘッドマークが付けられていました





その他、静態保存車両としては以下のようなものが展示されています。
なお、その多くは、JR北海道よりの貸与だそうです。
蒸気機関車
59609 C12 2(屋内保存) 59609(29622)
電気機関車
ED76 505(屋内保存)
ディーゼル機関車
DD13 353 DD14 1(ロータリー式除雪機関車)
DD15 17(ラッセル式除雪機関車)DD16 15  DD51 610 DE10 1702
DD13 353 DD14 1 DD15 17 DD16 15 DD51 610  DE10 1702
気動車
キハ22 52 キロ26 104, キハ27 23, キハ56 16  キシ80 31(
客車
スハ45 20 スハフ44 12 オハフ33 451スユニ50 505(郵便荷物車
スエ30 41(救援車) スエ32 1(救援車)
貨車
ワム66172(有蓋車)トラ72568(無蓋車)キ6147(長物車・操重車の控車)
セキ6657(石炭車)キ274(ラッセル式雪かき車)
キ765(ジョルダン式雪かき車) ソ81(操重車)
鉱山用車両
三井芦別炭坑坑外用8tディーゼル機関車
太平洋炭礦坑外用8t電気機関車[4]
住友石炭赤平炭坑坑内用6t蓄電池機関車HX-6
住友石炭赤平炭坑坑内用人車
クロフォード公園
分館的位置づけの鉄道公園施設で、旧幌内線三笠駅(幌内太駅)跡
旧三笠駅の跨線橋とホームが保存されています。
保存車両
キハ82 87, キハ82 100, キハ80 145, キハ80 150, キロ80 52, キシ80  27(80系気動車)
DD51 548 ホキ746(バラスト運搬用ホッパ車)
ホキ2341(穀物運搬用ホッパ車)ヨ8006(車掌車)






三笠からは農道を使って、岩見沢市栗沢の「大地のテラス」に展示保存されている711系の赤電車に会いに行きました。
先日塗装が剥げたままになっている写真がSNSにUPされていましたが、その補修が行われているようで、灰色の下地が広野塗られていました。ちょうど北西側に向いた側が酷いようで、冬は思い切ってシートで養生した方が良いかもしれませんね。でも保存会のみなさんのご苦労は大変にものかと思います。このブログではきれいな面をお見せします。