北のとうさんの鉄道旅・アマチュア無線JA8HBO

札幌に住むおやじが北海道を中心に鉄道旅の話題や無線の話題も織り交ぜてぼやきます。アマ無線のコールサインJA8HBO

がんばれ北海道旅客鉄道株式会社

2013年07月26日 | うんちく・小ネタ

JR北海道は、8月末日まで札幌・函館間の特急北斗、札幌・釧路間の特急Sおおぞら、札幌・稚内間の特急サロベツの一部を運休しているが、その対策が8月の特急列車等運転計画として発表された。8月の繁忙期に札幌・函館間は最大9往復とするため、大方の予想通りリゾート気動車を投入するなどだ。Photo_5

 

旭川・稚内はキハ40等による臨時快速列車が1往復運転。
ただし札幌・釧路間は減便されたままの5往復

 

札幌・函館間は、北斗用のキハ183系気動車が、使用中止となっているため、3往復減便の8往復を281による「スーパー北斗」(一部北斗)で維持している。
現在、臨時の北斗を一便運行しており、使用しているキハ183系はオホーツク用とサロベツ用を使用したもの。183系の先頭車は電源を供給するためのエンジンが積載されているので、今回問題になっている30,000ccの強力エンジンは載せられなかったのが幸いした。
 前述したリゾート気動車の運用によって臨時北斗はさらに1往復増発して、お盆期間まで札幌・函館間は9往復体系となる。

 

これによって、定期列車の本数に近くなり、使用するのはリゾート気動車のニセコエクスプレス車両とノースレインボー車両とのこと。現在は、フラノラベンダーエクスプレスとして運行され、運行期間の終了にあわせて函館方面に回される。

 

具体的には、8月1~7日はニセコ車3両を使用し、多客期の8月12~19日は、ノースレインボー車5両を使用。「ノース」の運行便は最高営業速度130キロの車両なので従来の「北斗5・14号」と変わらないダイヤで運転。ただし「ニセコ」3車両は営業最高速度120キロなので10分程度、所要時間が長くなる。

 

詳細はJR北海道のHPをご覧いただきたい
http://www.jrhokkaido.co.jp/pdf/130724.pdf


札幌・稚内間は、特急列車の臨時増発は無く、8月1~31日にサロベツのダイヤに近い時間帯(マニアはスジという。)で、旭川・稚内間に臨時快速列車を運行。
これはキハ40か同54等の普通気動車の2両編成のようで札幌・旭川間の電車特急カムイに接続。
札幌と稚内間を乗り継ぎした場合とサロベツの差は、下りは33分、上りは15分所要時間が増加する。

 

平成10年頃まで走っていた急行「礼文」?を思い出す方も多いかも。また、通常、宗谷本線の普通列車はワンマンにもかかわらず車掌が乗務する。これはワンマン車に積載されている案内音声は特急に対応していないからと思われるし観光客への配慮か。
今回、臨時列車増発がなかった釧路。
スーパーおおぞら使用のキハ283系が、石勝線事故の影響やキハ183系にも余裕がないと いう背景が上げられる。
しかし、平常の釧路・帯広間の乗車率から見ると、大きな影響は無いと、JRも
冷たい判断(笑)となったと感じる。
道東道の影響で、帯広・釧路方面の輸送実績が減ったことが、臨時列車増発を見送った理由かもしれない。
特に、今は新幹線延伸の函館方面がJR北海道の思考の真ん中にあるわけで、車両は札幌・函館に向けているから・・・・・。
 7月19~21日に釧路・帯広間で臨時快速列車を運転し帯広で特急に接続させたが、あの臨時列車はキハ40の2連という可愛らしい物。要するにそれで間に合ってしまったのだ。
11月に減便・減速を柱としたダイヤ改正が行なわれるようだが、少なくとも釧路方面への便数は今の減らしたままの状態での改正だろう。
でも、乗り換えの面倒さあっても、臨時快速は代替手段として検討して欲しいものだ。

さて、北海道の鉄道は路線によって特急の車種が異なるのも面白いが、そんな中で何かあると「代走」として走るのが万能キハ183系。何でも効きます。ほとんどオロナイン軟膏
原型は国鉄時代の車両で、石北本線、函館本線山線、根室本線となかなか手ごわい線をなんとなく?走りきってしまうキハ183の存在は大きい。
Photo_3
今日の報道でJR東日本との車両メンテナンス技術の提携を発表したが、JR東はローカル線を入れて電化率70%の路線で、ディーゼル特急を現在は走らせていない。技術提携はJR北が培ったディーゼル特急の技術を逆に失ってしまい。新幹線に偏り、電化区間以外の特急の廃止にもつながるのではと危惧する。
国交省の官僚が一時しのぎに監督官庁の面目を保つために?机上で考えただけとしか思えない。私は効果は薄いと判断する。JR北としては監督官庁の指示(提案などと言ってますが)を無視するわけにもいかなかったのであろう。あくまで東の進言と言う形をとるが、国交省の意図はあきらかだ。
大人の世界だ
さて、これからの北海道の基本的な特急車両は何か・・・・・大方の意見のとおり私はどこでも走れるキハ261系しかないであろうと思う。
交通機関の発達はスピードとの戦いであったと言っても過言ではない。
それに逆行して減速運転などと逃げているようでは、JR北の技術力は上がるどころか退行してしまうのではないか。
今こそ、メディアの過剰な魔女狩り的報道に負けず、がんばって欲しい。