井山裕太名人に高尾紳路天元が挑戦する第40期名人戦挑戦手合七番勝負の第1局が9月3日、4日に東京都文京区で行われた。結果は白番の井山が中押し勝ちをおさめシリーズ先勝となった。第2局は9月17日(木)、18日(金)に佐賀県佐賀市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「激戦必至、井山華麗なシノギ」 「高尾、形勢判断甘く・・・」
(週刊碁見出しより)
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好スタートを切った井山名人、際どい場面もあったようですが全局的な形勢判断で優った一局でした。
敗れた高尾挑戦者、持ち前の重厚さが見られず踏み込みがイマイチのようでした。
第1局のムードからすると本シリーズ、井山さん優勢の気配が濃厚ですね。
昨年末の天元戦で井山さんからタイトルを奪取した高尾さんですが、その時の気迫を呼び戻せるか・・・。
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今回の対局地は東京都文京区「椿山荘」。名人戦第一局の舞台としては5年連続となります。
明治の元勲・山県有朋がこの地を購入、名園を造り上げ「椿山荘」と命名されたとのこと。
大河ドラマ「花燃ゆ」に山形有朋(狂介)も登場していますが、まだ脇役といったところですね。
先週は高杉晋作が病に倒れるところでしたが、高杉亡き後、山県が奇兵隊の中心となっていくようです。
身分の低かった山県や伊藤(博文)が明治を動かしていくこの時代、気概と熱さを感じさせますね。