I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

ムサシアブミ(武蔵鐙)とマムシグサ(蝮草)

2007年04月16日 | 植物のお話

                     私、きれい? 

サトイモ科の植物には、おもしろいカタチの花をつけるものが多いんです。今日はこの春見つけたサトイモ科の植物を2種類ご紹介します

                 

こちらは先月とある山中で見つけたマムシグサ(蝮草)。背の高いものは1メートルを優に超えるこのマムシグサは、茎のような部分(本当は茎ではないそうです)の模様がマムシに似ていることから、マムシグサという名前を付けられてしまったのだそうです。サトイモ科の花の特徴は、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる花びらのような葉に、1本の棒のようなカタチをした肉穂花序(にくすいかじょ)が包まれているということ。花屋さんでよく見かける真っ白なカラーも同じサトイモ科の植物です

        

仏炎苞の色は2色有り、黄緑色の方をカントウマムシグサ、紫色の方をムラサキマムシグサというそうです。個人的には黄緑色の方が好きですが、この辺りでは紫色の方が数は多いようです

       

一方、戸岐神社の奥にある金比羅山のなが~い階段沿いにたくさん生えていたのは、マムシグサと同じサトイモ科のムサシアブミ(武蔵鐙)。両脇に見える大きな三つ葉のような葉っぱがそうです

                   

葉っぱがかなり大きいので、仏炎苞はあまり目立たないのですが、よく見ると、こぶし大の仏炎苞が2つ顔をのぞかせていました

        

ムサシアブミという名前は、武蔵国(現在の東京都・埼玉県)が生産していた鐙のカタチに似ていることから付けられたのだそうです。マムシグサと違って茎のような部分が短く、仏炎苞は先がくるくると巻いており、中身がよく見えません。以前からこの大きな三つ葉の存在は知っていたのですが、今回やっと正体が分かり、スッキリしました

しかし世の中にはおもしろい植物があるものですね!ムサシアブミもマムシグサも今が見頃なので、興味のある方はぜひ探してみてください。どちらかと言えば、暗い林床がお好みのようですよ~


2 コメント

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やっぱり? (kero-kero)
2007-04-16 23:50:12
>ma-macさん
確かに、ちょっと毒々しい色ですよね
秋になるとこれがまた毒々しい実を付けるんですよ…。
でもなんだかちょっと芸術的なカタチですよね
私は好きだなぁ~

ホンモノのマムシは実は見たことがありません
本当にマムシグサのような模様をしているのかな~
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こわい~ (ma-mac)
2007-04-16 23:38:36
マムシグサ、きれいなんだけどちょっと怖いなあ~。
カラーリングが現代アートっぽいですなあ。
近くにホンモノのマムシもいそうだし・・・
山歩きはお互い気をつけていきまっしょ~う。
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