3月11日(金)14時46分。あのとてつもなく巨大な東北関東大震災が発生してから丸一週間が経ちました。義兄夫婦が仙台に、また義姉の両親が福島で暮らしているため、地震当日は心配で心配で居ても立ってもいられませんでしたが、義兄夫婦とは地震発生後間もなく連絡が取れ、義姉の両親とも日曜日の朝には電話がつながり、家屋の倒壊もなく二人とも無事に元気でいることが確認できました。福島の方とはなかなか連絡が取れず、このブログにも情報提供を求める記事を掲載させていただきましたが、親族全員の無事が確認されたため、記事は削除させていただきました。記事を読んでお言葉をかけて下さった皆様、本当にありがとうございました。
ここは長崎県諫早市にある諫早公園。今大寒桜が満開の時を迎えています自然の驚異を目の当たりにした今だからこそ自然の美しさや優しさに触れたくて、昨日母と姪っ子を連れて出かけてきました
この一週間、仕事に出ている時以外はほとんど震災のニュースに釘付けでした。数多くの家や車が、まるでおもちゃのように津波にのみ込まれてゆく様子や、日々明らかになってゆく被害状況をテレビで見るにつけ、「本当にこんなことが日本で起こっているのか?」と疑いたくなるほどその惨状は凄まじく、なかなか現実として受け入れることができませんでした。
しかし、仙台市内の学校に勤める義兄夫婦と日々連絡を取り合い、被災者でありながらも二人が毎日通勤し、学生達やその家族の安否確認に奔走している様子を伺い知ることで、「やはり今現実に起こっていることなのだ」と、この震災を現実として受け入れ、ようやく「自分に今何ができるのか」を模索し始めました。
現地では雪が降っています。ここよりもずっとずっと寒いのに、ストーブを焚くための石油が不足しています。車にガソリンも入っていないので、職場までの交通手段は自分の足と不定期なバス。ガスが止まっているので温かい水も出ず、お風呂に入れません。水も出ないのでトイレもままなりません。義兄と義姉はこのような過酷な状況の中、すでに復興への第一歩を踏み出しています。
住む家がある。暖房を使って部屋を暖めることができる。温かい食べ物を食べることができる。お風呂に入ることができる。洗濯をすることができる。車で移動することができる。温かい布団の中で安心して寝ることができる。側に居てくれる人がいる。当たり前だと思っていた日常が、こんなにも有り難いものだったなんて思わなかった。身近な人が被災して初めてそのことが実感として湧いてくる。自分自身が被災すれば、その有り難さを身に染みて強く感じることでしょう。
春よ来い!早く来い!
長崎には確実に春が訪れています。この暖かさが一刻も早く東北関東の皆さんのもとに訪れますように。そして被災地の皆さんに一刻も早く当たり前の日常とにたくさんの笑顔が戻ってきますように。私はここ長崎で私にできることをやっていきます。私たちが感情的になりすぎて落ち込んでしまっていては何もできません。まずはこれまで通り日常生活をきちんと送り、現状を冷静に見守りながら、その時々にできることを精査し、それらを行動に移して行きたいと思います。一人一人の小さな力が被災地の復興につながると信じて。
*友達のブログで義援金詐欺なるものが出没していることを知りました。自宅に来て「市役所のものですが、この町の姉妹都市である◯◯町に義援金を…」とか何とかもっともらしいことを言いながら義援金を求めるというものです。公の機関が自宅を回って寄付を集めるなんて聞いたことがありません。そもそもそんなことはしてはいけないはず。義援金は確実に被災地の方々に届く方法で送りましょう!!