北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

新幹線札幌延伸後も赤字とJRは認めた

2019年03月24日 | JR北海道 JR北
先日の北海道放送(HBC)で以下のような報道がありました。
「「JR北海道が、30年度の新幹線の札幌延伸で東京との間を4時間半で結ぶことでおよそ140億円の増収を見込んでいることがわかりました。
新幹線の利用者が3倍近く増え、約140億円の増収が見込めるということです。
また、赤字路線維持のため、国と沿線自治体にそれぞれ年間40億円の負担を求めることで国と最終調整しており、31年度には経常赤字を今年度の4分の1程度に縮小させたい考え。このような経営計画を早ければ来週中にも公表する」」


利用者が3倍という事は、年間約500万人超となり、新千歳空港と成田・羽田間の旅客から300万人以上が陸路に移ってくるという事です。
これは航空各社にとっても看過することできない数字であり、当然に価格やサービスでの競争が繰り広げられることになるのでしょうし、空路の減便は避けられません。
JRでは140億円の増収を見込んでいますが、当然に、現在の稼ぎ頭のスーパー北斗から収入の消滅、さらには快速エアポートの利用客も相当数減少するわけです。当然、それを考慮したうえでの収支予想でしょう。
という事は、現在、国からも要求されている新千歳・札幌間の輸送力増強は、さほど必要かという問題が出てきます。
北広島のボールパークの新駅の設置と合わせて、近視眼的に結論は出せないという事でしょう。
果たしてJRの目論見通りに新幹線の乗客が現在の3倍になるのか気になるところですし、貨物輸送の問題とあわせて課題は山積しています。


そして何よりも、新幹線が札幌に延伸しても赤字体質は変わらないとJRは認めてしまったという事なのです。整備新幹線の在り方を含めて、国の鉄道を含めた交通や物流に対する政策の一貫性の無さがここにも現れています。

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鉄道は贅沢だと言う欺瞞

2019年03月22日 | JR北海道 JR北

鉄道は贅沢な乗り物です。衰退する街は鉄道が有っても無くても衰退するのです」
これは、一昨年拝聴したシンポジウムでの、ある識者の言葉です。
当時はなるほどと思いましたが、ひねくれ者の私の心にはだんだん異論がくすぶるようになりました。
「鉄道は贅沢だ」・・・要するに鉄道会社の採算が取れる都会に住む人間は日常的に、贅沢な交通機関を利用するのは当たり前で、そうではない過疎地では不便な交通機関で我慢しろという実に身勝手な考え方です。
国民に不平等を受け入れなさいと言っているようなものです。言い方は厳しいですが、「傲慢」な考えであり「欺瞞」にすぎないと考えています。

「衰退する街は鉄道が有っても無くても衰退する」・・・確かにその通りですし、自ら廃線を選んだ夕張はいずれ地図から消えてしまうでしょう。増毛もしかりです。かなり前に鉄道の消えた紋別に至っては、人々の意識の中で場所も不明確になりつつあり、せっかくの観光地でありながらインバウンドにとっては敷居が高い地域です。
それでも地元の努力で、冬の流氷観光だけは何とか成り立っています。

たしかに衰退は止められないのですが、廃線は「衰退を促進する」役割を果たしてしまうとしか思えません。
どうせ無くなる町なんだからさっさと諦めろという、これも傲慢にこじつけた論理と考えます。


鉄道の廃線は、より利便性の高い交通機関を整備して行うなどと鉄道会社と行政は言いますが、結局は過疎による町の衰退を早めることにしかなりません。
鉄道を残しながら、過疎対策を真剣に考え、財源を投入するのが本来の考えかたであり、時間はかかりますが、そこまでしないといけないのが、今の日本でしょう。
やれ、特急だけ走らせるとか観光列車が・・とか小手先の小細工を労してもなんの役にも立ちません。
一部の交通学者という近視眼的な人たちの手から放して人口問題として国の在り方を考えてほしいものです。


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大人の休日倶楽部パスでの早春の旅その4

2019年03月22日 | JR北海道 JR北
最終日3月11日
函館を0737のスーパー北斗3号で札幌に向かいました。

思いのほか混んでいましたが、なぜか私の隣には札幌まで誰も座りませんでしたし、中国からのインバウンド観光客も見かけませんでした。車両は261系でしたが、所用時間4時間弱、ずいぶんと遅くなったものです。新幹線が数分早くなったとは言ってもほとんど意味のない所要時間ですが、JRとしては新幹線からの乗り換え客は当てにしていないのでしょう。札幌に1127到着。
札幌で1200発のライラックに乗り換えました。1325に旭川着。1335発のサロベツで旭川を発ちました。



稚内からは同じ車両で札幌までのスーパー宗谷になりますので、そのまま札幌へ戻ってきました。

やはり途中で鹿を轢いてしまいましたが、車両に損傷が無く、その後の回復運転で5分遅れで札幌に戻りました。
ハイボールを飲みながらうとうとしているうちに着いてしまいました(笑)

5分で乗り換えるはずだった電車は発車してしまい、結局は2328に最寄駅に到着し無事帰宅しました。



人気のない音威子府のホーム。名物の黒い蕎麦の立ち食いスタンドは半年以上閉店したままで、経営者の高齢化のため、このままではないかとの話もあります。



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大人の休日倶楽部パスでの早春の旅その3

2019年03月22日 | JR北海道 JR北
3月11日
新潟から日本海側を経由して函館まで行く行程です。
風が強いと運休や遅れが発生するので心配でしたが、あいにくの雨天にはなったものの風はさほどではありませんでした。
0822に特急いなほ1号で秋田まで向かいました。自由席は30人くらいでゆったり座れます。車内販売がありましたが、これも今頃は酒田までで打ち切りになっているはずです。


1203に秋田に到着。さっそくいつもの駅そばへ。今回は天ぷらそばにしました。いつものように列を作って空席を待つ人たちの横でさっさと食べて再びホームへ。
1239発の特急つがるに乗車しました。




1514に新青森に到着して新幹線に乗り換えますが、ホームにはH5系が停車していました。

雨の函館には1705に到着。ホテルへと急ぎました。駅前のアーケードが撤去されて雨の時は困ります。





さて、明日は最終日。稚内まで行きます((+_+))


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大人の休日倶楽部パスでの早春の旅その2

2019年03月22日 | JR北海道 JR北
3月10日
朝0949に函館駅を発ちます。駅で知人を発見。みどりの窓口に座っていたので、お客さんが途切れるのを待って声をかけました。私の娘より若い青年ですが、すがすがしい仕事ぶり。これからは彼らがJR北海道を背負っていくのてすね。

さて、1049に東京行のはやぶさ18号に乗車。乗客は予想よりもずっと少ない。4時間切ったら急に増えるなどとは思えません

がらんとした車内は八戸まで続き、やっと盛岡でほとんどの席は埋まりました。
やはり北海道と東京圏との交通は航空機というのは未来永劫変わることが無いだろうと思います。
北海道民が上京すると言うのは、あくまで「晴れの日」です。したがって千歳から普段は乗れない「飛行機」に乗ることが当たり前のことだし、一種のステータスでもある。私がJRを乗り継いで12時間かけて娘の居る石川県に行くなどというのは、多くの人にとっては信じられないことなのです。
すなわち「内地に行く」=「飛行機に乗る」こと。

さて、1504に東京について、狭くて天井の低い東京駅のコンコースを上越新幹線のホームへ急ぎます。これが東京かと思うほどに汚れきたなくて狭い駅構内。12分で離れて、とき327号で新潟へ向かいました。





1704に雨の新潟に到着しました。昨年から連続して泊っているためか
フロントの男性が私の顔を見知ってしまったようです。


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