北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

向寒の季節・一日散歩切符・安普請?の733は嫌い

2014年11月27日 | 旅行記
今回は11月24日連休最終日でした。いろいろと雑用が続き、連休とは言えない日を過ごしたためにフラストレーションも貯まりましたので、3日目にしてようやくJRの改札を通りました。
美唄と砂川の間に奈井江という町があります。かつて石炭産業で栄えましたが、閉山に伴い人口は激減して、現在は5千人強です。農業の振興と福祉政策に力点を置く町だそうです。今回は乗り鉄のついでに、奈井江ある蕎麦屋さんで鉄道仲間の高校生がアルバイトしているので、働きぶり??を見に行ってきました。もちろん蕎麦を食べてきましたよ。
朝、最寄り駅の発寒中央駅でいつもの女性駅員さんから切符を買って、帽子忘れた頭が寒いと感じながら、ホームでボンヤリ小樽行きを待ちました。
今日はトワイライトの回送もないはず・・・と思っていたところに「ピーッ」とDLの汽笛が、えっ(@_@)と見るとブルーのDLが近づいてきます。トワイライト車両を使った臨時団体列車の回送でした。あわててカメラを向けたものの(笑)。

さて、手稲まで行ってからキハ201に乗車して野幌へ向います。
「怪物君」と勝手に名づけたのですが、仲間内では定着しています。これから北海道の特急車両の中心となるキハ261の母体になった車両で、同時に開発された731系電車と同形の車体を持ち、同車との連結運転が出来ます。450馬力のエンジンが2基ですから、とにかく速い速いの一言です。札幌から野幌までは快速になるので、その実力が分かります。ただ、車体傾斜装置の作動を止めているのがもったいない。

さて、野幌では稚内からのスーパー宗谷を撮影して満足。その後は岩見沢へ向い、残り4ヶ月となった711系電車に奈井江まで乗車しました。

奈井江駅から蕎麦屋さんまでは約1.5キロ。小雨の降る中、国道沿いに20分かけてトコトコ歩いて到着。
彼はいました。混雑した店内で巨体?をくねらせて働いていました。少しお話して、暖かい「なんばんそば」を食べて、また駅へ。うまかった(●^o^●)
岩見沢行きのキハ40に乗車。1両ながら滝川・岩見沢間はワンマンに対応していないので車掌さんが乗務しています。
そして乗り換え。岩見沢からは苫小牧行きに乗車、刈り取られ、まもなく真っ白になるであろう田園地帯を眺めながら、お決まりのキハ40のワンマンに乗車して、うとうと、と眠り込んでしまいました。
さすが11月の末ともなると苫小牧駅ホームは北風が冷たくて、自動販売機の陰で手稲行きの電車を待ちます。
特急北斗が時刻通りに到着し発車して、その後に来た731系が今日最後の乗り物。

731系は、鉄道ファンには不人気ですが、私には理由が分かりません。堅牢な構造を感じさせる静かな乗り心地とスムーズに開閉するドア等々、長く使えそうな感じがします。発車時のブレーキのエアの抜ける「ピュッ」という音は親族関係にある261や201と同じです。
733の「ズルズル」という安っぽいドアの開閉音とは別世界。さらに733では風切り音や車台からの音がつつぬけです。どんどん増えていっていますが、20年使えるのか疑問と考えています。昔の軽自動車の感覚に近いのです。おそらく、途中で大幅な改修が必要となるのではないでしょうか。
でも、731よりも側面のステンレス構造を強化し、かなり剛性の高いボディだとの話も聞きますから、本当のところは分かりません。
ただ、733は目先しか見えていない、今のJR北海道というか、コストを重視する現代の鉄道会社を象徴する車両だと考えています。
長く使い続けるという日本の大切な風土は過去のものになりつつあります。
さて、18時50分に帰宅。まだ寒さに慣れていない体が疲れて食欲もないので、食事は軽く済ませて早々に就寝しました。
キハ201と731系の協調運転

733系電車(6連のエアポート型)





JR北海道の新型特急キハ285の開発中止に思う

2014年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム
試作車まで完成させながら開発を中止し、9月に甲種輸送されたキハ285、一旦は真新しい検修棟に格納され、10月には苗穂運転所の構内で試運転をする姿が見られた。
構内の試運転線を走行する285

さらに11月に入ってからは、夜間に本線上においての試運転も目撃された。
しかし、先週後半になってからは検修棟に入ることもなく屋外の留置線に「一時休車」の張り紙を張られたまま停車している。当面は自力で走行することはないということなのだろう。
開発中止を公表する際、架線や線路を検査するいわゆる検測車への転用を検討するとしていたが、それも来年度以後のことなので、構内を転々としながら、冬季は雪の下に埋もれることになってしまうのだろうか。
検測車は普通の車両に各種測定器を搭載するだけのものではない。検査するためには車両自体が検査の基準となるわけだから、それなりの精度と堅牢さが求められるという。
そのため改造と新規の製造とでは投資額に大きな差はないとの報道もあったし、素人でもそのように考える。

そもそも、この新型車は川崎重工と鉄道総合技術研究所とJR北による共同開発である。
川崎重工にとっては当初の約定通りの契約金を受け取ることができるし、733系や261系の製造など、多くの受注も約束されていることなので民間企業としてなんの不利益も被らない。
しかし、共同開発に関わった他の2団体は純粋な民間企業とはいえない立場にある。
数十億円と言われる開発費用は鉄道総合技術研究所に出資しているJR他社による出資金、さらにJR北に投入されている公的資金(国庫)が充てられているのだ。
今回の開発中止に関しては、試作車の完成に至るまで検討することも無く放置してきたJR北の責任の所在を明らかにしなければならないと考える。
新型の高性能の車両を自ら運行することが出来ないほどに会社の状態が悪化している中で開発を継続していた責任も甚だ大きいと言わざるを得ない。
「あまりに高性能すぎて開発をやめます」などという見出しをつけた記事も見かけたが、それでは、まるで子供のいいわけだ。
誰も責任を取ったという話も聞かない。
責任回避のために検測車転用を持ち出したのかと邪推してしまう。
現在の検測車両の、通称「マヤ検」も相当に古くなったことだし、ちょうど良いということなのか。

特急車両については当面、簡易型?261系でよいだろうが、もはや焦眉の急となっているキハ40、54などのローカル線区の普通列車車両に技術を応用します、などという言葉が全く出てこないのが不思議である。
今からでも、中止ではなく「一時中断」と言うことに改められないものか。
そのような話が出てこないのは、既存技術による軽快気動車的なものの開発が進められているからなのであろうか。

今回の「無駄遣い」に関して、もう少し踏み込んだ説明を期待したいと言うのが私の気持ちだ。
多くの鉄道ファンが、落胆しているとも聞くが、一方で285について、すでに話題にもしないファンが多いのも事実で残念なことだ。私は粘着質なのかな。
新幹線函館延伸後のリレー特急(北斗?)が、延命工事された281系と傾かない261では、札幌方面へ乗り継ぐ利用客にとって、新幹線のメリットをなんら享受できないだろう。
道などではバスに期待を寄せているようだ。鉄道が蚊帳の外になっているのは残念だ

先頭車を傾けたまま停車しているキハ285

SL写真番外編と一日散歩切符でのトワイライト撮影

2014年11月11日 | 日記
11月8.9日と団体臨時列車のSLクラブツーリズム号が札幌と小樽間を走りました。ニセコ号の場合は同区間をDLが先頭でSLは牽引されて寂しく走りますが、この団体列車はSLがしっかり先頭で走ります。
去年はすごい煙を出してくれて感激しましたが、今年は初日の8日の走行が寂しかったので、SLも調子悪いと聞くし、仕方がないかと考えつつも9日も拙宅近くの跨線橋で待ちました。
 さて、琴似駅方面にものすごい煙が見えます。だんだん煙が近づいてくると、銀山付近の山線を走るのと大差ない爆煙状態。
シリンダードレンから蒸気は出すし、汽笛は鳴らすしで、札幌市街地を走る最後のSLの姿を披露してくれました。
蘭島でのSLニセコとともに白黒に加工してみました。いかがでしょう
 
感激した後は、近くの駅で一日散歩切符を購入して室蘭本線の虎杖浜へお散歩。野幌・岩見沢・苫小牧・虎杖浜と駅で撮影を楽しみながら帰ってきました。

虎杖浜通過のトワイライトエクスプレスと岩見沢の711系
  
相変わらず食事は岩見沢で買ったパンだけ。最近、少し体重が増えたので制限しないといけません(●^o^●)
なお、虎杖浜から苫小牧まで乗車したキハ143ですが、ディーゼルの普通列車とは思えぬ快速でした。
時速は108キロに達しました。定格の最高速度は110キロですからもう少しでMAXでしたが(●^o^●)

最後の最後のSLニセコ号、乗ることが出来ました

2014年11月11日 | 旅行記
11月3日、SLニセコ号の運行最終日です。
指定席券は完売状態でしたが、札幌から倶知安までの指定席券が偶然に手に入りました。
朝、家内の暖かい見送りを受けて自宅を出て、いざ札幌駅へ・・・と言いたいところですが、家内は仕事なので冷たい視線を背中に感じながらでした(ToT)。
札幌駅のホームから沿線は、ずっとSL撮影大会状態でしたが、私は、乗って撮りつくした感もあって早々に車内で座席に座り込んでいました。
  小樽駅長さん 
本州から来た親子連れと相席で話が弾みながらあっという間の倶知安でした。

倶知安では雪が降り出して、ホームで写真を撮ることもせず、駅待合室で下りの普通列車を大人しく待ちました。  
さっきまでの熱気は別世界で閑散としたキハ150の2両編成は小樽へ到着、乗り継いで16時には帰宅してしまいました。ニセコでのセレモニーが見たかったですが、家内が帰宅する前に夕食の支度をしなければなりません。
まあ、なんだかんだ言いながら9月20日の初日から小樽市蘭島に通うこと5回、こんなにSLを撮影することは、私の人生ではもう無いことでしょう。
楽しい秋を過ごさせていただきました。
ぜひとも再開してくださいね。島田社長さん(●^o^●)