『2011年2月19日(土)15:00にN小学校のタイムカプセルが開封されるらしい』
こんな噂が流れ出したのは、今年2月に入ってから。1986年に私たちが通っていたN小学校が創立10周年を迎え、その記念に全校生徒が21世紀の自分たちへ向けて書いた作文がタイムカプセルに込められたのです。当初は「2001年になったら開ける」と言われていたのですが、21世紀になってもいっこうに開けられる様子もなく、時々ふと「あのタイムカプセル、いつ開くんだろう?」と心の中で思うことはあっても、同級生との会話の中でもその話題はすっかり出なくなっていました。そして開封予定だった2001年から10年後、突如あのタイムカプセルが開封されることとなったのです。
当日は噂を聞きつけた卒業生が開封の瞬間を見ようとタイムカプセルの周りに集まりました。開封のお知らせは地元の情報紙『ナイスいさはや』(←どローカルですみません)やケーブルテレビを通して行われていたそうですが、私は幼なじみのtamiから連絡を受けました。通信手段が充実しているとは言え、さすがに当時の全在校生へは連絡が行き届かなかったようです。ちなみに当時私は小学3年生。何を書いたのかは全く覚えていません。「いったいどんな作文を書いたんだろうね~」なんて話していると、
15:00ちょうど、レンガ造りの容器にドリルが入れられました
しかし、レンガはなかなか壊れません
ドリルが入ってから約15分後、ようやくふたが取れました
そして中からステンレス製のタイムカプセルが登場~
側で見守っていた卒業生やその家族からは
拍手と歓声が起こりました
現在校生や卒業生の二世たちもタイムカプセルに興味津々のよう。
懐かしい当時の先生の姿もありましたよ~
25年間タイムカプセルを守ってきたレンガの容器の中には、ご覧の通りたくさんの水が溜まっていました。カプセルの中は大丈夫かなー若干の不安がよぎります。
開封後、カプセルは生徒用玄関前に移動されました。同級生の顔もちらほら見えますその時「誰かプラスドライバーをお持ちの方いませんかー?」という声が。え?ドライバーがないと開かないの!?そうよねぇ、それくらいしっかり封印しないと中の作文が10年も20年も残らないよねぇ。しっかし、誰がこんな所にプラスドライバー持ってくるんだろう?ちゃんと開封できるのかな~?と思っていたら…
タイムカプセルを取り出してから約10分後、
ようやく開封されました~
作文はクラス毎に茶封筒に入れられ、表にはクラスと人数と担任の先生の名前が書かれてありました。状態はとても良く、25年前と全く変わらない姿で出てきましたよ~
25年前の作文と25年後の私たち。
随分ギャップがあるようだけど、
miyacchi、あなたは全然変わらないね
作文と一緒に当時のクラス名簿もきちんと閉じられていました。
懐かしい名前がいっぱいだぁ
一緒に行ったtamiと自分たちの作文を手に取り、さらに兄弟の分や今も連絡を取っている友人達の分も預かって、それぞれ郵送してみんなの元に届けることに。失礼ながら、みんなの作文をこっそり読ませてもらうと、まだまだ稚拙で未完成な文章ながらも、そこには当時のみんなの姿が生き生きと描写され、まるで25年前にタイムスリップしたかのような気持ちにさせていただきました(みんな、勝手に読んでごめんねー!)クラスによっては21世紀の自分に宛てた内容のものもありましたが、なぜか私のクラスは自分も含めマラソン大会について書いていた人が多く、未来の自分に向けた言葉などは皆無ま、それはそれでおもしろかったんですけどね
次回は私のおもしろおかしい作文をご紹介しちゃいます。思いっきり笑ってやって下さいませ!
追記:N小学校では作文を預かり、直接取りに来られた方にお渡ししているそうです。遠くに住んでいる方には返信用封筒を申請書を送れば郵送もして下さるそうですよ~。詳しくはコチラ。