北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

JR貨物の脱線事故に思う

2017年02月24日 | JR北海道 JR北

室蘭本線不通のため、函館本線(山線)経由で運行された臨時特急


2月23日に室蘭本線の洞爺近くの北入江信号場付近で発生した貨物列車の機関車DF200の脱線の原因は、今後の調査で明らかにされるとは思うが、先頭の機関車DF200の台車付近の部品の脱落ではないかとの報道もある。
事故翌日にはu>現場の12キロ手前にボルトが落ちていたとのJR貨物の発表があった。

スカート部分が赤いので、初期型と見られるが、老朽化なのか、それとも整備に問題があったのかは分からない。
JR貨物北海道支社を中心とした早急な原因究明が待たれる。

ところで、JR貨物とJR北海道が別会社であることは意外と知られていない。
多くのの北海道民は大沼の脱線事故の記憶が薄れていない中では、線路の管理所有者であるJR北海道が前面に出て説明をするのが当然と考えているようだ。

今後、原因解明が進んで、機関車側に原因があると明らかになった場合、JR貨物はJR北海道に対して賠償責任が生じるのだろうか。

平素から、線路使用料が低額であるとJR北は不満を漏らしていると聞くが、今回の事故を機に、国へ制度の変更をより一層働きかけるのではないだろう。

JR北海道を踏み台にして本州の3社と九州に続いて、貨物も上場を実現しようとしているが、簡単には事が運ばないだろうし、運ばせてはならない。

車両不足の中、最後尾にはお座敷列車キハ183-6101が締め切り(客を乗せない)で連結されている。下りは先頭車になる。

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薄くなった北海道時刻表

2017年02月22日 | JR北海道 JR北
過疎化で利用者が居ないから鉄道はいらない。
この言葉には、過疎化は住民の責任であるような考え方が透けて見える。

夕張市の財政破綻も、まるで夕張市民が借金したような論調。国の失策は明らかなのに、国は今になって支援するのはなんだ。

選択と集中を金科玉条の如く振り回す。それがまさに、今のエスタブリュッシュメントなのだが、サイレントマジョリティは同意していると言い切ることができるのか。

今日も貨物の脱線事故が起きた。JR貨物の線路使用料は見直すべきだろう。上場など、とんでもない。

薄くなった北海道時刻表を見て感じた

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日高線の沿線自治体町長はDMV導入検討

2017年02月19日 | JR北海道 JR北

昨日、日高線廃線という報道がされたが、本日の続報によると、日不通区間の復旧工事は断念して、被災を免れた区間にDMV導入の検討をするとのことだ。

北海道新聞の報道によると
「高波被害で2015年1月から不通の日高線 鵡川―様似間について、日高管内の7町長は被害が大きかった一部区間の復旧を断念した上で、鉄路と道路を走れる デュアル・モード・ビークル (DMV)の導入によって、残る区間を存続させることを視野に検討を始めることで合意した。7町はDMVなど代替交通機関のあり方を調査、研究する新しい組織を近く設置する。」
とのこと。

DMVは冬期間の試験で積雪を原因とする脱線が多発したために、JRは安全性に問題が残るとして開発を断念した。
しかし、試験車両は苗穂工場の構内に留置されたままであり、自治体の要請でJRがどう動くか、今後注視していきたいものだ。

運転士がバスと鉄道運転の二つの運転免許を持つか、道路と軌道で運転士を交代させるなどの必要があり、そのほか課題は大きいが、積雪の少ない日高地区に限れば実現の可能性はある。

一時期、JR北はDMVの導入を積極的に検討し、何名かの運転士を関連会社のJRバスに出向させてバス免許の取得をさせせるなどしていたが、その運転士をそのままJRバスに移籍させるなどしたため、離職した方もいると聞く。

とにかくハードルは高いが、私としては実現を期待する。
徳島県では、阿佐海岸鉄道が導入に前向きとも聞くので、車両の特許などで一定の収益をあげられるのではないかと思う。
鉄道会社は新しい技術に慎重なのは理解できるが、R&Dを忘れた企業に発展はない。

鉄道ファン、鉄道関係者には日高の自治体の町長の動きをせせら笑い、ほとんどの住民は鉄道には興味すらないと決めてかかる向きも多い。
私もそうかもしれない。選択と集中を旗印に、すべてが効率で決められることがエスタブリッシュメントだと信じ込んでいたのだが、民意はどこにあるのかはわからないものだ。
当初、動きの鈍かった首長の方々だが、過疎が進む自治体の首長たちには声なき声が聞こえたのかもしれない。




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日高線 沿線自治体が復旧断念、JR廃線通告

2017年02月18日 | JR北海道 JR北

02月18日NHKニュースで「日高線 沿線自治体が復旧断念」との報道がされました。
要約→「JRが路線の廃止を提案している日高線の運休区間について沿線の自治体は18日、浦河町で協議しすべての復旧を断念することを決めました。
今後はバスを地域交通の柱とすることと今以上の利便性を確保することを強調しました。
これを受け自治体側だけで協議した結果、すべての区間の復旧を断念することを決めました。」


このブログでも書いてきたことですが、災害で不通になった時に、復旧工事のための仮設道路などの工事を始めたJRに非協力的で、まるで他人事のような態度に終始した地元自治体は、鉄道はいらないと宣言していたようなものでした。

JRが態度を硬化させるのは当然でした。その後も各首長の足並みがそろわないまま、この日を迎えました。

鉄道が無くなって発展した町は無いと言われます。北海道新幹線からも遠く、観光地としての町おこしの動きも一部にとどまっている状態では、日高地区の衰退は進むばかりでしょう。
苫小牧から鵡川は残るようですが、せめて日高自動車道を浦河まで早急に開通させて、町おこしにつなげてほしいものです。


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麻生財務相が国鉄分割民営化を批判

2017年02月09日 | JR北海道 JR北

多くの北海道民が腹の中では思っていたことを、麻生さんらしく明確に言ってくれました(笑)

8日の予算委員会で、麻生財務相がJR北海道の経営危機は国鉄民営化が招いたとする認識を示しました。北海道選出の松木議員の質問に答えたものです。
分割が議論された時から疑問を感じ、当時は力がなかったが、今だったら止められたかもしれないと話し、「商売のわかっていない”学校秀才”が考えるとこういうことになるという典型」と述べました。
さらに「経営問題解決は根本的なところを触らずしてやるのは無理だろう」
とも指摘し,新幹線の早期札幌延伸の必要性や現在、国が赤字補てんをしていることについても、効果に疑問を投げかけ、独立採算を原則とする経営の在り方にまで疑問を呈しました。
この発言は国による関与と支援を指したとも受け取れる発言で、今後は国による支援策の検討が進む可能性が出てきました。

 この一日前の7日には北海道の高橋知事が北海道新聞のインタビューに答え、「JR北海道の鉄道路線維持のために道が財政支援することについて「排除しない。」と述べており、沿線自治体から「国が支援策を示さないとJRとの協議に入れない」との声が出ていることに対して「(国への支援要求と)同時並行するのが現実的だ」と語っています。

今後は、国の対応が固まる前でも道と自治体の協議を始めるべきだとの認識を示しています。

あの高橋知事も元々は通産官僚なので、町村代議士が鬼籍に入った後でも、中央とはそれなりのパイプを持っているはずで、少しは期待をしてよいのかなと感じています。

北海道の鉄道を消し去ってしまう雰囲気まで感じた高橋知事もようやく、事の重大性に気付いたのでしょうか。インタビューでは2年後の知事選もまんざらではないように受け取れましたが、あまりに目立たず安全運転の知事さんは今期で勇退していただきたいのが私個人の考えであることは変わりません。

それはそうとして、車内販売を取りやめたり、ダイヤ改正を前にして特急列車の運休を頻発させ、雪まつりや冬季アジア大会の足を引っ張るような状態のJR北海道を一日でも早く安定させてほしいものです。

もちろん、そのために現状の路線維持は不可能なのはやむを得ないことです。北海道民も相当の痛みを我慢しなければならないでしょう。
ただ、それは、最低限の合理化であってほしいものです。

先の知事インビューではさら、「WTが知事に提出した報告書で、石北線(新旭川―網走)と宗谷線(名寄―稚内)を念頭に路線維持を訴えたことについて(自らの考えに)近い」と述べ「上下分離方式に関しては長大な路線を踏まえた場合、難しい」と重ねて否定的な見解を示しました。

 また、WTの報告書で例示された「 第三セクター による車両の保有・貸し付け」については道議会との議論を踏まえ考え方を固める」と述べるにとどめています。

今のところ言えるのは、一定の廃線を受け入れ、国と道が損失補てんをする形で北海道の鉄路を維持していくということでしょう。

これだけの長大路線を上下分離するというのは10年から15年単位での論議と準備が必要であり、新幹線の札幌延伸に合わせたスパンで論じていくべきかと思います。

以下に朝日新聞の電子版の記事を引用掲載します(8日15時頃配信)

JR分割、「商売わからない人が考えた」 麻生副総理
2017年2月8日15時01分
■麻生太郎副総理
 (JR北海道の経営危機について)この話は商売のわかっていない「学校秀才」が考えるとこういうことになるという典型ですよ。国鉄を7分割(・民営化)して「黒字になるのは三つで他のところはならない」と当時から鉄道関係者は例外なく思っていましたよ。「分割は反対」と。経営の分かっていない人がやるとこういうことになるんだなと思ったが、僕は当時力がなかった。今だったら止められたかもしれないとつくづく思う。JR北海道をどうするという話は、なかなか根本的なところを触らずしてやるのは無理だろう。(8日の衆院予算委員会で)


稚内駅のスーパー宗谷キハ261.これは第3セクターの所有です

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